August 2017
August 12, 2017
来春〜初夏の、はままつフラワーパークに植える球根の品種と数がほぼ確定して....。
とはいえ、温暖地の秋植え球根は、ほとんど、11月下旬か、12月の仕事。
あまりあったかいうちに球根を植えてしまうと腐ってしまう可能性あり。
今回は、チューリップ4000球に加えアリウム500球。おもに、インパクトのあるギガンチアを200球のほか、アリウムファミリーを揃えて。
アリウム・モヒカン。(写真は上記いずれも、はままつフラワーパーク、森田さんの写真)
こちらは、北海道銀河庭園7月に開花のアリウム
こちらは、7月のハンプトコートフラワーショウにて。
今年は、5月のチェルシーフラワーショウと7月のハンプトコートフラワーショウ、ふたつのフラワーショウを訪ねて、5月も7月も、アリウムに釘付けになっていました。
30度超えの猛暑の日でしたが、元気な切り花。わんさか売っていて、あ〜あ、買いたかった。。
顔を近づけているのは、アリウム・シューベルティ。
この圧倒的な大きさにであうと無意識にツーショットを撮っているらしく。5月のチェルシーと。
大人の顔よりも大きな花って滅多にない。
7月のハンプトコートでも、やってしまいました。
フラワーショウでは、イギリスのナーサリーだけでなく、オランダからもナーサリーが出店するので、普段、街の園芸センターで買えないような珍しい球根を買うこともできます。
パープルセンセーション、Piet Oudlf さんの自宅に咲いていてきれいだった。
北海道なら植えっぱなしで毎年咲くのでしょうか。温暖地での地植えは難しいけれど、イギリスでは植えっぱなしで毎年咲く丈夫な品種。
アリウム・シクラムも、比較的に丈夫なので、今年は私は、駒場の庭に植えるべく用意。
はままつフラワーパークにもたっぷり用意。
左に見えるアリウム’丹頂’、ないし、スファエロセラムは、温暖地でも、植えっぱなしででてくる丈夫な品種。
右側には、’レッドモヒカン’を陳列中。
アーリーエンペラーは、その名の通り、早咲きか。
日本の種苗リストで見つけたら取り入れたい品種です。
再現なくあります。
マルチブルボサム。ほとんどニンニクみたいに見えます。
アリウムのお店とは別に、ニンニク専門店も見つけました。
ローズ&ガーリックを思い出し、つい手が伸びる。
畑を持っていたら、この全種類を揃えて育ててみたいと思ったことです。
オニオン、エシャロット、そして、ニンニクも、アリウム・ファミリィ。
世界中には、700品種以上もあるそうで。そう思うと、身近に手に入る品種でもっといろいろと試してみたい。特に、小型の球根のアリウムたちは場所をとらないので、宿根草の間とか、春まで日当たりの良い場所(隙間)にちょいと球根を植えておくと良いと思うのです。
この秋は、アリウム再熱の年になりそうです。
August 10, 2017

ロンドンの旧オリンピックスタジアムで世界陸上選手権が開催中ですね。

普段、スポーツ競技の観戦には全く興味のない吉谷ですが、ロンドンで開催中なのと、気になる選手が登場しているので、ついつい深夜や早朝にテレビを見てしまいます。

そして、その会場となっている、「旧オリンピックスタジアム」の外観と周辺がもうちょっとよく映らないかなあ。

などと、目を凝らす。
ちょうど一ヶ月前の今頃、イギリスツアーが終わって解散後、まっさきに見学に行ったのがその場所でした。21世紀の庭のあり方を考えた時、大いに参考になると考えて。

ツアーガイドをしてくれた現地の方に、今が一年のうちで、もっともきれいなんじゃないかしらと助言を受けたこともあって。

ああ、それというのも、そもそも5年前のロンドン・オリンピックも、7〜8月が会期だった。
その季節に会場を美しく飾る宿根草が選ばれていたはず。
専属ガーデナーのマメな世話にならずとも、それなりに自立して生きてきたのかなと。

さまざまなタイプの植栽帯があり、たとえば、ここは 南半球の植物たちのゾーン。
南半球といえば、オーストラリアやニュージーランド。日差しが強く湿気の少なく温暖な印象ですが。
選ばれている植物は、かなりおなじみ感がありました。

