December 2017
December 19, 2017
あと2週間後には、新年を迎えている!なんて、焦ります。
年内に済ますべきことがまだまだ山積みなのに。先日、Shade YOSHIYA のショップにて、
ニューイヤーカードの花文字作りワークショップを開催しました。
参加者の方々の作品。色合いとかコンポジションとか、素敵!
喪中の方には、イニシャルを。次回、3月には、イニシャルの花文字作りを計画しています。3月には、使える花も増えていることでしょう。ただし、冬の花のほうが乾燥に強い花が多く、また、空気の乾燥によって、このまま綺麗にドライになるので、写真を撮ったあとも、数日飾って楽しめるのは、真冬がベストなのです。
毎年ではありませんが、16年前の作。
2009年。こうして、毎年作っていくとそれぞれの違いもあって楽しいですね。
特に今は、インスタなど写真データの時代。データで揃っていたら楽しそうです。そしてすべてがこの時、庭で咲いていた花ということもポイントで。
年の瀬はとにかく慌ただしくて、なかなか、こうした工芸的な手仕事を楽しむゆとりが持てないのですが、次の1時間以内でできるかな?できることだけしよう。でも、いいと思います。
先日、フレッシュなミストゥルトゥをプレゼントにいただきました。
それでこのスワッグ風は、制作時間5分。
昔から家にあったトナカイの飾りにつけて。
そして、写真を撮っておけば、足早に過ぎゆく時間を、少し形に留めることが....
できたような気がします。なので、ぜひ。
とは、いえ、気持ちのゆとりがないとなかなか難しいですよね。
駒場にあるお店のリースは、アメリカ製のものを購入しました。
マツボックリの大小が上向き、下向きいろいろでパールまでアレンジされてよくできています。
リボンは、水性の木工ボンドを染ませた布を形作って乾燥。やはりこれを作るには、1日がかりになりそうです。
今頃、ロンドンのベルグレイビアなどを歩くと美しいドアリースをつけたお家が並んでいるでしょうね。年末年始にヨーロッパへ行かれる方はぜひ見てきてくださいね。
年々、このリースに込められる意味。同じように平穏無事につつがなくすごせますように。との願いの意味が身に染みてくるようです。
December 14, 2017
はままつフラワーパークのロングボーダーは「遠州のからっ風」と呼ばれる冷たい寒風が、勢いよく吹く抜けるので、冬は、日中でも、体感気温がどっと下がっていました。
風が通りにくい重ね着を。
保温性のあるウール系と、風を通しにくいナイロンジャンパーや羽毛のダウンベストなど重ねて。膝当てのパッドも風を通さないので、夏は汗をかいてかないませんが、冬はこれも暖かな装備の一環。手袋は今や、さまざまな作業用防寒手袋(ガテン系のお店で)が出ているので、選び放題。
ちょっと悩んでいたのが帽子です。アウトドア用の帽子には、吹きとび防止用のストラップがついているので、便利ですがデザインがちょっと。でも、おしゃれ系の帽子は、風で吹く飛ぶこと。ままあり。
そこで、一計を。
髪留めのワイヤをカットして、ゴムとグログランテープで止めるパーツを手作り。
昔の麦わら帽子などによく付いていたものです。
あれを思い出して。
このように配置して、
このように、縫いとめる。
左右のゴムの長さは後ほど調整。
ほかの帽子にも使いたいので、複数を家内生産。夏の麦わらにも使えます。
帽子の内側、耳の上に当たるあたりで、キリやアイスピックなどで穴を開け、ゴムを通し、帽子吹きとび止めの出来上がり。写真のハットジャックと書かれたものは、帽子のストレッチャー。きつい帽子だと、おでこに跡がついてしまうので、少し緩めに広げています。緩いとなおさら飛びやすいのですが、この「フライストッパー/帽子吹きとび止め」がついているので、風で飛んでしまう心配もありません。
帽子の外側から見たところ。穴を開けて通したゴムを解けないようにこま結びして余分なゴムをカット。
帽子には、大概、装飾のためのベルトやリボンが付いていますから、このゴムは隠れてしまいます。
今日もからっ風が吹いていますが、帽子をかぶるだけでも体感温度は違いますね。ニット帽は暖かですが、冬でも天気が良いと日焼けが気になるので、ツバ広の帽子は欠かせません。
