March 2018
March 20, 2018

最初にこちらのブログをアップさせていただいたのが、2009年5月11日。
かれこれ、九年近くこちらのガーデニングブログを続けさせていただいたことになります。
写真は九年前の写真。国バラの頃に始まったので、ちょうど国バラに始まって、国バラ直前ではありますが、今月末で契約が終了。3月31日をもって、こちらのガーデニングブログを卒業させていただくことになりました。

まずは、見に来てくださった、たくさんの みなさまと、アイリスガーデンブログのスタッフほか、皆様にたくさんの感謝を!
本当にありがとうございました!!!
思えば、感動的なこと。いっぱいありました。こちらのサイトを通じて、さまざまな方との交流があったり、素敵なコメントをいっぱいいただいて感動したり、勇気づけられて大変な時期を乗り越えてくることもできました。

園芸、ガーデニング以外の話題にもおつきあいくださり、本当に嬉しかったです。

フェアリードールも随分盛り上がりました。

仙台のイベントで作ったフェアリーの庭。
仙台の泉緑化さんの絶大なるお力で素敵な庭ができましたが、この後、震災。
その後、しばらく厳しい日々が続きました。

さまざまな海外ツアーのルポもさせていただきました。この写真は南仏のシャガール美術館から。
この絵を見て、庭の植栽の色調に生かしたいと随分影響を受けました。

ニューヨークのグラウンドゼロでの衝撃。

このときは、息子がまだ小さかったけど、今年20歳。

種まきのこと。

イングリッシュガーデンのこと。

Piet Oudluf さんの設計した庭。写真は、ハウザー&ワース。素晴らしかったですが。今年はその新・宿根草の本丸になっているオランダ・ガーデンツアーへ。ピートさんの影響もあり、今、オランダの宿根草が面白い!

しかもオランダの気候での絶頂期である、8月下旬に「オランダ、最新ガーデンツアー」を計画しています。(写真は、新・宿根草ムーブメントの英国の庭)

現在は、オランダの素敵なレストランやホテル、美術館も含めて、庭を中心に素敵な景色、建物、食事を含めて、捜索中です。

5月18日に、開会式を予定している第20回国際バラとガーデニングショウはあと二ヶ月後。
写真は第19回の。淡々と準備が進んでいます。

今回は、「My Back Ground 1956 」と題して、第20回にちなんで、20世紀のモダンガーデン、私が生まれた時代へのオマージュをこめて、1950年代のミッドセンチュリーガーデンを計画しています。
完成図がまだ描き終わらないので載せられないのですが、私自身の実際の幼少期の風景(といっても和風ではなく、北欧かアメリカンな私の原風景)を題材にした、バラと宿根草の庭をテーマにします。
乞うご期待!

今年は、私にとって、本当に、大きな変革の年になります。

ガーデンデザインと園芸にますます、本腰を入れていきたいと考え、それを本格的に実行していきます。
それは、新たな地域の庭作りもスタートするのですが、なにより、いままでおざなりになっていた自分の「庭と家」を、本来の「エデン」にするべく、家の時間の確保を優先に。この数年は、なかなか家を思うように維持管理ができないのがすごいストレスでした。

徐々にそれを本物にするべく。
そんな状況報告は、今後4月以降は、ygs yoshiya gardens & studio のギャラリーサイトのブログで続けてまいります。以降よろしくお願い申し上げます。http://www.ygs-gallery.com/blog/?p=741

もちろん、3月31日までの日々は、今まで通り、こちらのガーデニングブログを続けさせていただきます!桜も開花が始まって日々花盛りになっていくので!
こんごとも、どうぞ、よろしくお願い申し上げます。
March 19, 2018
20世紀後半のモダンガーデンを代表する、John Brookes 氏がご逝去さみしいです。
3月16日の朝、84歳だったそうです。
昨日は、北海道から銀河庭園のヘッドガーデナーさんが来て来春の庭のミーティングを。やっぱりメールでは限界あり。同時に今日の撮影でガーデン誌の編集者さんも我が家で撮影の準備、夕方終わって、3人でグリーンギャラリーさんにちょっと寄ってみることに。
吉田さんとお茶でもとなり、そこで出た話題がJohn Brookes 氏のご逝去でした。
今朝、イギリス在住の白井法子さんからも知らせが...。
HORTICULTURE WEEK のニュースを添付してくれました。
20世紀後半を代表するガーデンデザイナー。
ツアーでは2014年に伺った、ジョンさんの庭。学名がずらりと並んだ参考書片手に植物名を教えてくださいました。
そして、自邸や書斎までご案内くださった。実は、このイメージ。今年の国バラの私のテーマとも密接な関係があります。
このカーブの美しさ。芝生のエッジの美しさはもっと日本の芝生もここから学んでいただきたく思います。神経の届き方が、芝生の庭の歴史の浅い日本とは比べものにならず。
ジョン・ブルックス氏の本をお持ちのかたも多いと思います。
今一度。温故知新、は正確な言葉ではないかもしれませんが、20世紀のモダンガーデンから学べることがいっぱいあるので、本を開いてみて。
ありがとうございました。故ジョン・ブルックス氏のご冥福をお祈りもうしあげます。
白井さん情報では、現在、ロンドンのガーデンミュージアムにて、ジョン・ブルックス氏の展覧会を開催中(偶然らしいのですが)。
https://gardenmuseum.org.uk/john-brookes-mbe-1933-2018/
展示は今のところ、3月25日までだそうですが...。
さて、まさに、今年の私がデザインする国バラのテーマが、My Back Ground 1950
私が生まれた時代背景のなかのモダンガーデン。をテーマにしていたのでジョン・ブルックス氏のデザインがトリビュートにもなりそうです。
書き足らずで恐縮ですが。
March 17, 2018

