ミッション無事遂行!
4月27日 箱根・星の王子さまミュージアムにて
英国王立園芸協会日本支部のコンテナガーデニング公開ワークが
無事終了。あいにくの雨ではありましたが、お集りくださった皆々様
ありがとうございました。
それから、先週の AT LAST BACK TO THE HOME で
心配してくださったたくさんの皆様、心からありがとうございました。
たくさん拍手してくださって、びっくりするやら、コメントを拝見して
泣きたくなっちゃいました。たくさんの、暖かな心に包まれて。
とにかく、自分にできることは、体力気力の限界まで、懸命にやったつもりですが、そのエネルギーを感じていただけたら、嬉しいけれども......。いつだって、完璧にはこなせないので、いろいろ後悔も残ります。ただ、主催者側としては、採算度外視で頑張りました。そんな時に、私の帰国が伸びたりして、計画がキャンセルになったとしたら、
本当に恐ろしいです。ここ数日ぞっとしていました。ともあれ、アイスランドの火山噴火以来、帰国できたこと自体が、ありがたかったので、任務が遂行できて、そこに感謝。心配していただいたり、喜んでいただいたりして、幸せ者でした。
ミュージアムの庭は、昨年の植栽デザインをして以来、始めての春です。
今年は積雪も凄かったのですが、この連休にたくさんの花が咲いています。
さて、通常の講演会は、2時間ほどで終わりますが、
公開ワークは、朝10時から終了の午後4時まで、
6時間ぶっ続けの講座となり、集中力を長い時間維持するのに、
かなりのエネルギーが必要です。
一回目の講座の反省も含め、この1ヶ月、関係者スタッフ一同、
当日の段取りのためのミーティングを繰り返し行ってきましたが、
抽選に漏れたり、都合悪く当日参加できなかった方々にも
お伝えしたかったのは「プロのためのガーデニングワーク」
自分の作ったガーデニングスタイルを、お客さまに楽しんでいただく
私なりの KNOW HOW。そして、
「花をきれいに咲かせ、それを効果的に魅せるには?」
花がきれいなだけでなく、清掃意識も重要。
その設置場所や作業中の場所もきれいでなくては、ならない。
プレゼンテーションテクニックには、書類や請求書の作り方も含まれる。植え付けた植物の全リストと植え付け場所の配置図の習慣を
つける等々。
また、花をきれいに咲かせるには、花を大切に扱うこと。
作業時間が少なくても根鉢を崩すときは、心を込めて丁寧に。
「これから元気に美しく咲いてくださいね」そんな気持ちも込めて。
仕事として作業をする場合は、現場を汚さないよう
大きなビニールシートやホウキや塵取りを必ず持参、コンテナの
植え替えの際に、土のひとかけらも外に落とさないように心配りを。
そのうえで、草花の色の組み合わせ、フォルムの組み合わせ。
結果的に、珍しい植物を使って多品種を集めた複雑な作品より、
平凡な品種を、最低限の3〜4種類くらいで、丁寧に植え込んだ
シンプルな作品のほうが、
実は、眺めていて気持ちの良い作品になる場合が多い。
「引き算の重要性」
たとえば作品を「3メートル」離れて眺めてみると、良い。
(広い空間では、もっと離れて.....)
どんな作品も、離れてみるとよくわかる。総合的に。
複雑な作品は、散らかった机の上のように見える時がある。
日本の園芸は、ランドスケープの意識が薄く近視眼的。なので、
常に遠近の意識が必要。そのことを英国の景色から学んだ。
「近く×遠く」「栽培×デザイン」「やさしさ×強さ」などなど
さまざまな要素が必要になる。
最後は、その人のパーソナリティが表れて、
それが見る者の心に響くはず.....。
いずれの物事も、人間磨きが大基本。
「まだまだ修行が必要だな」いつも最後は、自分自身に呟く。
第12回国際バラとガーデニングショウは目前!(慌)