吉谷桂子のガーデニングブログ

January 2018

January 31, 2018

ルドルフ2世の宮廷花卉画

IMG_1458

植物画はお好きですか?

私は勿論無論!大好き、大大好きです!

本物の、生きた植物を愛することと、描かれた植物を愛するということ。どこかで意味が違うのかもしれませんが、描かれた植物のその色や形。描かれた瞬間の美しさに描き手の愛。私はそこに共感を感じ、それが喜びになる。いわゆる、芸術鑑賞の楽しみのひとつに、作家と自分の感性との共感がありますが、植物画にはその共感がびっしり!

こうした花卉画は、ルドルフ2世の宮廷において誕生したのではないかと言われているそうです。
展覧会会場には、花卉画の祖ともいえるルーラント・サーフェリーと、花卉画の名手たるヤン・ブリューゲルの名品が展示されていて。 ヤン・ブリューゲルの花卉画の、オレンジと黄色と白、青を中心と花のカラースキームが実におしゃれ。来年の春のために、はままつフラワーパークに、この色調でチューリップ花壇を作ったらどうかなぁ、などと夢が膨らみました。題して「ヤン・ブリューゲルの花束ガーデン」

ルーラント・サーフェリーは、その昔、ロンドンで絵葉書を手に入れ、「なんて、素敵な。動物びっしりの絵画だろう!」と思っていました。その実物が日本へ!ロンドンでは移住後最初の4年間ほどを古典絵画の研究をしていましたので、サーフェリーの絵画もいつか模写をしてみたい作品のひとつだったのですが、1500年代に描かれた動物の原画のなんとチャーミング!必見です。


展覧会は渋谷bunkamura ザ・ミュージアムにて3月11日まで。
その後滋賀県の佐川美術館3/21〜5/27まで。
私もコメントを寄せさせていただいております。http://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/18_rudolf/topics/comment.html




 


iris_garden_blog at 21:17   Tweet

January 28, 2018

本当に寒いですね

CF63A5A8CAFF4151

東京では、もう1週間ほど、氷点下の日々が続いています。写真はロンドン、ハムステッド・ヒースです。マイナス5度以下になることは滅多になかったロンドンでしたが、ほんのたまに雪がふったり強い霜がおりたりした朝は、カメラを抱えて、庭やちかくのハムステッドヒースに飛び出していったものです。

珍しい景色が写真になったからです。

あの寒さを思い出しますが、今、まさに東京もそんな感じです。雪かきをサボった箇所は完璧に凍ってしまいツルツル!シャベルで氷をかち割っていたら、肩と腕にガタが来てしまいました。雪は降ったら、ナルハヤで雪かきをしなくてはいけないものなんですね。反省しきりです。 それにしても、こんなにマイナス7度とか、大変な寒波が続くとは。

27992E9DF0FF417B

ロンドンの自宅で雪が降ったときの景色。小さな足跡は、多分リスです。でも歩幅が違う?
庭には、数々の野鳥のほかに、リスとキツネがよく来ていました。しかし、この時の積雪とて、10センチ以下でした。今回の東京は、30センチ以上でしたし、氷点下が続いて、これ以上寒かったら、耐寒性の怪しい植物たち。どうなってしまうか、心配です。

41DF88DB3A0A4490

灰色リスがよく出没していましたが、野鳥の餌を横取りするので、大問題でした。100球も買ってきて植えたチューリップの球根もほぼ全滅で食べられてしまったし。

やはり、リスが入れない大きさの餌箱。必要でした。

IMG_1194

やはり、これ、便利です。

アイビーハンギング

大昔、このようなハンギング編みを作りましたが、この要領で、ここに餌の入る構造にします。

庭の自然界はまだまだ厳しい冬が続くようですね。いくつかの植物への手製ビニール温室も増設しました。写真はまた次回に。



iris_garden_blog at 23:01   Tweet

January 26, 2018

マノロ・ブラニク「トカゲに靴を作った少年」

Photo

今月、どうしても見たい映画が数本あって、そのうちのひとつ、マノロ・ブラニク「トカゲに靴を作った少年」@東急bunkamura 最終日に、むりやりの時間を作って飛び込む。