しかし、冬用のツバ広帽子、庭仕事向きのばっちりなデザインってなかなかないのでした。この帽子は、恵庭の花の牧場にて。
December 13, 2017
今年は例年よりも、寒いと予報。今日の朝には、マイナスの気温になる。そんな天気予報を聞いて、
耐寒性の微妙な植物たちは、昨夜のうちに、南向きの軒下やガラスのベルジャーのなかに入れましたが、マイナス1度くらいなら、寒さに当てることで一層、色が鮮やかになる多肉植物があります。
もうちょっと色が出したい。どうしようか。迷ったけれど、外に出しておきました。
過日、雑誌「ハルメク」の連載のために作った寄せ植え。撮影した時より、寒さに当たって、ますます色鮮やかになってきたので、もうちょっと。もうちょっと。あと、ちょっと。
と、昨日は迷って、外に出したままにしました。ところが盛大に霜が降りて、水の残っていた場所では氷が張って....。
比較的に丈夫なセダムとエケベリアのいろいろを植えていますが、上方に植わっている黄色っぽいエケベリアが、風邪引いたみたい。
もう、今夜からは、霜の降りない場所に移動です。
今の気温、私のベランダは+2度。北海道の恵庭はー5度、そして、昨日話題にした台湾の日月潭 は+17度。以前、台湾で仕事をしたとき、クライアントからソメイヨシノを希望され、調べてみると、日本の桜がうまく咲かないことがわかったのですが、寒さに当たらないと、咲かない花も多いのですね。
December 12, 2017
台湾、台中の日月潭、The Lalu に宿泊することが、メインテーマで企画の始まった今回の旅。
2015年、この場所に来れたこと、なによりも感動したこと。ひたすらこの景色。
それをぜひ、皆様にもお伝えしたくてのお誘いです。
来年2018年2月6日出発の吉谷的台湾現代意匠散歩。おかげさまで、すでに正式に催行が決定し、出発することは決まっていますが、(素晴らしいメンバーが集まったので、お友達が増えそうですよ!)
いよいよ今月の、締め切りが迫ってまいりましたので、最後のエントリー・チャンスということで、
お知らせを。
庭がメインというより、ホテルやレストラン、洗練された食と室礼、インテリア、ランドスケープ。
現代の台湾の洗練を味わう旅です。
個人で訪問するには、交通の便の悪い場所ばかりを専用バスや専用アテンド付きで回ろうという三泊四日。よくある台湾ツアーのように、安さを追求する旅ではないので、台湾のわりに?
と、思う方も、少なくないかもしれないのですが、
メインテーマのザ・ラルーに宿泊するということは、そういうことなので...。
この部屋に再び戻って来ることを励みに、次の一年を頑張る。
というのもずっと考えていました。
(私のベッドルームに飾ってあったロータスのアレンジ。この色彩にびっくり)
今までに宿泊した素晴らしいホテルや旅館と比較しても、
やはり、幸福度がマックス!だったので。台湾は近いし。
というわけで、2015年の訪問以来、個人的にお友達を誘って再度行こう。
しかも、日本がまだ寒い冬のうちに。(夏は暑くて堪らないけれど、冬は暖か)とずっと、思っていたことを16人くらいのメンバーで訪ねる感じで旅行を組みました。
個人で行くよりは、比較すると、やはり割安で安心というところがメリットです。
ザ・ラルーのスパ、その空間の美しさでも、有名です。
ゆったりとした1〜2時間を過ごしたい。
日本での暮らしと同じ速度で旅も大急ぎで走り回る2時間もありですが、それとは異なる、時間を止めるような2時間を過ごしたいと。( 結局、それがいつまでも心に残るのです)
普通にイメージする台湾旅行は、あのB級グルメ感が楽しいのですけれどもね。
それも好きですから、別の機会に手頃な台湾旅を、と、自分でも思います。
もう一つの目玉が、伊東豊雄氏の設計する建築に泊まる。散歩する。買い物する。
ワールドトレードセンターWORLD TRADE CENTER SQUARE〈台北世界貿易センター広場〉のバラかツバキか花を思わせるこの景色も見に行きたい!バスでちゃっちゃっと寄ってもらいます。
エスリテのバスルーム。大きなダリアの花が設えてありました。
日本では見たことない色!
