Passion for Helleborus
2月19日から始まるクリスマスローズ展を目前に控え
クリスマスローズでお馴染み、ヘレボルスのナーサリーで知られる
東京府中市の花郷園を訪ねました。もう、一面のヘレボー達!
いやもう、久々に興奮してしまい、片っ端から欲しい苗を目にして
鼻息も荒く、平常心ではいられなくなりました。
(私たちのトークショウは2月20日です!よろしくお願いします)
講演会などで、ふだんから、欲望だけで植物を衝動買いすると
ろくな庭になりませんよ。と、言っている私が、庭のデザインとは
まったく関係なく、欲しい苗に熱中してしまって、
気持ちを抑えるのが大変でした。
で、そういう時はとりあえず写真を撮っておくのが正解。あとから
心を平静にして、写真で判断。引き算で判断するべきで、
慌てて入手しない方が良いわけです。
(photo taken by T Shirato)
手間はかかるけれども、その手間こそ、魂の籠った成果に繋がるので、
今週、もう一度伺おうと思った次第。
実はここで選んだヘレボーで寄せ植えを数点作ります。
基本的にヘレボラスの寄せ植えは難しいので、選択は慎重に。
ああ、でも、なんて美しい。すぐにダブルの花に目が行きますが、
色彩の美しいシングルもいいですね。
やはり、迷う。どれでもいいかも。心がグラグラです。
いえ、それでは、困る。だからこそ、写真になれば、客観的に対象物を見ることができる....。庭は常にそうです。
覆輪、ピコティタイプでクールピンクの清楚な姿にうっとり。
この花なら寄せ植えの色調が整えやすいだろうし...。
要するに、寄せ植えをするなどして、他の植物とのコンビネーションを
考えるなら、花だけを見ていてはダメですね。
茎や葉の造形的なトータルバランスが大切。茎も長い方が
フォルムを整えやすい。
それから、今までの経験では、花色が明るいほうが、
黒っぽい花よりも、華のある雰囲気がだしやすい。
誰もが素敵!と思ってくれる寄せ植えや庭の雰囲気が作りやすいです。
個人的には、黒い花が好きなのですが、ボタニカの庭で
大失敗しているので、今では、庭に黒い花はあまり、入れない。
(失敗=そこだけ暗くて、見栄えのしない庭になってしまった)
常に、3メートルは離れて空間全体のバランスを全部感じとってから
ディテールを詰めること。それには、やはり、一度写真を撮るのが
正解ですね。
葉や茎のバランスが美しく、フォルムで選んだ寄せ植え用の株。