May 2017
May 22, 2017
ロンドンに到着。パリのホテルからなんと7時間もかかった。飛行機が遅れたからですが。
チェルシーフラワーショウのための欧州行き。いよいよ、明後日がチェルシーフラワーショウです。久々のフラワーショウ。19年ぶりで、ワクワクします。NHK BSの番組、チェルシーフラワーショウのキャスターをした時から20年以上が経過して、花とガーデニングに夢中になってきたこの四半世紀の人生を振り返るいいチャンスにもなりそうです。
肉体的には、ちょっと衰えた感が否めないのですが、経験と判断力はますます冴えてきたように思え、ガーデニングはやっぱり60代からが本番では?と思う今日この頃です。(ガーデニングと言っても、肉体的なところにばかり目を向けると、ダメだということに、目を向けることも大事!という意味でも)
(ロウンテージーかわいい!雑草だけど)
でも実は、私、時差ボケに滅法弱い。普段東京では、早起き習慣があり、これが、欧州にきてしまうと、欧州時間の11時に寝たとしても午前1時頃にはパッチリと目覚めてしまい、ひどい睡眠不足になってしまうのです。そこで、少なくとも、ショウ見学当日の数日前には欧州に着いていないと厳しいという判断がありました。
パリ滞在中は仕事もたっぷり抱えていたので、夜中はカタカタとパソコン仕事でしたが、まあ3時間しか眠れない日々、でもそれも治りつつあり、今朝は四時まで6時間ほど眠れたので、当日はバッチリの見通し。
体調が完璧じゃないと、素晴らしいものを見ても、「心に入ってこない」
だから、美術館なども元気な午前中、朝一番が良いのです。
アルブレヒト・デューラーの描く庭。これまでたっくさんのデューラーの作品を観て来ましたが、これは初めて!!!!花と動物。フローラ&ファウナ。素晴らしい!
風景式庭園の造園家、レプトンのガーデンプレゼンテーションの原画!
先日のジャルダン展も初日の朝一番で、今回の旅の収穫の全てになったと感じたほどでした。
それでも、その後、リッツホテルの中庭でも大感動。この大型ベルサイユプランターに育つスティルトヘッジの(樹種確認そびれ) 株元に植わるインパチェンスの、最初からの株数の多さに驚いたり。
多分植え付け直後なので。
とにかく、美しいことの理由を分析できるようになったのは、ここ数年。「素晴らしく美しいものを見る」のも、ただ見るだけではないこと。つねに分析。逆に良くないと思うものも分析。良くない理由は言えないといけない。よい理由も。それが自分への自信につながる。まあ、好き嫌いも多少混ざって来ますが。
それにしても、多肥を好む一年草と樹木の共存、どうなっているのか心配にもなりました。
どなたか、この夏に行ったら見て来てくださらない?リッツは、ホテルの玄関に入る時点からドレスコードがあるので、少しばかり、気をつけないといけませんが。
似たようなベルサイユコンテナ。ちゃんと日当たりの良くない中庭は、インパチェンス。日当たりのよい表玄関は、ゼラニウムでした。
とにかく、庭を見る時(庭だけじゃないけど)、常につねに、美しさの原因を(悪い原因も)分析するクセがつけること。
それが明日の人生や、仕事に多いに役立つと確信します。
たくさんコメントをいただきまして、ありがとうございました!
嬉しいです。国バラに関するコメントも的をついたコメントをいただき、いつか話題にしたいです。
今回のチェルシー行きは、イギリス在住のガーデンライター、白井法子さんに色々お世話になった。今日これから彼女と会うのですが、彼女は本日の報道関係者のためのプレスディに行くのでそのあとに逢うことに。とても楽しみ!!!それにしても、昔は美しい透かしの入ったチケットでしたが、今は自宅のプリンターでダウンロード。今、撮って見ました。
嬉しいコメントいただきました。
「チェルシーへいらっしゃるときいて。今日、ガーデンズイラストレイティッドが届いて読んでいましたら、情報がありましたhttp://www.chelseafringe.com/event/londons-first-floating-pocket-park/2017-05-20/とても素敵に思えたので、すでにご存知かもしれませんがお送りします。2011年にご一緒させていただいた時、ピートオドルフの情報を帰国後気がついてしまったので。よい旅と素晴らしい庭との出会いを!」
ありがとうございました!私も出発の前日にガーデンイラストレイテッドが届いたので、読んでる間がなく、ページのスキャンしたものを持ってきたのですが、ネットでも色々と調べがついて助かります。
本当に!あの時の、建築家ペーター・ズントーとピートの完璧にアーティなコラボガーデンの見落としは、一生の悔いに残るほど悔しかった。だってこの会場から歩いて3分のホテルに泊まって、すぐそばまで、ツアーの皆様と散歩で近づいていたのですものね。本当にごめんなさいでした。
だからこうして情報をお寄せいただけるこちらのコメント欄は実に素晴らしい。感謝!