IMG_1207

するとそこで BISES編集長八木波奈子さんにバッタリ! 八木さんは先日 ドリス・ヴァンノッテンの映画も、私より先にご覧になっている。私も絶対に行く!とは言っていたのですが、なにしろ最終日とされていた上映のほうへ。


マノロ・ブラニクのアティチュードがなにより好きだし、周囲に登場するパロマ・ピカソやダイアナ・クリーブランドほか、その動く姿を画面でみるだけでワクワクする。そんな人物がこれでもかと出てくる。イザベラ・ブロウもちょっとでてきた。切なくなる。

IMG_2753

そしてガーデニングをこよなく愛するマノロを語る時、「一生幸せでいたければ、庭仕事に精をだせ」(だったかな?「庭仕事をしろ」だったかな?)このセリフにぐっときました。 その語りの場面はマノロの家があるバースにほど近い Iford Manor が背景だった(3年まえのツアーで行きましたね!ここをロケ地に選ぶなんてセンスいい!)で、マノロはこのときラベンダー色のスーツを着ています。本当に素敵。

その「トカゲに靴を作った少年」、なんと◆2/2(金)まで上映延長が決定したそうです![1/27(土)〜2/2(金)] 連日... 19:15〜(終)21:00

http://manolo-tokage.com/
同じbunkamura ミュージアムではただいま、ルドルフ2世の驚異の世界展開催中!ブリューゲル(父)の花の宇宙や、ルーラント・サーフェリーの動植物画が集まっていてこちらも必見です!こちらも書いていると長くなるので近日中に!



iris_garden_blog at 21:13   Tweet

January 25, 2018

東京に史上最強の寒波が来て...

IMG_1188
ビオラも凍っています。(触ると硬い)カルーナはかなりの耐寒性があるので良いのですが....。
雪かきをすぐにしたので、ここから雪は見えていませんが、実は周囲は、凍った雪だらけです。
IMG_1142
通常の様子はこんな感じでしたが、ビオラの花が光の反射のある壁側を向くので窓のなかを覗き込んでいるように見えるのが可愛い。窓で花を楽しむなら窓の周りを白にして。

さて、1週間ほど前から、iPhoneの週間予報で、私の住む地域がマイナス8度になるとでていて、園芸店のひとたちと「これは、ありえないかもしれないけど。でも、覚悟はいる」などと話してました。温暖な浜松もマイナス4度とでていたし、箱根はマイナス7度。渋谷でさえもマイナス2度です。実際に早朝は−7度になりました。

IMG_1187
耐寒性の微妙な品種は。−7度となると、雪のときよりも、危険なものがさらに増えて....。

風邪を引いたみたいに、くたっとなってしまうので、とにかく、植木鉢などは、できるかぎり退避。地植えは菰をかけるとかできれば良いのですが。

以前、ロンドンで史上最強の寒波が来て、私の庭でも、一部のバラが枯れたことがありましたが、その年は、害虫が減りました。
IMG_1155

野鳥たちの餌も自然界から品薄になっているはずなので、バードフィーダーを。

大型の野鳥。ヒヨドリなどがどうしても我がもの顔に小さな小鳥を追い払ってしまうので、小鳥専用フィーダーを設置しました。昔、植木鉢を吊るために作ったカゴです。
IMG_1185
小さな小鳥だけが入れる大きさにして。このアイデア、イギリスではリスが入れない大きさでカゴが売られていました。最初は警戒して入らなかったのですが、今は代わり番こにメジロの家族が中に入って食べています。不安定な中吊なので大型種は別の箇所のフィーダーへ。
IMG_1167
それぞれが食べられるようにしたわけなのですが、問題はフン害。大型の野鳥の量はかなりのもので、なのでこの雪の時期だけの提供にして、今は掃除のしにくい場所に、ビニールシートを敷いています。

野鳥をたくさん呼んだ年は、毛虫などの害虫も減るので、お互い様という気持ちですが、フィーダーから少し離れたところにある車にも、あちこちに落とし物が....。


さて、この寒波で、もしかすると耐寒性の点でだめにある植物があるかもしれず。

みなさまのお庭はいかがでしょうか?