もちろんこちらも伊東豊雄氏の設計ですが、台湾の文化を担う誠品書店の経営なので、本の世界だけでも、もう!ここだけに、一日中居たいほどです。
ホテルの敷地にある文創地区のお店もみどころいっぱい。
この本を見つけてしばし読み耽る。
でも、ああ!時間は2度と戻らない!
というわけで、台湾、台中、台北に点在するポイントをバスで回ります。あのバラの形をした庭も見るのを楽しみに。
もうひとつの目玉。ここは、すでに行ったことのある方に「素晴らしいわよ!」教えてもらい、訪ねて、吉谷感激。
春餘園子。でも、淡水地区からさらに山の中にあって、タクシーをチャーターして行くのは帰りのことを考えてもちょっと...。ちょっと、なかなか個人では行けないかな。
日本人よりも、禅の空気感をわかっていらっしゃる。
私たちも、最高の江浙料理(中華料理のなかでもあっさりとした仕上げで懐石料理のよう)を堪能しました。
もちろん九份へも。送り迎え付きで。
九份に来たら、ユイエンを食べたい。小豆や餅のあっさりとしたおしるこ。
酷寒の日本から、暖かな台湾へ。いかがでしょう?
詳しくは、セブンツアーズまで http://tabi.omni7.jp/7tabi/ab_tour/618701/
December 10, 2017
先日のはままつフラワーパークにて、4000株前後の苗を配置していましたので、4日間の間、その株間がずっと課題でした。植物によって、その株間が、異なるからです。
それと、感覚的に植え手によっても微妙に異なる。
配置を周囲のスタッフに頼むときは、何センチと数字で伝えるのではなく、指や腕、足の裏などを使って大きさを伝えます。球根の場合は、親指と小指を開いた最大の大きさ。芽の部分からほかの芽の部分までで、だいたい15~17センチほど。これだけの株があるので、いちいちの球根の向きまでは指定しませんが。
でも、球根といっても、チューリップかアリウムかでは、ずいぶん違います。
アリウム・ギガンチュームは、やはり、腕の肘から手の先くらいか、葉張りがそれこそ、30センチほど張るので、球根の株間も、同じく30センチほどは空けたいですが、チューリップは、通常は15センチほど。
でも、以前、オランダの政府官公庁主宰のプレスツアーで満開のチューリップの取材に行った時、チューリップの株間、10cmと書かれた配置表をもらい、かなり株間を少なく設定するのだなと驚きました。
上は、キューケンホフの写真です。 もう10年も前のことですから、今はもう少し自然なデザインが登場していると思いますが、絵画的というより、花壇...、畑のような印象でした。
こちらは、ほんとうの球根の畑です。
チューリップの季節にオランダを尋ねると一面の色彩に歓声が上がります。
たしかに株間は10センチくらいに見えます。効率を追求すると、そうなるのでしょうし、この後、球根を太らすために、花は一斉に切り取られます。
詰めて植えたほうが素敵に見えるという場合もあるでしょう。
特に植木鉢のなかでは。
この寄せ植えコンテナなんて、5~6センチの株間に見えます。植木鉢ではかなり詰めて植えますね。
水仙と違って、園芸種のチューリップは来年咲かせられる保証もないので、一年限りと最初から決めるならこれもありで。
群馬県中之条でチューリップの庭を作った時、群馬の豊かな土にさらにバイオゴールドの有機肥料をたっぷり与えたのでチューリップが二年目にも大きな球根に育って三年目も咲いたので驚きましたが。
このとき、株間を結構あけて配置しました。25センチほどにです。
この写真は去年のはままつフラワーパーク。株間15センチを基準にかなりランダムに配置。
オランダに比べると均一感がないのですが、逆に均一感があると自然な美しさが損なわれるように思えて。ただ、株間。あまり空いていると寂しい感じがするのも事実です。
春の球根の咲く景色は、さみしかったら失敗です。
ある程度は華やかで、楽しくなるような賑やかさが必要なのが公共の庭。
それでも、毎年、去年と同じパターンで良いとは思えないのです。
その都度、何かもっと良い株間や配置があるのではないかと思えて。
さあて!来年はどんな仕上がりになるでしょうか?このあとの冬の気温や降水量。太陽の出る量にもよるでしょう。
来年を、お楽しみに!