September 2017
September 28, 2017
9月最終週、箱根星の王子さまミュージアムの植栽へ。秋の景色が始まっています。
実生で増えたシュウメイギク。これがダイアナなのか、いいえ。ハドスペンアヴァンダンスだと思うのですが。私が数年前に家から持って来て植えたので。似ていてよくわかりません。
焦点深度を変えて撮影。
こっちも実生で。
湿気のある土が好きなようです。
白花の八重風もこれまた実生&増えた分で頼もしく開花中ですが、今朝ものすごい大雨でした。
皇帝ダリアガッツッァリアもずっと。咲いて。花が大きく重いので、雨や強い風で折れることもありました。
6月〜7月に植えた寄せ植え。アンゲロニアが最も元気でしたね。ペチュニアは雨が多くて消えてしまった。
ランチはスパイシーカレー。星の王子さまミュージアムオリジナル。
そして今。箱根スイーツコレクション展開中。キツネの金色しっぽのクロワッサン。
二人でシェアがいい感じでした。
さて、この10月は、星の王子さまミュージアムのチャペルに、小さなローズガーデンが登場します。
私がプロデュースする10月1日スタートのフラワーチャペルです。この花の世界でインスタ写真を。
美人に見えるライティングや構造をテレビ局の大道具の方が工夫してくれました。
花は全部私が植え(?)ましたが、全てアーティフィシャルフラワーです。
こうして写真を撮って見ると、修正すべき点がよくわかって来ます。実際の庭作りも同じで、フォルムの組み合わせ、あまりごちゃごちゃしないように、気をつけなくては。
バランスとすっきり感と。 ...でも賑やかさも欲しいところ。
こちらは、明後日最終完成予定。そして、明日は、秋の花苗を植える予定です。
天気予報では、明日は秋晴れだそうです。 きっと、ガーデニング日和!久々に気持ちの良い1日になりそうですね。
September 24, 2017
はちおうじフェア。開催中のイベントとして、南大沢文化会館で開催の「花と緑のあるライフスタイル」講座。
たくさんのみなさまにお越しいただき、まことにありがとうございました。
まずは、冒頭、今、過渡期にあると思う、世界一美しい花のイングリッシュガーデンのごしょうかい。
21世紀になり明白となった気候変動にともない、未来に開かれた「持続可能な庭」のありかた。
ここがともかく大きなテーマだと思っています。
ベスチャトーさんの庭は、まさにその際たる参考例ですが、これまた、現状の東京とも異なる気候なので独自の道を開拓していかなくては。この夏の20日以上も続いた雨には泣かされた。
そんな実情のご報告と、現在〜未来の日本の庭でも適応できる、日本での庭づくりのおすすめを。
私の師、ハドスペンガーデンのノリ・ポープさんの言葉を引用させていただく。これは、ほぼ、どこの講座でも必ず入れたいページです。
で...、まず、美のこと。どうしたら美しく見えるかの講座。色彩計画の法則、重ねて眺める花のレイアーの法則。植物の形の法則。
次に技術的な話題も含め、提案を。
私の家の屋上は、雨が多くても、むしろ乾燥が厳しいので、やはりベスチャトーさんの庭がかなり参考になるのですが、盛夏は暑くてとてもじゃないけれど、楽しむ余裕もない。なのでこれから(秋)〜来年の初夏までを楽しみたい。
逆に目黒区駒場にある Shade Yoshiya Keiko の庭は、蒸れ、日照不足の問題がまだ解決できず。でも、それでも、植えるべき適正の時期(秋)に植えて、丈夫に育てるなど対策次第で、少しづつでも、持続可能な心を癒す庭にしていけたらと思っています。
昨日、自生種のことを話題にしましたが、自生種、もちろん同じ東京でも50年前とは違います。気候変動のことを頭の片隅に置いておかないとなりませんが、私自身、自分の庭を舞台に(集客を考える庭ではない場所で)植える場所と植える時期をうまく選び、ストレスなく健康的に植物が育つ庭を目指しています。
そんな自生の草花は、仲田種苗園さんの「野の花マット」が私にとっては多いに参考になっているので、今後も少しづつ日本の原産植物にもっと目を向けていきたいと思っています。
春の花 キジムシロ、カキドオシ、タチツボスミレ、ヘビイチゴ、ジュウニヒトエ、チガヤ
梅雨の花 ノアザミ、ヒメヤブラン、アヤメ、ノハナショウブ、オカトラノオ
夏の花 コバギボウシ、ツリガネニンジン、フシグロ、オトコエシ、コオニユリ、フジバカマ、ツルボ、ノコギリソウ
秋の花 カントウヨメナ、アキノキリンソウ、トネアザミ、ノコンギク、ハッカ
仲田種苗園 http://www.eco-plants.net/floralmat_p/nonohana
さて、全国都市緑化はちおうじフェアは、私の講座は3回目、次回で最後となりますが、メイン会場富士森公園にて。ますます気候が穏やかになり、花が見頃のはず!!!
