ご機嫌とり
約2週間の留守の間、毎日の水やりはちゃんと管理してくれる人が
いたので、家に戻ってみると植物たちは、皆元気にしていた。
花殻もしっかり摘んであったし。(聖子さんありがとう)
でも、なんというのか、こういうの、他人顔っていうのか。
私が毎日管理していたときとは違って、植物たちが、明らかに
しらじらしい態度をとっているのがわかる。
それで帰宅後は、おべっかを、というか、
ここは機嫌をとるべく、お風呂のぬるい残り湯に
うすく活性剤をまぜた水を、毎朝与えるうち
日ごとに機嫌を直してくれていくのがわかる。...気がする。
思う。感じる。気がする。
と、いうことに、敏感に、率直に生きる。
これは、言葉にするほど、簡単ではないかもしれないけれども、
大切なことだと思う。
生きて行く上でとても、大事だ。
このことは、ガーデニングをしていると、良いトレーニングになる。
水が欲しいのか、寒いのか。くたっとしたシクラメンはどちらにしても
赤信号。土に指を突っ込んで、ああ、寒かったのね。
と、ここで、水をあげたのでは、ダメになる。
でも、私が自宅に帰ったとき、シクラメンたちは、そのどちらでもない
不機嫌な顔をしていた。
でも今は、嘘みたいに、皆そこそこ機嫌がいい。ああよかったー。
寒くっても、ぜんぜん平気だって。
植物を育てていると、大好きなはずの旅行が、実は憂鬱のタネでも
あるのは、本当の話。