 

iris_garden_blog at 09:04   Tweet

January 23, 2018

雪の明日は晴れ

IMG_1126

いやあ、凄い雪でした。我が家周辺は30センチほど。北国の方々からしたら、大したことないと思われるでしょうが、慣れてないからもう大変。さまざまな予定を変更して。

IMG_1064

これくらいの頃にできることはいっぱいあるのに、思いついていない場所もあって。
寒冷紗でもなんでもかけておければ防げた枝折れ。ほかの場所でいっぱい。

IMG_1124

さて、雪かきを。明日はここで撮影があるので。どこまで復旧できるか。

IMG_1127

草花のあるところは、雪を手でどかしたり、ブラシの先端がカーブしているドイツのホウキで払ったり。これ優秀!掻き出すのが得意。とにかく早くしないと枝が曲がったままクセがついてしまうので。

IMG_1125

野鳥たち。たちまち食べるものがなく、りんごを出すとたくさんやってくる。

IMG_1128

気温が低いのですぐには解けないみたいですが、太陽光線は素晴らしい。
明日には春の庭にできるでしょうか?

IMG_1123



iris_garden_blog at 11:03   Tweet

   次のページへ
プロフィール

吉谷桂子

(よしやけいこ)

東京生まれ。英国園芸研究家、ガーデン&プロダクトデザイナー。

7年間の英国滞在経験を生かした、ガーデンライフを提案。TV番組や雑誌等での企画、出演、講師を務める。また、国際バラとガーデニングショウや東京ミッドタウンのコンランレストラン「Botanica」の植栽デザインを担当。

「吉谷桂子のコンテナガーデニング」(主婦の友社)他、著書多数。

ガーデニング.com コーナー

▲壁紙のプレゼントもあります。

アイリスガーデニングドットコム

コーナー

記事検索
最新記事
本当にありがとうございました!!!The Last
いままで、ありがとうございました!
3月の気温じゃありませんよね!?
3月の 星の王子さまミュージアム
8月22日発〜7日間の Piet oudolf氏の庭を尋ねる         オランダ・ツアー
桜満開 庭も満開 雑草も...
桜満開に...晴れて欲しいけれど。
星の王子さまミュージアム 2
雪のため、植え込み作業を延期@箱根星の王子さまミュージアム
ありがとうございました。その2 &20th国バラ
Archives
March 2018
February 2018
January 2018
December 2017
November 2017
October 2017
September 2017
August 2017
July 2017
June 2017
May 2017
April 2017
March 2017
February 2017
January 2017
December 2016
November 2016
October 2016
September 2016
August 2016
July 2016
June 2016
May 2016
April 2016
March 2016
February 2016
January 2016
December 2015
November 2015
October 2015
September 2015
August 2015
July 2015
June 2015
May 2015
April 2015
March 2015
February 2015
January 2015
December 2014
November 2014
October 2014
September 2014
August 2014
July 2014
June 2014
May 2014
April 2014
March 2014
February 2014
January 2014
December 2013
November 2013
October 2013
September 2013
August 2013
July 2013
June 2013
May 2013
April 2013
March 2013
February 2013
January 2013
December 2012
November 2012
October 2012
September 2012
August 2012
July 2012
June 2012
May 2012
April 2012
March 2012
February 2012
January 2012
December 2011
November 2011
October 2011
September 2011
August 2011
July 2011
June 2011
May 2011
April 2011
March 2011
February 2011
January 2011
December 2010
November 2010
October 2010
September 2010
August 2010
July 2010
June 2010
May 2010
April 2010
March 2010
February 2010
January 2010
December 2009
November 2009
October 2009
September 2009
August 2009
July 2009
June 2009
May 2009
Categories
寄せ植え (9)
マイライフ (99)
カブちゃんについて (7)
手芸・クラフト・ハンドメイド (2)
ガーデニング (154)
仕事 (67)
球根 (2)
ワイルドフラワー (4)
バラショウ (13)
イベント (83)
休日 (30)
TagCloud
  • 「ひるおび(TBSテレビ)」で井森美幸さんと...

Copyright© 2009-2012 IRISOHYAMA INC. ALL rights reserved. ©KEIKO YOSHIYA