Eragrostis curvula ラブグラス/エラグロティス
など

私がいままで家でも、フラワーパークでも植えてきた植物でおすすめなのは、ワトソニア、 ツルバギア、グラジオラス、アガパンサスなど、球根性宿根草が多いですね。気温が高くても、日当たり風通しがよく根腐れするような環境でなければ、うまく育つ品種が多いですね。
それにしてもテレビの中継で映し出されるオーディエンスの服装、ダウンジャケットを着ている姿が見受けられます。
昨日、東京が34度を越して鉄板みたいなアスファルトの上を歩いていたとき、ロンドンは13度。ああ、やっぱり涼しい。3年後の東京オリンピックは、一体、この東京の気温で大丈夫なのでしょうか。
August 06, 2017
明日は立秋。まだまだ夏は続きますが、夜になると虫の音が...。
そして、心の中は来春の庭の準備中。
ガーデニングの準備としては、秋植え球根や宿根草の発注も終わって、植え付けのスケジュールが決まる時期です。
そのプレリュードとして、各地で、講演会や講座が開催されます。
この秋の私の講演会では、去年の9月に訪ねた秋のイングリッシュガーデンと、先月に訪ねた温暖化に対応するイングリッシュガーデンの考え方を、日本の気候に合わせて、無理なく続けていくためのアイデアなども含めて、お話させていただく予定です。
しかし、現実的な話だけでなく、美しいイギリスの庭の写真や日本の庭で美しい花の写真をたっぷりご用意。来春の花の世界を夢見る、よすがになっていただければと...。
8月23日(水)、26日(土)
日本橋三越本店、Shade YOSHIYA KEIKO 特設コーナーにて。「Garden Tea Party 」をテーマに、アフタヌーンティに見立てた多肉植物の寄せ植えを。実は、私のオリジナルのテキスタイルデザインと、秋植え球根&宿根草の植裁デザインの恐るべき共通点など。実際の原画をお見せしようと思っております。(会場/店内売り場の関係で、実際のお茶がお出しできないので恐縮です)
(銀河庭園 先週/撮影 Y Yamaguchi )
9月8日(金)北海道 銀河庭園にて ( 8月9日に詳細開示予定)
(はままつフラワーパーク6月/撮影 K Morita )
9月16日(土)淡路島くにうみ講座 開催
「人に魅せる庭づくり」
〜ヒントとノウハウ、考え方〜
というテーマで9月16日(土)13:30~15:30
吉備国際大学南あわじ志知キャンパス大講義室にて。
お問い合わせ 淡路島くにうみ協会事業課:0799(24)2001
(はままつフラワーパーク6月/撮影 K Morita )
9月16日からは、全国都市緑化はちおうじフェアがスタート。イベントガーデンのほか、ガーデンコンテストも満載です。。
10月9日(月)時間 内容・時間等は追ってお知らせを。
August 05, 2017
昨日は、8月のはままつフラワーパークへ。次の庭の計画や、秋の植栽の打ち合わせも兼ねて。
一昨年植えたオミナエシ。今年は元気いっぱいに咲いて嬉しいことです。(去年の夏は、あまり)
我が家の屋上では1週間以上も雨が降らない日々にも、冠水せずに、この10年間、それでも自然に花を咲かせているオミナエシ、ガウラ、 バーベナボバリエンシスなど。
手前のドライシードは、エリンジューム。
5〜6月には、美しい薄紫色で咲いていましたが。
アリウムギガンチュームも一緒に。
本当は、イギリス式 に「ブラウンも庭の色」として、来年の3月までこのままにしておきたいのですが、せめて晩秋まで...。などの想いがありますが「枯れた花を放置している」とクレームがでるそうで。悩みどころです。
北海道と違い、アリウム、植えっぱなしでは温暖地での夏越しは難しい。大概腐ってしまう。
しかし、今、アリウム サマードラマーだったか...。2m程度の高さがあるのに、倒れず、高いせいでか、蒸れずに残った。シードヘッドを残しておくと、どうしても球根が弱る傾向もあり本当は剪定が望ましいけれどもこれもこのままドライな姿を楽しみたい品種。来年は20球くらい欲しいねと。
8月のフラワーパークは、入場無料で開放。あえて見せ場をもたず、入場料をいただく次の春まで準備中というスタンスでいますが。
ジニアが元気に咲いています。
クロコスミア ルシファー(赤花だけど花は終わり)の葉と、赤いジニアの形のコンビネーションも夏の花壇の名コンビ。日当たりの関係で葉が倒れる傾向ありか。
赤いジニアとライムイエローのジニアのカラーコンビネーションに、黒っぽい銅葉のコンビネーションも良い感じ。
今年の5月のフジの様子ですが、来年はさらに面積拡大
生きている植物の夏の姿。見守るスタッフのみなさん。
オミナエシのなかで咲いているバーベナボナリエンシスは、きっとこぼれダネ。
炎天下、滅多に見学者もいないけれど元気に咲いています。
とても暑かったので、かき氷をいただいた。
先日ご紹介した テウクリウム ヒルニカム。ひと株。昨日の様子です。
花穂が終わっていましたが、これを剪定し直すともう一度秋までに咲くはず。
今、株の下のほうにも蕾がいっぱい。
株姿が元気で、こんもりとまとまった良い形なので温暖地なら真夏の間午後から日陰になるような場所でうまく夏越しするかも。
この秋、この150mのボーダーガーデンに、たくさんのチューリップと一緒に新たな宿根草をいろいろ入れたいと計画中です。