さて、写真は、パリに戻りますが、パリは、ピエールドロンサールが満開でしたが、昨日ヒースローからパリに向かう車の中からあちこちで満開のバラを見ました。衝撃が走りました。一ヶ月も早いのでは?
先週、ロンドンも25度以上の日々がありましたので。
それから、昨日はほぼ渋滞なく、ヒースローからセントジェームズまでタクシーで来ましたが(50分)、今、タクシー代が80ポンドもするようになったのですねー!お高いですわー。少なくとも、ヒースロー空港からミニキャブをネット注文するか、一人ならヒースローエクスプレス(25ポンド前後、十五分でロンドンパディントン)に乗るのがおすすめかなあと思いました。
May 21, 2017
チェルシーフラワーショウを見るための欧州行き。飛行機の切符の関係で直行便が取れなかったので、ではと、パリ経由、帰りはヘルシンキから帰国、しかし、フランスでも素晴らしい庭の祭典が始まっていて、ロワール川のショウモンスル城のガーデンショウもさることながら、グランパレで開催中のJardins
展は、見事な内容でした。
「庭園芸術」の真髄に迫る展覧会 。
「人間は、自然をどのように見て捉えるのか。庭園はその仕方を説明するものである。時代を問わず庭園は「世界を映す鏡」であり、特にルネッサンス以降は、総合芸術の一つと見なされてきた。ポンペイの遺跡からデューラー、ピカソ、ゲルハルト・リヒター以降現代美術に至るまで。
(ゲルハルト・リヒター作品、リヒターのドローイングの世界は魂が吸い込まれそう)
「庭師の散歩道」をめぐるように楽しめる展覧会。と、さるレビューより。
今まに見たこともない、マチスやセザンヌ、ピカソの習作もたっぷり、あまりの見応えに、今回の3泊三日のパリ滞在の全ての象徴のようになった展覧会でした。
会期は、7月24日まで。この時期、パリを尋ねる方はぜひ!
マリーアントワネット好みな、飾るためのジョウロみたい。ここに花を活けても良さそう。
ジョウロの原点の美しさ!重そうですが。
これを見るとたまらずベルサイユに行きたくなる。近頃頓に興味の集中するフランス庭園。
6月4日からチュイルリーで「JARDINS JARDIN」ショウも始まります。こちらは、屋外でのガーデンショウ風の内容のようです。見たかった!
明日は、ロンドンへ。
May 15, 2017
お陰さまで、7月1日出発の北イングランドのツアーは、定員の皆様をお迎えし出発が決まりまして、これから準備万端整えて行く次第でございます。写真は、今回のツアーの最終日に尋ねるピーターシャムナーサリー。それぞれの季節にさまざまなお花の提案があるので、園芸店やお花屋さんのオーナーも見て勉強にもなるお店です。以前インタビューをした際、オーナーは、「ホビービジネスだ」と語っておられましたが。
やっぱり、7月に行くと感動するのが、こうした背の高い宿根草の庭。
自分の背丈よりも高いところに花が咲き、植物たちが、勢いよく、生き生きと育つ姿に感動するのです。
と、その前に、今週木曜日からは、来週始まるチェルシーフラワーショウ。19年ぶりに訪問するべく、ちょいと行って参ります。
いままでの18年間。この時期は、毎年、もう倒れちゃうかもと不安になるほど、国バラに全精力を注いで来たので、そうは言っても、今も忙しいけれども、倒れちゃいそうなほどではないので、三日後に迫る渡英前の仕事の完成に勤しんでおります。明日もコスモスの小苗ほか夏の花を100株ほど植えに!
