September 2017
September 16, 2017
淡路花祭オープニングイベントの講演会、台風の影響でお足元の悪い中、本日の講演会にお越し下さったみなさまへ、誠にありがとうございました。
参加の募集開始から定員の200名様が満席になってしまったため、お申し込みいただいたのに、ご参加いただけなかった方々には大変申し訳なく、また九州方面ほか遠路、レンタカーなどで会場にお越し下さった方々に、重ねて感謝申し上げます。嬉しかったです。
実は私、淡路島の土地勘が全くなく、この講演会が決まった時は、まずは淡路島を訪ねるなら、淡路夢舞台!と、早々に淡路夢舞台の敷地内にあるホテルを予約したのです。
もし、ホテルの選択を自腹で選べるなら、たとえ仕事の出張でも、それは少しでも興味深い部分を探索したい。
しかも、できることなら、前日の早めに到着し、あわよくば晴れた夕方に「淡路島 国営赤石海峡公園」も含め、このエリアの散歩がしたいと思いはあったのですが、スケジュールを詰めに詰めてしまい、現地に入ったのは夜8時。あたりは完全な夜でした。
ただ、非常に過ごしやすいホテルだったので、次ぎにチャンスがあれば、このホテルのエリアで夕暮れ前、海を見ながらトワイライトの時間を過ごしたいと切望する次第。
ホテルの部屋から見えていた百段苑。今はあまり花の色はなかったのですが。やはり見て見たい。
朝、お迎えの時間まで、百段苑と10時開館の「奇跡の星の植物館」を大急ぎで一周。
あいにくの雨模様と、厳しい夏の後ということで、花の出会い率は低かったのですが、春に伺ったらきっと楽しめたでしょう。
ただ、この時期、私としては、淡路夢舞台の安藤忠雄建築を見る方が目的でした。
安藤建築に似合う植栽がされていのは、このエリアでした。お天気がよかったらなあ。
安藤建築には、アーキテクチャラルプランツが似合います。
残念だったのは、サイン計画。迷いやすい構造故に、順路をわかりやすく表示する必要があったかと思うのですが、グラフィックデザイン。これが建築の空間を台無しにしてしまい、サイン計画は見直した方がいいですね。これはダメ!そのことで頭がいっぱいになってしまい、あまり、空間や植物が目に入らなくなっていました。残念。
何れにしても、楽しめるのは、豊かな樹木のランドスケープ。
きっと新緑の頃。訪ねるべきベストシーズンに訪ねるべきで、ぜひ、4月〜5月頃に伺いたいと願った次第です。
素敵な花の世界。日常にはない世界を見たいものです。
さて、 10時開館の「奇跡の星の植物館」を15分で一周しなくてはならず駆け足で。
9月23日より、ガーデンルネサンス2017 が始まる、ここは、まだその準備中だったか。
こんな風に上から見下ろせる草花の世界は楽しそう。私なら超カラフルにしたくなりますが。
バリ風。亜熱帯の景色。
ライティングで、独特の世界観が出そうな空間。
彫刻的な植物の美しさ。楽しめるかっこいい空間でした。
September 14, 2017
去年の今頃。秋のイングリッシュ・ガーデンのツアー中でした。
感動多く、素晴らしい庭をたくさん見学しました。
9月のイギリスの庭を見学したのは18年ぶり。イギリスに住んでいた19年前と違い、その後、日本に住んで19年もの園芸スキルを重ねているので、今年の春は、日本においてもできること、秋の庭のイメージをたくさん持っていたのですが、いやはや。東京の夏は、雨が多くてまったく思い通りにはいきませんでした。雨。必要ですが、背の伸びる植物には、難しいです。
この写真のように、バーベナボナリエンシスなどは、暑さには強いもの、雨が多いと、地面の庭では、まっすぐに育たず、倒れてしまった。(屋上では、まったく冠水せずにまっすぐ育っています)同じ東京でも環境が違うと、育ち方が違います。
この写真は、RHS ウィズレイの乾燥に強い植物のボーダーガーデンです。デザインしたのはトムスチュアートスミス。皮肉なことに見学した日は、雨でしたが、種になったフロミスが美しく...。
この秋に植える「はままつフラワーパーク」の宿根草リストにも、フロミス・ルッセリアーナを注文。
