October 2017
October 12, 2017
ダリア 角笛 が美しく咲いている銀河庭園ですが、このダリア。ダリアには、この季節ならではの、とっておきの鑑賞法があると思っています。
一重咲きのダリアは、マーガレットなどとも同じ傾向 の可憐な花なのでいつ何時、どう眺めてもすてきですが、代表的なダリアは、ずっしりと重ための花弁をたくさんつける八重が多く見受けられます。
その八重のダリアを直射日光の下で眺めると、少しなんというか、暑苦しいような。いえ、見事に咲いた花は褒めるほかないのですが個人的な感覚だと。暑い気はします。実際。日差しが強いと暑いのでありまして。
色調も、ダリアに寒色系は少なく、赤を中心とした暖色が主です。
しかし、暖色の花。秋の光、斜光(太陽が真上ではなく、斜めから射す) を利用して生まれる光と影の間から眺めると本来の色彩を微妙なトーンで眺められ。それがなんともすてき。
真っ赤の八重咲きも、若干、見ようによってはくどいようなスタンスにおかれがちですが、このパンチのある姿を庭で生かすには、周囲に少しだけ樹木。
このような環境だと、時間の変化で様々に変化して見るたび新鮮な美しさに心を動かされます。
紅葉する樹木のそばではなおさら。
周囲に遮るものがない場所でも、朝と夕方は、素晴らしい斜光のおかげでハーフトーンの光をあびた美しい花姿に出会えます。あまりの美しさに涙ぐんでしまうことさえ。
先日も球根植えイベントにお越しくださった方が「うつくしい!」と言いながら目頭をおさえていてくださり、私はそれを見てまた感動したりして。写真を見るだけでは、私のスマホ写真では伝わりにくいと思うのですが、その場で空気を吸いながら眺める花の最高のときは、美術館で見る名画に勝る瞬間があります。
このダリア マンゴー。もまさにマンゴー色でかわいくたくさん咲いて。朝夕の透過光で眺めていると夢の世界に誘われるようでした。
また、秋のこうした花景色は、グスタブ・マーラーの sinfony No.5 を。できれば、カラヤン指揮ベルリンフィル演奏などをヘッドフォンで聴きながら。
登場人物は、想像上の妖精。プリマドンナはダリア。実際にここで、オペラやバレエを鑑賞できたら素晴らしいだろうなと。
秋は、芸術鑑賞に最高のときですね。庭の鑑賞ならぜひ、晴れた日の秋の斜光を捉えて。
来週 10月21日は、群馬県中之条町「花の駅 中之条」にて、ガーデニング・アカデミーを開催します。
午後13時半から15時半まで。
講座のテーマは、イギリスに学ぶ「絵になる庭づくり」
イギリスのスライドショウと同時に、実際に寄せ植えの花材を揃え、絵になるコンテナガーデンの作り方の実演講座も開催します。
10月19日、20日、21日と中之条スパイラルガーデンの秋の宿根草の植え付けと今までに育った草花の検討しなおしの作業あり。中之条町花の会のボランティアガーデナー様を中心に町外県外の方々の参加も歓迎です。
October 10, 2017
昨日で、三度の開催をさせていただいた全国都市緑化 はちおうじフェアにおける講演会が終了。
庭えの眼差しに重要な「レイアー」 の概念。少しでも伝われば嬉しいです。
写真は、はちおうじフェアでみごとに育ったダリアとペニセタムの組み合わせ。この眺めも「レイアー」の要素を満たし、ダリアを演出しています。
そういえば、はちおうじフェアで見かけたダリアによく似た銀河庭園のダリア 角笛。
...先日、北海道の銀河庭園で咲いた見事なダリアの個体名は、わかる限り、記名することができました。
銀河庭園の山口さんに感謝!
こんなにたくさん咲いた後は、全部掘り上げて来年の晩春まで、保管。その様子も写真にしておきたいなあと思います。
はちおうじフェアに戻ります。
会場の100種類のペチュニアも大きくなっていました。花殻摘みとか。考えただけでため息がでそうですが。
はちおうじフェアのガーデン・コンテストでは、審査員もさせていただきました。
大賞を取った日野市の秋山造園さんの作った庭。
コンテスト開始から1ヶ月が経ってずっと美しいのも、嬉しい。
オミナエシとススキが庭の景色に素敵なレイアーの眺めを作って。
壁面の花もまだまだ満開!