ここ数年、特に力を入れて、愛培(愛し栽培の意)してきた ラナンキュラス・ラックスの株が、ベランダで開花してきました。
最初に咲いたのは、輝くような黄色のディオネ。
今朝の写真です。ディオネ、ギリシャ神話の女神の名前ですが、このシリーズ、みんなギリシャ神話の名前で、すてきです。

さて、我が家では4年ほど 、このラックスを多年草のように育てています。
(この写真は、去年の12月。このような青々とした葉っぱで冬越しをするのですが、寒冷地では暖房のない温室か霜の当らない南向きの家周り、暖かな場所を選んだほうがよさそうです。中之条町の庭の吹きっさらしでは耐寒性の点で負けてしまいましたが、箱根仙石原では、常緑樹の影で冬を越えました。)

(はままつフラワーパークでもここ数年、繰り返し、同じラックスが花数を増やしながら再演中)
暖地では夏越しが難しいとされる普通のラナンキュラスは、花後、植えっぱなしにしておくと夏の間の高温多湿で、腐ってしまいます。
全うに栽培するなら、花後、葉が黄色くなったあたりで、堀りあげ。乾かし。
冷暗所で通気して保管。秋にまた植え直し。とか、私には、そのような余裕がないので。一年草扱いとなってしまいます。
がしかし、このラックスは、植木鉢に植えっぱなしにしておいても、秋になって緑の葉っぱが復活してくるので、最初の年は驚きました。

二年目三年目と大きく育つので、コンテナも大きめにするほど花もたくさん咲きます。
水はけの良い土。肥料はしっかり固形の有機肥料を元肥にして。が基本。
フラワーパークでは、晩秋、あるいは早春に株の張ったラックスを地植えしています。これで花が終わるとまたポリ鉢に掘り上げて、次の秋までバックヤードへ。

それで毎年、徐々に、たとえば、お店に売れ残っていたセールのラックスをレスキューのつもりで 買ってきては、去年の6株ほどの植木鉢を
「1、軒下/雨のあたらない場所」
「2、雨はあたりほうだい、時々日も当たる庭のすみっこ」
というように、環境を分けて、夏越しさせてみました。
すると、高温多湿でしかも、長雨の続いた去年の9月に、これでは休眠中のラックスが腐ってしまったかも。
と、不安になりつつ、一部をそのまま放置(するとどうなるか知りたかったので)。
ほかの一部は、雨のあたらない場所に避難。
そして、逆に雨のあたらない株は、土もなにもかもがカサカサに乾き、それが、どういう結果になるのかも想像がつきませんでした。
10月になり、まずは、しょっちゅう雨に当たっていた株が青々とした葉を吹き出し。慌てて、乾燥でカラカラの株には、VRNA活性剤を入れた水を与えました。

すると!そっちも一ヶ月後には息を吹き返してきたのです。結局、どっちの方法でも、株は夏を越し。
そして、今は、去年の秋にキープしていた6株が全部花芽をつけています!
この春も、まだお店でラックスが売られているので、見かけたら、欲しいなあ。と思っています。

昨日は雨でしたが、東京目黒区Shade駒場ガーデンでもこれからラックスの満開が楽しみです。
こちらは現在地植えしていますが、花が終わったらコンテナに鉢あげして、来年の春のために庭の隅で休眠させます。そうしないと、夏の間に休眠中の球根に気づかずシャベルなどで傷つけてしまうことがあるので!
March 15, 2018
本日の東京は4月中旬並みの気温とか。それって、桜が咲き終わった後くらいの温度です。
スルト、それを真に受けた連中(方々)が、どっと湧いてくる、咲いてくる。慌てる園芸家。
もっとゆっくりでいいから!と叫びたくなるほど、急に咲いてきました。
虫もでてきました。
さて、話はちょっと逸れますが、ムスカリの葉が、「ゴーゴンの頭」のごとく、荒れ狂う数千匹の蛇みたいに、のたうち回るのがいやだな。
と、思っていました。このムスカリの開花前の葉が 頼んでもいないのにどっと湧いてくるのをどうにかできないかと。
わりとすぐ横にパンジー、ビオラを植えておくと目立たなくなります。
え?パンジー、ビオラの花が繁茂して、ムスカリの葉っぱが光合成しにくくて、案配悪いって?
そんなに心配しなくても、ムスカリ。最終的にビオラたちより、丈夫だし。ただ球根が混み合ってくると良くないので花後、葉っぱが枯れ戻ったら、一挙に抜いて、秋まで保存して植え直すのがよいのでしょうね。でも、それがめんどうでやってません。すみません。 あんまり良い話でもなかったですね。
あと1週間で、5月発刊。拙著「花の楽しみ、育て方、飾り方」の締め切りです。