人生は予測がつかない
写真は先週、16日金曜日のベス・チャトー・ガーデン。美しかった。
ベスさんもお元気だった。ひと安心。
グレート・ディクスターでは、ヘッド・ガーデナーのファーガスと、
じっくり話ができた。
彼の口から聞いて、少しショックだったことがある。
私が、うすうす思っていたことが本当になっている。
「グレート・ディクスタ−のような庭は、もう、ここにひとつだけしか
残っていないんだよ。ほとんど、最後の庭といえるんじゃないの?」
その、意味が解りますか?
イングリッシュ・ガーデンは、もちろん、形を変えながらも
不滅ですが、すでに形を変えている。
私がイギリスに住んでいた90年代とは、もう違うのです。
ベス・チャトー・ガーデンも別格なので、どこの庭とも
比較ができないけれども、90年代の終わりから、当時の庭を
美しく飾った庭の主がこの世を去ったり、英国を去ったり。
もちろん、スタイリッシュな意味でのガーデニングは今も、
人々の生活に根付いているけれども、ディープな園芸熱とディープなアート熱が同居している庭は本当に減ったように見える。
ひとことでいうと、ガーデニング熱より、ランドスケープ。
インテリア熱は相変わらず、凄いけれども。
そして、ロンドンの街のガーデンショップも、停滞しているように
見えた。今日、憧れのガーデンショップ、AKアリストンを訪ねたら、
なんと、閉店していた。電話してから行けばよかったと後悔。
何でも持っているガーデナーへの特別なプレゼントを買うのに
最高の店、とされていたのに。残念。
本屋、WHスミスのガーデニングコーナーも小さくなっている。
以前は、ベストセラーのブックコーナーで黄色く輝いていた
オープンガーデンのイエローブックもない。
ガーデニングの番組も減った。代わりにお料理番組がすごく増えた。
「予測はつきにくいけれども、世界は変わっていく」
それを「自分の直感」や、「注意深い対策を、怠らない気持ち」で
乗り越えていくのが、人生だと思う。残念がっていても仕方ない。
今、日本の家族が心配だし、ちゃんと「すてきにハンドメイド」
の収録ができるのか、不安。現時点で、ぎりぎりのところに居る。
今月中に帰れないかもしれないのだ。
いつ帰れるのか、予測ができないのは、こんなにしんどいのか。
仕事にどんどん穴があく。家族の負担も増える。
でも「自分の直感」や、「注意深い対策を、怠らない気持ち」
で、なんとか、今を過ごすしか、ないんです。
----
アイスランドの火山噴火を知ったのは、15日木曜日の朝のニュース。
15日の夜に、もしかしたら、予定通りに帰れないかも知れない.....。
まさか!
と、思っていたら、そのまさか、で、今日がもう、日本時間の20日。
いろいろなことに対して、
十分に気を付けて生きているつもりだけれども..。
自分では、どうにもならないことが起こるもので、
他の力に翻弄されるなんて。普段は理解ができない。
それでも、ポジティブに今を過ごしていかなくては。
A life isn't easy..... but Let's become positive!
いてもたってもいられなかった日曜日、
今回、忙しくて会えないと諦めていたロンドンの友人
タツコさんとアレックスさんと、彼のジェントルマンズクラブの
サンデーランチへ。アレックスはニューヨーク行きをキャンセルし
私たちの東京行きはキャンセルされた。こういう事件がないと会えなかったね。と、お互い苦笑いで、優雅な午後を。そんな場合じゃないのに
ほかに、なすべきことのできなかった日曜日だった。