秋植えなら、冬を越して初夏までは間違いなく美しく育つので。そして、夏越し...は、?やってみないとわからないので、とにかく6株づつ程度のトライです。
アストランチアは、関東以西では、難しいと思っていましたら、先日鎌倉にお住まいの方が、うまく夏越しをしているとお伝えくださいました。風通し、夏は半日陰。栽培環境がうまくあうと元気に咲いてくれる。箱根の仙石原でも、2年目には消えてしまうので、なんとか、工夫をしてうまく育つようになってくれないものかと。(工夫とは、日の当たり方、壁があるかないか、水はけ、湿潤加減などなど、微妙にうまくいくバランスがきっとある)
やはり関東以西で、今年のような夏だと、夏を超えそのまま美しく秋を迎える植物のセレクトが難しく。同じようにはいかないなあとの。今年は目黒区駒場の庭でちょっと敗北感あり。
70株ほど植えたコスモスがほぼ全滅。茎が1mほどに伸びて花芽だけ枯れるという状態カットバックをするも枯れて全滅。この日も雨だったので、咲いていた帝王貝細工、ヘリクリサムは花が閉じて存在感なし。
もうすぐ、パニカム・ヘビィメタルが黄金色になると、もう少しカラフルになるはず。(ここには、黄花ヘリクリサム、バーベナ・ボナリエンシス、皇帝ダリア、ガッツァリアなどの花。
そして、群馬県中之条町「花の駅」のスパイラルガーデンでは、スティパが良い背景になっていたのですが、これが雨で.見苦しくなり...評判がよくないので、この秋は、グラス類を減らしていこうかと考えています。
とはいえ、これからはシュウメイギクが、美しい季節ですね。かなりの、あらゆる環境、特に半日陰などでも良い感じなので、これは植えるのおすすめですね。写真はハドスペン・アヴァンダンス。旺盛な品種です。シュウメイギクの開花株の出回るのがこれからなので、好きな花色、単、八重、選んでおいで、少し涼しくなったら庭に植えるのに良いタイミングです。
September 11, 2017
今月、9月16日から始まる全国都市緑化はちおうじフェア、花と緑が豊かに広がるすてきな会場が仕上がっています。私の住む隣町のイベントで今日はガーデンコンテストの審査員として伺いました。
花のある壁面緑化、いい感じでランダムな花植栽。きれいです!
100種類以上、25000株のペチュニアが、圧巻の八王子100周年アーカイブガーデン。
グラデーションタッチに植わっているので見る角度で違った色調でも色合いの重なりが美しい。
一斉に咲いて、これから咲き広がっていったら壮観でしょう。
1000人の方々が、ひとりあたり25株植えたとして、25000株!!!!
夏の炎天下での作業はどれほど大変だったでしょうか。
これからの1週間、開会式までに花殻摘みもするそうですが、水やりも液肥も必要でしょうが、ゲリラ豪雨や台風が来ないことを祈っています。
そして、ここまできたメンテナンスへの熱意に感動します。
会場構成がモダンでスッキリしているのと、
会場の周囲にぐるりとある八王子千人同心花壇わきにはいい感じのブラウンに塗られたコンテナハウス。この小屋がさまざまなご当地グルメほか楽しいお店になるそうで。これは楽しみ。
アスクレピアスや秋のグラス植物。これからますます美しくなっていきそう。
メイン会場の富士森公園までは、八王子駅から無料シャトルバスで5分。
一般駐車場がないそうなので、シャトルバスでいくのが良いようです。
会場のくわしいアクセス方法などはこちらまでhttp://www.hachioji-fair2017.jp
*9月23日には、南大沢会場で、私の講演会。10月9日にも講演会があります。詳しくはこちらまで http://www.hachioji-fair2017.jp/assets/download/event_east.pdf
申し込みお問い合わせは 市役所環境政策課 (電話042-620-7384)
September 10, 2017
昨日の銀河庭園、一瞬の曇りはあったものの、ほぼ見事なお天気でした。
この秋、私が一番に気持ちを込めて植栽設計に関わったドラゴンの庭。光の当たり方。
花びらの透過光を下から見上げるのがまたいいのです。
でも、この雲!よく目にしたイギリスの空みたい。その光の下の庭の見え方は、まるでコッツウォルドかサマセットにいるようでした。