10月9日(月)、屋外会場にて開催です。
お問い合わせは はちおうじフェア情報センター (電話042-686-1740)まで
September 22, 2017
明日は、秋分の日。ですね。ここ数日、東京では蒸し暑い日々が続いていましたが、庭を秋の花に植え替えするため、園芸店、ガーデンセンターを回りました。
気温が高いので、本格的な秋植え宿根草の植え替えに適してはいないのですが、駒場の庭の現状が台風の後どうしようもなくて。とにかく冬が来るまで、どうにか庭に色彩を戻したく。
ガイラルディア グレープセンセーションを見つけました。
種になったところも素敵だし、暑さに強いので長く厳しい夏にストレスなく楽しめそう。
今頃植えても、東京だと日当たりの良いところで案外、初冬でも咲いていることあり。
球根がいっぱい。今ならたくさんの品種の球根が出回っていますね。
まだ、植えるには早いですが、買っておくには良いタイミング。
買っておいて、通気の良いところでキープ。タイミングを見計らって植え付けを。チューリップや水仙などおなじみの品種だけでなく、ブロメリア、イキシア、リューココリーネ、ワトソニア、キルタンサス、ブローディアなどなど。
しっかり葉出しまでできれば、その後、毎年花を咲かせて楽しめる球根も勢ぞろいで楽しくなります。
素敵なピンクのケイトウも続々登場。
色、質感、形。そして見頃の長さで、晩夏から初冬まで楽しめるので見かけると欲しくなってしまします。
銅葉のダリアも種類豊富になってきました。そして、この品種、丈夫なものが多く、私の庭では一昨年と去年の株が植えっぱなしで冬越し夏越しして秋に毎年咲きます。写真は、駒場に植えたもの。
昨日の我が家の屋上、といっても足を踏み入れない屋上緑化をしている屋根。零れ種で勝手に咲いているのは、バーベナボナリエンシスとガウラ。それこそ、一切の肥料も水やりもしない状態で毎年咲いていて。台風の翌日も株がしっかり倒れずにまっすぐ育っていました。やはり、日当たり風通しの良い環境でならまっすぐ倒れずに育つのに日当たり、風通し、水はけのよくない場所では総倒れに。
葉の細い針葉樹も乾燥に強いですね。暑いので手入れもできずにいた屋上。
それでも花たちが咲いて。
葉が大きめなのに乾燥に強いベルゲニア。9月の20日に花が狂い咲き?
セダムも水やりなしで10年近く、屋上で生き延びてきました。しかし、ちょっと貧相な感じになっているので、この秋は少し有機肥料を与えてみようかと。
左、タネになったのは、ツルバキア。初夏から繰り返し花を咲かせてきました。
こちらは、星の王子さまミュージアムに私が植えたセダム・テレフォニウム。かれこれ、6年ほど植えっぱなし。そろそろ植え替えてやらないと、と、今年も思うのですが....。
シュウメイギクも、厳しい夏を越して、東京でもよく咲いてくれます。この写真は星の王子さまミュージアム。コボレダネで増えすぎるので、雑草を抜くように減らしています。勿体ないので、一部お持ち帰りを。
厳しい夏を生き延びる植物。夏はこの後も、年毎に厳しくなっていくのかと、覚悟もありますが、それぞれの地域環境に合った植物を選ぶことで、すてきな花や緑が暮らしを潤してくれる。
そして、その準備は、秋!気温が徐々に下がり、これから初冬まで、翌春の夢を実現に向けて行動するチャンスでもありますね。
明日の、全国年緑化はちおうじフェアの講演会では、夏を越すヒントと、最高に感動を呼ぶための春の景色の作り方。技術的なことからデザインのコツまで。できる限り、実質的なことをお話しできればと思っております。
September 18, 2017
晩夏から初秋にかけて、たくさんの花を咲かせるカッシア・コリムボーサ(Cassia corymbosa)です。
アンデスの乙女という商品名もあり、ハナセンナとも。
