引き算の掟
2ヶ月ぶりに自由が丘カフェドイシスの植栽作業。
2ヶ月で「ぎゃっ!」となるほど植物が成長していた。(ちなみに写真は剪定後、これで、大きなビニール袋に4袋以上は掃除。)植物の種類もいろいろ入れ過ぎているし、少なくてもつまらないし、多くても疲れる。その案配が、正に難しい。
今回は、星の王子さまや、ボタニカのメンテナンスをお願いしているQ-GARDENさんのスタッフが4人もいてくださったので、膨大な作業が手際よく進んだが、振り返ってみると、植物の切り戻しに精魂こめたような一日だった。実際は、たくさんの夏向きの花も植えたのに、一日の印象としては、マイナスした植物のほうが多かったかも、と、思うのは、植えるよりも、切り戻したり抜くほうが精神的、肉体的、負担が大きいからだと思う。実際は植えた植物のほうが多かったのに。植物は今の季節、増え放題です。
(きれいに剪定されて床屋さん帰りみたいになった斑入りマサキ。そして、私の好きなゼラニウム‘アメリカーナ’、花茎が出そろって、とっちらかりにくいのがいい)
さて、実はこのところ、ガーデニングも、私生活も、一大テーマ「引き算」のことで頭がいっぱいです。人生はワンツーパンチだっけ?水前寺清子さんの歌が頭をよぎる。あの歌で人生は、進んだり戻ったりすることになっているらしいのだけれども、若い頃は、とにかく人生は進む、増やすのみ。と、信じて疑わなかったです。ところが「出したら、片付ける」この当たり前のことの、辻褄が合わなくなるというか、入れた分だけ、出て行くのではなく、出て行かないのに、入れてしまう。というアンバランスによって、庭も、洋服ダンスもバランス崩壊寸前だ。増やすのは簡単、減らすのは難しい。と、この当たり前の前提が忘れられているというか。
思い切って、すっきりと!
そして、一日の時間配分も、前向きに生産的な感じのことを2時間やるとしたら、一見後退しているように感じる整理整頓、余分な枝葉を排除するみたいな作業時間は3時間はみないといけないなあ。と、思うようになってきました。自分の庭も、新しく植物を植えるのは楽しいけれども、抜いて処分したり、切り戻すのはちょっと気分的にやっかいです。でも実はその減らすという作業こそが実はもっともクリエーティブな作業なんだ。と、とにかく自分に言い聞かせるんです。
きのうまでのブログに、たくさんの拍手やコメントをくださり、本当にありがとうございます! 心の豊かなハートのある方々が、たくさん見に来てくださっているなあ。と、感謝の気持ちで一杯です。