November 2017
November 30, 2017
若かった時は、あまり好きではなかったです。っていうか、ほぼ嫌いだった赤。
ところが、最近「魅せられる赤」というのがたまにあって、どの色彩よりも惹きつけられます。
去年の12月。還暦を迎えた際には、友人知人から、とっても素敵な赤のインテリアやファッションの小物、大物をいただいた。赤はあったかい。赤を見ると元気が出たり、寒い時期には、あたたく感じて。
以来、良い赤を見ると惹きつけられるようになって。避けていた赤い花を自分の庭にも取り込むようになりました。
このバラは四季咲き性の強いフロリバンダ ホットココアです。1ヶ月間に咲いた時より、今まさに良い色になってきました。写真は、今朝方撮りました。
うわー。っと、思ったので、思わず写真。
なんという色だろうか。ココアというより、紅茶のような。
実は、二階のベランダで育つコンテナ栽培のバラですが、背景の白い壁が反射して光合成率が高いため、花付きも良く、葉っぱも色も濃くなります。(肥料もかなり、しっかりしています)
そして、花を育てる背景。やはり、白がいいですねえ。
黒も素敵な時がありますが、白は、白いキャンバスに映える活きた絵画、植物を見栄えさせ、しかも光合成も倍増。
花付きが良くなります。
時に、今年の春に、私が「はままつフラワーパーク」で作った春の花イベントのコーナー。ここも、白い壁を作ったので、光の質がすこし劣る温室でも花付きや花の見栄えが格段だったように思います。
白のキャンバスにすることで、花の色だけでなく、フォルムや枝ぶりなど。そのものの美しさが引き立ちます。
来週月曜日からは、その「はままつフラワーパーク」に、4000球のチューリップ球根と3000株以上の一年草、宿根草を植えにいきます。(あ!アリウムは、ギガンチュームを中心に 480球!)四日間で全部植えて来年の春を待つ。
白い花は実にさまざまな花を引き立てる光の色彩。来春も、世界一美しいホワイトウィステリアの150mロングボーダーに、さまざまな球根と一年草、宿根草の花が咲きます。ウィステリアの最高の時期はその時の気温にも左右されますがだいたいゴールデンウィークのあたり。4月30日を目指して花の世界を作っていきます。いよいよ始めてこちらに伺った2013年から、来年の春でこの場所も5年目。さらに、進化しています。来春はぜひ!
November 29, 2017
おや!花殻摘みをさっさと終えなきゃならないビオラたちです。
サクサク花を一輪づつ細い茎ごとカットしていく
これを始めると、さあ!止まらない。ほかの植木鉢にも目が行き、ミツバチブンブンのごとく移動するのであっというまに40分。15分だけと決めて庭にでても、誰かに勝手にタイマーを早回しされたんじゃないかと思うくらいに時間の経つのが早いです。
これが、楽しいからこその、庭仕事ですが。
でも。
自分の「持てる時間」に限りがあるとき。いやはや。その、制限時間内で何がやり切れるか。
そこを1週間、1ヶ月、季節ごとに、時間の配分していかないと、日々ちょっとずつ。やり終えられなかったことが、溜まるのです。
その、溜まって生じる実生活の歪みや、自分が抱える時間の矛盾に近頃、見直しが迫られているようで。
庭の植物は、増やすよりも「減らす」が課題。と重々知りつつ、花を増やして喜んでしまう自分がいます。
今、60〜70代。親の介護なども含め、仕事以外の忙しさのマネジメントも複雑になっています。
それでも、時間をできるかぎりコントロールしながら、花のある暮らしを楽しみたいと思っています。
November 28, 2017
可愛いパンジー、ビオラも出揃って、関東以西では、パンジーやヴィオラを植える最盛期です。
この写真は、先日のグリーンギャラリーさんにて。
毎年、新鮮に感じるのは、ニュアンスカラーの花たちです。イベントや公共施設の庭では、目立ちにくいけれど、個人的に好きな色は、自分用に買います。
いろいろな新しいタイプのシクラメンも登場。
ガーデンシクラメンの仲間も増えています。
温暖化の昨今ですが、耐寒性は微妙なので、庭のなかでも、なるべく暖かな場所を選んで。
植木鉢に植えて寒波厳しいときは、室内に入れるのも手ですが、寒風のダイレクトに来ない南向きの壁近くが一番うまく育ちますね。
素敵な寄せ植えサンプルも一緒です。ネメシアの寄せ植え見本鉢。
ネメシア。イギリスでは、5月から10月まで咲かせていましたが、東京では秋から春まで。
ネメシア、我が家では、細々とですが、屋上やベランダで、零れ種で増えた株や植えっぱなしコンテナで生き残った株が、数年、あくまでも細々とですが、咲いています。細々の理由は、まったく肥料も水もあげてないからだとは思います。乾燥には比較的に強いですね。根が深く張った場合は特に。
おすすめ肥料。と、ここに書いてあります。参考になりますね。
元肥にバイオゴールドクラシック。液肥にハイポネックス。
植え付けどきの、施肥は極めて重要。でも、置き肥と液肥だけでは微妙だと思っています。
肥料入りの培養土を最初から使う場合は良いと思いますが、肥料なしの培養土の場合や、培養土を再利用する場合、肥料込みかどうかよく分からない培養土など。その場合は、確実に肥料を株下に混ぜ込む。
その方法、なのですが。