目を引く小花がたっくさん咲く。地植えで、肥料類は一切やらない。5〜6年前に植えた地植えなので、水やりもしない、病害虫の被害もなく、そばに植えてあるリコリスと同時に咲くのが嬉しい秋の花、というか潅木。いいことずくめのようでいて、唯一の欠点が、3〜4ヶ月で、あっと言う間に茎が伸びること。(我が家では、1mほど)暴れる。肥料もやらない、水はけの良い場所で、雨が降るに任せるだけですが、伸びて、伸びて仕方がないので、よく、切り花として、室内を飾る。のは、暴れた枝を整理するためでもあります。
あまり詳しい栽培情報がなかったので、毎年いろいろ試したなかで、春、これから芽吹きという時期に、地際(5センチほど残し)で、枝をがっつり切り戻す、枝を残しておくと無駄に伸びすぎ、樹形が悪くなるので、毎年、容赦なく剪定。
でも、9月になると美しい花が咲いて、我が家の前を通る人々が時折立ち止まって触っていたり。
それがこれから。というときに、台風で...。
皆様の地域もかなりの被害が出たでしょうか。
思わずあっと大きな声を出してしまった。
今回の台風も、各地でかなりの被害が出ました。我が家でも植木鉢は倒れいろいろなものが、ガタガタに。
カッシアと一緒に自慢の黄色いリコリスも折れてしまった。毎年この時期を楽しみにしてきたのに。
(何年前に植えたのか忘れましたが、毎年咲く)
今後も、温暖化の影響で、猛威を振るう台風が増えていくと気象関係者の話。
覚悟は要るけれど、草花をすてきに咲かせる情熱だけは台風に負けたくないですね。
September 17, 2017
秋深まって、少しづつ気温が下がることで、咲いてくる花があるのも、自然の力ですね。
先週、私が銀河庭園を訪ねたときは、まだ穂が膨らんでいなかったパンパスが、ふくよかに広がり始め、ダリアの花数も増えています。銀河庭園のヘッドガーデナー、山口さんから送ってもらいました)
やはり、関東以西の気候ですと、夏の間にダメになってしまう宿根草も多く、秋の美しさを堪能するのが難しい植物の景色。
北海道では、夏を越して大きくなった植物に出会えるので、そこがなんとも嬉しいのです。
本州関東以西では、夏の厳しさをいかに凌ぐのかと、「夏は『引き算』の庭づくり」を提案していますが、北海道では、秋が終わると春までは、銀世界ですから、これまた、本州温暖地とは逆の発想で。
だからこそ!春から夏、夏から秋にかけて順調に育った植物たちによって
この秋、銀河庭園は今までになかった景色を表しはじめました。
そして、来年は、もっと!と、計画しています。
今年の4月の様子です。
たとえば、もっと迫力のある、一面のスイセンの景色を。
この左手に見えている芝生の面も、すべて..
そして、春はスイセン。しかも、ティタティタか、アーリーセンセーションのような早咲きのスイセンにかぎられる。
2017年ゴールデンウイークに大人気だった「スイセンの丘」を、来春に向け、さらに大きく広げます。
その早咲き優良品種をセレクトして開催するのが、10月6(金)、7日(土)日の
植え込みワークショップです。
今回のワークショップでは、その一部分にご参加いただく予定で、球根の配置の間隔や、球根が一層元気に根を張り、充実するための肥料の配置、自然に見える植え方などをお教えします。
きっとご自宅の庭でも役立つヒントがいっぱい。
また、話を聞くだけでなく、実際に植え込み体験をすることで、確実なスキルが身につくはず。
もちろん、植え穴はあらかじめ銀河庭園スタッフが掘って用意しますので、腕力体力は不必要です。お伝えした方法で、肥料やスイセンの球根をおき、土をかぶせて、芝生を戻すところをおご参加の皆様に行っていただきます。初めての方やお子様もご一緒にできる作業ではないでしょうか。
場所:華やかにダリアが咲き誇るドラゴンガーデン横の部分で作業予定。
プレゼント:みなさまに植えていただいたスイセンが、見事に咲く景色を見ていただくため、来年度の入園券をプレゼント。
秋の一日、半年後の開花を楽しみに、ワークショップのご参加募集中です。
申し込みはhttp://www.ecorinvillage.com/event/event.html