.....でも、あと数日で終了。ちょっと寂しいですが、20万人以上の来場者をお迎えして、まずは大成功。
大きな台風も(一度ありましたが)その後はなく、本当によかったです。
あとは、もう少し涼しければ庭仕事が楽しいのですが、まだ、かなりの気温。先日からまた、やぶ蚊が結構すごいですね。
October 07, 2017
サーモンピンク色の壁にリレーティブカラーで植わっているのは、「鮭の秋」という名の、ダリアです。(右側)
大輪の....あ〜また名前を忘れました。後日全てのダリアの名前は銀河庭園の山口さんに改めて伺います。
これはクライズ チョイス だったと思うのですが。
サックル アザレア ピンク。サックルシリーズのダリアから。素敵なピンク色です。
銀河ボーダーでは、きらめく星のようなイメージでセレクトしたダリア。
特にこの、ダリア ファインイエローは、咲き始めの形がすっごく可愛くて、しかも多花性で優秀です。
スパイヤータイプのセージとよくマッチングして。
このさらに星の煌めきのようなダリアは、ホンカ。多花性です。
ホンカは、銀河庭園の定番ダリア。
スパイヤーのサルビアは、ダリアの引き立て役としても完璧です。
ボートレースガーデンには、綺麗なポンポン咲きの...ブルックサイドスノーボール(AGS)
星のしずく(AGS) 何度聞いても覚えられなかった絞りのダリア。
ウエルカムガーデンには、ピンクスターズレディ。
ブラック&ホワイトガーデン。
白の背高は、スノーボール、黒はポンポンショコラ (AGS)、手前の白 新涼 (やまき)
黒蝶とクジャクアスター
オレンジ色のダリアは角笛(やまき)。たくさん咲いて素晴らしい。
どんなふうに写真を撮ったら、この目で見ている世界をインターネット上で伝えられるのか。
庭は明日はまた 、庭は天候の変化と同時に、別の顔を見せるであろうし、この瞬間、せめて写真を。
と、目で「ハッ」とする瞬間には、カメラ(スマホ)を向けますが。これでは1/100 も伝わっていないように思います。
もっといいカメラなら?.....どうなのでしょうね。手前は、ダリア 角笛(やまき)
銅葉が赤い一重の花を引き立てる丈夫なジャパニーズビショップ。
ポンポン咲きで、ひときわ人気の高いダリア グレンプレスは、9月からずっと咲いています。
ダリア 金襴 / きんらん(やまき)
いつも見に来てくださり、ありがとうございます。
October 06, 2017
働きながら、感動する、それって、ガーデナーの特典です。
日々の花の表情。本当にため息の出る美しさ。
銀河庭園のヘッドガーデナー、山口さんから、ダリアの品種名が届きました。
いつも感心するのです。個体名までラテン語でスラスラと覚えていてくれて。
このダリアは、やまきダリア園の チアガール。名の通り元気いっぱい。
大輪のダリア クララヒューストン(AGS)は、いままでは、なかなか咲かなかったようです。小輪のダリアは、早くから咲いていましたが。
でも、早くから咲いてくれないと急に寒くなって咲くチャンスを失ったまま。冬がきてしまう。
品種のセレクトって難しいです。
ナスタチュームは、相変わらず美しく咲いています。初夏から今まで。
北海道は、夏を健全に超えた植物が、今、最後の季節を迎えて。
アスターとガウラ。たっぷり咲いて。
銀河ボーダーは星に見立てたダリアがキラキラと輝いて。
さて、今回は、球根を植えるイベントの他に、新たに創設する銀河ダブルボーダー。
ボーダーの植栽エリアを決定したのち、植え位置を決めて、今回は、超優秀オーガニック肥料。大地肥を。土が痩せていては、花が長く大きく咲かない。
こうしたダイナミックな開花の世界。
この秋の光で。
もっと多くの皆様に見てほしいなぁ。
ダリア 花娘(やまきダリア園)
ダリア ファンタジー(AGS)花弁の先が淡く白いぼかしが入る。
はぁ。この美しさ。2週間後には、どうなっているでしょうか。
霜が降りたら突然始まる、草花のイタミ.....。美は儚きものですね。
でも、一瞬のためにみんなで頑張っております。
October 05, 2017
急に冷え込んでいる東京ですが、北海道銀河庭園には、本物の秋が...。
ただいま、札幌行きの機上で綴っています。最近の飛行機では、WiFiがあって素晴らしいですね。
今回の銀河庭園では、球根植えのイベントと同時に新たに作るダブルボーダーの監修に。
ここに宿根草のほか、大きくなる(背の高くなるスパイクプランツを林立させるのが、最終ビジョンですが、今はそのための土づくりを。
いよいよドラゴンの庭も佳境に入りました!
ここもまだ、もっと、もっと「土」を頑張りたい。
土が育たないと、植物も育たない。人の人生も、土台を耕さないと豊かなものになり得ないと思う。
お化粧もファッションも大切だが、まずは、中身。健康と豊かな心。当たり前のことですが、土台があって充実して、お化粧もファッションも生かされる。花も美しさが活かされる。
ダリア、満開です!お天気が良いと一層美しいです。ここは....。嬉しいコメントをいただきました。
- 先週末、念願の銀河庭園をおとずれました。本当は一緒に球根を植えたかったのですが、日程的に都合がつかずで。イベントの合間だったせいか人が少なく、ある意味贅沢な時間と空間を過ごさせていただきました。一年生の娘も素晴らしいあすれちっくエリアやかわいいお家に大喜びで、ディズニー映画のスコットランドのおてんばなプリンセスのメリダになりきって想像力をふくらませていたようです。初めて訪れましたが、あれほど広大だとは思わず、気候や日差しも含め、まさにイギリスの庭にいるような気分になりました。帰宅して、また吉谷さんのお庭と美しい暮らしの話をぜひうかがいたいなあと感じています。ぜひ、関西でもお願いします!
ありがとうございました!!!銀河庭園関係者一同、感謝です。
また、関西でも、何かできたらいいですが。一昨日と昨日は、駒場のお店で200枚の写真と共に、プロジェクターで「暮らしの話」開催させていただきました。
それと来週、9日(月)に開催のはちおうじフェアの講座内容で、実は、「植栽の話もいいけれど、100日前イベントの時に紹介した子供時代からの生い立ちの写真と話が面白かったので、あっちをやってほしい」と、リクエストをいただいた。子供時代〜バブル期の東京から、花と緑のある暮らしと出会ったイギリスのこと。私たち日本人の暮らしも、「ちゃぶ台からダイニングテーブルへ」、どうしたら?美しくできるの?
答えは、花と緑のある暮らしへ。だった。ということで。そのヒントの言葉が「レイアー」だったり「リレーティブ」だったり....。庭は、やっぱり暮らしのエクスプレッションだ。
さて、正味40分。どうやってまとめたものでしょうか。頑張ってみます。