(写真提供:舘林正也さん)
さて、ヨークシャーの庭。気温はどうでしょうね?
ところで、7月に訪問予定のヨークゲイトの庭(上)と、 群馬県中之条町「花の駅」に私がデザインしたスパイラルガーデン。と
(写真提供:中之条町役場)
スパイラルつながりでした。今気づいたのですが。
今、菜の花が満開です。
さて、花の庭は、動画で見るともっと素敵、なので、Instagram。なかなかいいですよね。私は、Piet Oudlf さんとPetershamnurseries をフォローしているのですが、このところ見る間もなく。しかし、ひとたび、機上の人となれば、Instagramにも時間を裂けそうなので 素敵な動画が撮れそうだったらアップしますのでよろしくね!
私のInstagramは、keikoyoshiya ですが、文章などは入れる間がないと思うので、それはこちらの ガーデニグブログを宜しくお願いします。
この5月で、ブログを始めて 8年目の5月。月日の経過が一層早まっている気がします。
May 14, 2017
生け花がメインの展示とはいえ、コンテストガーデンは健在。毎年のご参加を楽しみにしている庭に出会うとホッとしたりして。
根っこのついた樹木、草花。命ある植物はこれからも生長していくことが前提で、それをどのように生かすか。どちらかというと、暮らしに視点をおいたほうが、点数が高いといえるように思いますが、私はどうしても、植栽がうまいかどうかで見てしまう。バラがこっちを向いて咲いているかどうかとか、そんなところも気にしてしまうし。
植物の美しさや個性を巧みに生かして植える植栽。
でも、もっと全体に花が欲しかったと思ったのは、私だけ?
変わらない存在もあれば、ちょっと新しい感じの展示も。
モダンデザインが良いとはいいきれないけれども、このガーデンショウが始まって19年も経っているという証は見たい気がします。なので
ちょっと、日本的なテイストの入ったモダンデザインなどに期待をしますが。
花が前面に来て、エモーショナルに、見学者と花、ピタリと目が合うのが、このショウでは大切。
って、思うのは私だけ?
フロントガーデン部門の最優秀賞は、さすがに、植栽が巧みで長く見ていて飽きませんでした。
背景のデザインと寄せ植えの展示が楽しい。要は、長く眺めていたくなるというのも、イギリスのオープンガーデンの審査基準とおなじで。
こちらはコンテストでなく、主催者展示のなかの、「男子ガーデン」今を感じさせる感じがいい。
それから....、始まる前の、ライブガーデン。
左が浜本さん、右が有福さんの。
3日間で完成するので、プロセス、完成後それぞれに見所がありそうです。
応援訪問した面々で。おひかえなすって。じゃないですよ。
花がいっぱいあって、いいなあと、思ってしまった眺めです。(汗)ごめんなさい。
そして、今年の新種のバラなどが登場すると、興味津々。
やはり、この時期ならではの、たっくさんの花にであうとワクワクします!
今年の国バラのリポートでした。
May 12, 2017
新緑、5月の眩しい陽光の下
もう終わるかと思っていたチューリップがまだ可愛らしく咲いているので、そのままに。
もう、今にも終わりそうな感じもあるのですが、花びらが落ちたら茎だけカット。美しい葉っぱはまだ鑑賞します。
パンジーは終わりかけているので、そこに夏の一年草を。
さて!おかげさまで7月1日(土)出発の北イングランド、ガーデンツアーは出発が決まりまして、ただいま駆け込みお申し込みの方の席を2席ほど開けてお待ちしております。
庭やご興味のある方は是非、北イングランドのピートデザインの庭や秘密の庭だけでなく、コッツウォルズのマナーハウス宿泊、ハンプトンコートフラワーショウやピータシャムナーサリーも訪ねます。
正真正銘のイングリッシュガーデン。世界最高峰の花の庭の旅に、私と一緒に是非!
7月1日(土曜日!)出発の「イングリッシュ・ガーデン・ツアー」
http://tabi.omni7.jp/7tabi/ab_tour/617707/