November 2017
November 19, 2017
庭に花が乏しくなる季節ですが。樹木の樹形、庭の構造。そんな庭の基本を生かすとき。
日暮れが早くても、そのライト&シャドウを生かすのが秋冬ならでは。
半数以上のイギリスの花の庭や北海道の庭は秋以降、春までは閉園しますが、箱根星の王子さまミュージアムの庭のように、霜が降りようが氷点下だろうが、多少の雪が積もろうが、一年中公開する庭の工夫にも、苦労と同時に、それなりの楽しみがあると思います。
お客様のなかには、そんな冬の装飾を楽しみに毎年見学に来てくださる方もあり。うれしいことです。
パンジーの間には、チューリップをたっぷりと。
紅葉&イルミネーション。この葉っぱが落ちるとスケルトンの景色。
アジサイ アナベルの枝を残し、毎年、装飾に。
春になったら、この枝もすべて地際で切り戻し。
そのほうがたくさんの花がつきます。
キラキラ、チカチカ、瞬く光。
November 18, 2017
日暮れの早いこと!先日の星の王子さまミュージアムにて。
通常、5時までの現場ですが、夏の間は5時の片付けでも十分でしたが、今は4時。日が傾いたら片付けを始めないと、急に日が暮れて、現場にハサミやシャベルを忘れていってしまいそうだし、掃除も十分に進みません。夕方を感じると焦ります。
でも、その分、イルミネーションが活躍するといえるでしょう。
近頃はLEDの普及で電球が熱を持つことがなくなり、樹木への負担も減ったでしょうか?
熱を持つ電球だった時代は、その負担が心配でしたが。
しかし、こうなると暗い箇所が気になります。
電気が点かない箇所では、反射して輝く飾りを。
これは、竹串程度の棒に装飾ボールを巻きつけて土に挿しています。
これから零下になるので来春まではパンジーもカルーナも大きくはなりません。
2月のバレンタインのころまでは冬の飾りとして装飾を続けます。
目立つ花が長く咲いて効果的だったダリアも、この後、霜が来ると溶けてしまいます。
廃棄されるのは心苦しいので、このダリア2株は東京の駒場の私の店の庭に移送しました。
東京では、12月までに霜が降りることは、ほぼないので、日差しの下ではもっと長く咲くことができます。
夏からずっと植わっていたヒューケラだけ残し、パンジーとアイビー’サーク’、真ん中にシロタエギクを植えた寄せ植えに
冬の飾りを加えて冬バージョンの寄せ植えです。
毎年装飾の色や形を変えて飾るのも大変ですが、今までは単色(その年によって金、か、銀。ピンク。とか赤。とか、で、今年はカラフルをテーマにピンク、グリーン、ブルーに金銀と賑やかにしてみました。背後のバラの飾りも、今までのオレンジから、ピンク系に変更。
寄せ植えたちも、そのツリーのイメージが繋がるように。
こういう飾りはパーツを買ってきて、細いワイヤーで繋げ独自の組み合わせをこちらで作るのです。
ピックの棒は、苗の株を傷つけないように株の脇の部分に挿しつつ、視覚的には真ん中に見えるように工夫を。
案外細かい仕事なので、二日間で全部はなかなか。
いろいろな飾りを使うことになるのですが、色調の繋がり、レイアーだけは守って。
November 17, 2017
November 14, 2017
まさに、今が、その季節。東京でも一応、紅葉は始まっていますが、箱根の紅葉は格別です。
「ああ、美しい!」この時期だけの、心奪われる美しさです。この写真は星の王子さまミュージアムから。
やはり、朝晩の寒暖差で紅葉の色素がビビッド。
東名高速の御殿場を降りて、箱根に向かう「乙女峠」の紅葉も素晴らしかったですが
車を運転しているので、写真は撮れなかった。
しかし、今日一日。仕事をしながら、その刹那の美しさに眼のシャッターの連続でした。
また、星の王子さまミュージアムの紅葉で独特なのがフランスの街の景色と紅葉。
