ハンドメイド三昧
昨年末から立て続けに依頼を受けた仕事が、揃いも揃って
ハンドメイドの話。(NHK教育、ビズ誌連載、ミセス誌特集他)
子どもの時から大好きだった針仕事、クラフトワーク の数々です。
これに、終わりというものがない。手仕事には終わりがないんです!
時間と手間をかけただけ、良いものになるように思えて。
そして
ガーデニングもハンドメイド。土と生きた植物を扱う手仕事です。
やはり手間と愛情をかけた分だけ、良くなる世界。手芸は、
それが針金になったり、糸や布になったりするだけ。
(これはヨーロッパのいろんなビーズ、そしてフランスの刺繍糸)
その人の手先の器用さ、あるていどの肉体的、感覚的 差異には
左右されるのかもしれませんが、ガーデナーは基本的に
手仕事好きな人が多いのでは?
かの Great Dixter Garden (HPが大変 美しいのでお薦め!)
のクリストファー・ロイド氏は、タペストリー制作を趣味としていた。
イングリッシュガーデンの母、ガートルード・ジーキル女史は
造園家として名をなす以前は、刺繍家だった。目を悪くしてから
その刺繍創作の感覚が、庭に施されたという訳。
ほかにもイギリス刺繍と花の縁の、枚挙にいとまなく。
でも「センス」(英語だと taste ともいいますが)が大切。
このセンスを育てるというのが、なかなか難しい。
こればかりは、人から教わるのではなく「感覚的に」
自分から学ぶものだからです。
(今製作中のファブリック・フレーム、
ここに刺繍とビーズをたくさん!)
ハンドメイドは、そのセンスを訓練するのにとても良い方法。
そして、過ぎて行ってしまう時間をそこに留めることができるのも
ちょっと嬉しい。
しかし緻密な作業の連続で、根気との戦いでもあり。
「この際、家事育児をすべて放棄して手仕事に集中できたら...」
そんな欲望との戦いでもある。
些細な欲望に惑わされ、煩悩を知るひとときでありました。
時間に追われると、やはり何事もシンドイのですが
ハンドメイドに集中している時間は、
自分だけの幸せな時間を手にしているようにも思えます。