ブラック&ホワイトの庭も、光による透過光を楽しめる場所です。
ボートレースガーデンに今年始めて入ったダリアは、こちらワインシャワーという名前。最初の花がおとといくらいから咲きはじめました。
トレリスガーデンには、秋バラが開花中。バラの引き立て役のガウラが素敵です。
こちらもふっくらとした秋の斜光が美しい。
キッチンガーデンにはさまざまな仕立てのリンゴたち。赤い実が熟し始めています。
こちら、私がプロデュースをさせていただいている銀河ボーダー。
今年は最初の年で、いくつかの品種をトライアル中です。
銀河、星のような雰囲気を持つダリアをセレクトしています。
右下に見えるダリアは、その名も、銀河。
まだ開花本番ではなく、来週の週末くらいからどんどん咲く予定です。
黄色く咲いているのは、ジニア。また、写真で見ると若干暗い紫色ですが、サルビア ’ブルースパイアー’がとても良い仕事をします。
とてもありがたいと。こうした良い仕事をしてくれる草花のことを「効果的な品種」と呼び、この「効果的な品種」を上手に活かすことを常に討議。
たとえばこういう品種があるからこそ、黄色いマリゴールドや黄色いジニアが見栄えするし、当然それは丈夫で長く咲いてくれる花。そういう品種をたくさん知っていると庭づくりは一層楽しく楽になると思います。
エントランス右側から歩いていける木道も素敵です。左手に見えるチェルシーハウスには、今、色調がぴったりと似合うユーパトリュームが満開です。
それを見ながら進むと
木漏れ日の中を行く木道。気持ちがいいです。さまざまな自生種を見つけるのも楽しみ
花を眺めるとき、自分の目の高さまで花が迫るとその感動や喜びが高まります。
さてさて、この夏から秋まで、ずっと開花をしてくれたニコチアナ・ウイスパー のピンク、
コテージガーデンさんからやってきた品種です。どこにでも売っている、というわけでない点もちょっと嬉しいですが。
一年草。やはり、長く咲いてくれるのがありがたいですね。
September 08, 2017
ダリアの咲き始めた銀河庭園にて。本日はトークショウとガーデンウォーク。たくさんの素敵なお客様にお越し頂き、ありがとうございました!!!
秋の庭の鑑賞ポイント。これからの時代の日本におけるイングリッシュガーデンへの展望。
私なりの視点でお話をさせていただきました。
この秋はたっくさんの新しいダリアが咲いたのですが、中でもこのポンポンダリアのグレンプレス。
食べたいくらい可愛くて。
ニコチアナがこの夏の間じゅうずっと咲いています。これまた素敵!!!
似たような角度からなども撮影して。今日の講座では、花をみる角度や背景の探し方。背景に寄っては見える花の印象が変わるので、それを探すのも一つの美意識磨き、眼福探し。工夫をすると違った見え方。それも本当に楽しいことです。
似たような景色ですみませんが、いろいろな角度から見つける花の魅力。光の当たり方でも変化があり、秋の晴れた日の夕方は最高です。
というわけで、ポンポンダリアでした。
他にも一重のダリアもいろいろ。
ダリア咲きとも呼ばれますが。ジニアも長い間いい仕事をしています。
今年新しく作った銀河ボーダーにも、星のようなダリア。
ボートレースガーデンにも素敵なラベンダー色のダリア。
サルビアフォリナセアもいい仕事してくれています。
さていよいよ!これからが見頃の佳境。ドラゴンガーデン。
まだダリアは2〜3分咲きですが、ユーパトリュームが見事。
ナスタチュームもいよいよ。
調子の良い子は見ていて本当に気持ちいい。
来年はこの3倍5倍に大きくします!と、トークショウで発言したらヘッドガーデナー氏「ムンクの叫び」ポーズ。
どうせなら。がっつり行きましょうよ!でも、みんな、ここにへばりついて毎日そのことだけに集中できない辛さがある。
広い広い、銀河庭園。今の時期、自然に咲くミソハギも素敵です。
広〜いメドウにもワイルドフラワーが開花中。
来月10月6日と7日は、球根植え付け大会を開催。
吉谷流球根植えを、皆様と共有する植え方講座と来年の様子を見ていただくための入場券付きで!
お待ち申し上げております。