特に、パンジーなどの肥料食いの一年草には、根っこの伸びるすぐ先に、肥料を待ち構えさせる。
(土壌改良もできるタイプの有機肥料。私はバイオゴールド元肥、ときにマグアンプ少量)
宿根草のなかには施肥の必要のない品種もあるなか、パンジー、シクラメンなど、これから関東以西の暖地でひっきりなしに咲く一年草には、質のよい肥料を確実に与えるために、上から溶けて落ちてくる肥料も必要ではありますが、いますぐこれから根っこ食べる肥料分(完全に寒くなってからでは遅いですが)。
なので、繰り返しになりますが、特に、私が植え付けどきに意識すること。
(地植えも同様)
植物の根っこが、先へ先へと、肥料を求めて奥深くまで伸びていくイメージ。(写真でわかりやすいように置いてますが、このあと全体に混ぜて満遍なく)
植木鉢の場合でいえば、根鉢から離れた鉢のふち周りや鉢底に近い場所。
そこに満遍なく元肥の混ざった土が、 根の伸びていく方向で待ち構えるような想像をして。
そういう土中の肥料としては、上質な有機肥料が有効。
よく、ポット苗などで、固形の化学肥料がポロリと乗っかっています。あれはあれで、徐々に薬が解けて土中に肥料分が浸透するイメージで、効率的だし、悪くはありませんが、植物の種類によっては、肥料をもとめて、根が上に上がってきてしまうような感じもあります。
たまに、買ってきたポット苗、地表に置かれた肥料のところに根がぎゅっと集まっているの、見たことありませんか。土の表面に根っこがいっぱい。特にパンジーの細根。なんだか不憫です。
なので、自宅で丁寧に寄せ植えを作るときは、土の下で肥料が根っこを待ち構えるように混ぜるのが吉。
ただ、一度に何万、何千というポットを育てていればそのほうが効率。
でも、自宅で5〜6鉢を育てる場合は、少しでも根っこが地面の奥深く伸びて手足を伸ばして育つようにします。鉢底のあたりに根っこがいっぱいたまるときもありますよね。
なので、植え付けどきに、土中に元肥。その上で、置き肥もして。
その上で、即効性のある液肥(有機液肥or 化学液肥)を与えるような段取りで、花を育てています。
(繰り返しますが、一年草の肥料食いのパンジーなどには。イギリスで見かけるわんさと花咲くハンギング。それも、その手法が多いと思います。この方法は、ペラルゴニウムの専門ナーサリーで教わったのが最初です)
オーガニックな栽培法とは、また逆の手法ですが、パンジーたちをきれいに咲かせるには、基本の三段階の施肥法のご紹介でした。
November 22, 2017
と、一年で一番庭にいたい季節です。でも、今日からまた寒くなるのでしょうか?
でも、ヤブ蚊や、攻撃的なタイプの蜂などのいなくなった11月。庭は穏やかです。
写真はデスクワークをしていたら、窓の外があまりにも気持ちよさそうで、30分だけ庭仕事に出ようか。
思った瞬間です。
体感気温もいい感じで、庭にいそしむ、いえ、寸暇を惜しんで進める庭仕事。だって、日暮れが早いですよねえ。5時で真っ暗です。
でも、まだ外に光があると、とにかく焦るような気持ちでいろいろやっておきたい。
今までと違うこと。60歳の還暦を過ぎてからは、出張が多かったり、デスク仕事がオーバーフロー気味だとちょっと疲れが取れないような感覚があるし、何事にも猛然と張り切って行こう!というような気持ちになれないときもあるのですが。要するに「少し休みたいな」と、しかし、雨さえ降っていなければ、狭い庭でも、雑草抜き、剪定、出しっぱなしになっていた植木鉢の整理など。いわゆるほとんど庭の整理。掃除だったとしても、植物のなかにいると生気が戻ってくるから不思議です。でも、ほったらかしになっていた庭の部分に関しては、申し訳ない気持ちになりますね。自分の年齢とともに、樹齢だって古くなって。気づいたら樹形がカッコ悪くなっていたり。剪定で治るものならなとかしたいけれど。
美しい世界を望みたいけれど、自分が手を抜いた分は、植物の世界、置きっぱなしの植木鉢なども含め、いとも簡単に、綺麗じゃない世界になってしまいますよね。出したら仕舞う。
と、同じ原理で、寄せ植えも、作ったら、仕舞う(解体)のタイミング。
これがなかなか自宅の庭では、追いつかないのが悩みです。
嗚呼。そんな矛盾を抱える晩秋の夕方でした。
明日11月23日は、駒場の Shade yoshiya keiko で、チャリティ・ニット・カフェを開催します。
それに間に合わせて、有志にお手伝いいただき、パンジー40株、宿根草も40株ほど植えました!
November 20, 2017
北海道 銀河庭園
写真は、ブラック&ホワイトガーデン ついに雪ですか。
冷蔵庫より寒いと。
....私はそれを美しいと思うけれども、これから春まで、雪の世界になる地域では、また違った感情かと、お察しいたします。
銀河庭園のガーデナー。山口さんから、美しい写真が送られてきました。
....でも、やはり美しい。
パルテールに積もった雪。
本物のスケルトンの景色ですね。
たっぷりの球根を植えて、来春〜夏秋と花が咲く場所。
ここも雪景色。
東京では、今もなお、外の庭でゼラニウムやベゴニアやペンタスの花が咲いていますが、
北から南まで、本当に違う気候の差。
さまざまな気候に対し、気持ちのうえで 寄り添う。Tuned to Nature