よく、紅葉(モミジ)を完全に和の植物だと決めてかかる方に出会い、個人的に面食らうのですが、もともとイングリッシュガーデンで、しばしば目にしていて、そもそも、イギリスで庭の認識を確立してしまった私には、「和の庭の植物」という、その先入観がなく、日本原産の植物が洋の景色に、似合わない。とは、思わないのです。
でも、似合わないとおっしゃる方は結構おられます。
個人の感想というのはそういうことでしょうか。
似合わないとすれば、仕立てられた樹形などで、自然な樹形なら感じませんが、松の仕立てのように日本の庭師の技術で独特の日本庭園の様式を持った樹形は、やはり西洋風の景色には違和感があるかもしれません。まあ、それも、それぞれの個人の感覚かとは思いますが。
似たような写真が続きます。よほど、11月中旬を過ぎてもよく咲いているバラが嬉しいのです。
紅葉とともに、バラもまだまだ元気に咲いています。
これは、気合いの入った肥料(バイオゴールドバラの肥料)と土(ストレスフリー)と、多少の殺菌とマメな剪定で、咲き続けるバラ。
もちろんバラは、品種にもよります。
なので、季節毎、時期ごとに、このラ・セビリアーナの開花力に驚きます。
さて、これからの季節、四季を通じて公開する庭で、最も頼りになるのが
パンジー&カルーナ ガーデンガールズ。
pinkのエリアにはピンク系で
イエロー&ブルーのエリアには、カルーナ・ヴルガリスの黄色で。
皇帝ダリア、ガッツァリアもまだよく咲いてます、惜しくて抜けません。
でも、霜がくればどかっとダメになるでしょう。辛い判断です。
さて、これからの時期、庭の仕事、庭師の仕事に、「イルミネーション」というプロジェクトがどんどん増えているのではないでしょうか?今日も一日中、Q-GARDEN
のスタッフの皆さんが黙々と続けてくれたのがライトアップ。
LEDの普及で樹木への負担も、かなり減ったと思います。
フランス庭園では、プロジェクションマッピングもスタート。
構造設計、樹木の配置。それを設計した7年前はこれほどイルミネーションが盛んになるとは想像できていませんでしたが、骨格のしっかりした植物のコンポジションが、冬の庭の眺めを支えます。
November 12, 2017
庭があれば、樹木がある。樹木があれば、落葉は当たりまえ。
それは覚悟の庭の樹々ですが、今年は、暑さの影響もあって、8月の終わりころから、落ち葉掃除が大変でした。(これで先日、三日留守したので、こんな感じ)でも、朝、掃いても夕方には...。
玄関や家の前の道路には、毎日、毎日、毎日、落ち葉。ああ。とため息つきつつ落ち葉掃除が嫌いなわけではありません。やりだしたら面白いし、剪定と雑草抜きと落ち葉掃除は終わるとすっきりするので好き。でも、時間のない時や障害物のある場所など、うまく履けないとちょっと。
で、その効率化に、今、明るい光がさしました!
ドイツから来たFRITZEのホーキです。ドイツの国民性。世界中でもっとも家の周りを美しく保持する人たちならではの、パンクチャリティとか確実性を感じます。
特許だというブラシの先の曲がりがすごくて。
我が家の玄関前のように、滑り止めも兼ねてピンコロ石で凸凹した箇所では、普通のホーキだと、履いても履いても、そこに落ち葉が止まってしまって。。。
また、我が家前のアスファルトはかなり古く、ザラザラデコボコ。そこの落ち葉も、またなかなか普通の箒では、動かず、一回掃いただけでは動かないので、3度も4度も!
でも、これはすごいです。一発で掻き取る感じなのです。 このブラシのカーブのバネでパキッと掻き取り芝生やグラウンドカバー植物の上に乗っかる落ち葉もひと履きで。
カーブをウラオモテに変えながら基本的にデコボコの場所でもザアーっと運んでくれるので今までの1/2の時間短縮。利用頻度の高いものは、やっぱりより良いものが欲しいです。
この大型のチリトリは、日本古来の「手み」のかわりにもなるイギリス製の道具。北海道の「花の牧場」から持ち帰りました。
ガーデニング・ツール、一度手に入れると、5年10年と長く使うものが多いですが、そういうセレクトが嬉しい、ドイツのほうきは、東京の toolbox 世田谷 さんで...。