熱帯雨林 in Tokyo
日曜の早朝、梅雨空の下、ひとりで、熱帯雨林と化した我が家の裏庭の剪定作業開始。雨合羽の上下に長靴の完全装備で出動。朝から汗みどろで、顔が蚊に食われ、それを泥だらけの手袋で掻いたので、顔が凄いことになった。作業後のシャワーを楽しみに裏庭で大暴れ。しかし、庭に関しては毎年、今の時期になると反省しきりである。
「ここにこれ、植えなきゃ良かった」って。まあ、自分の庭が実験の場でもあるので、仕方なくもある。しかし。
このところ、庭の植物が「かけ算」で、増えていくような気がしている。倍々に増えるのである。もうこうなったら「引き算」なんかじゃ間に合わない。
また、2年前から現れだしたヤブガラシが、今年、恐ろしい勢いで繁茂する形勢。別名ビンボウカズラともいうそうだ。どうりで最近、収入が激減している。根絶は文字通り、あの長い地下茎を根絶するしかない。去年の今頃、かなりの地下茎を抜いたけれども、毎度のイタチゴッコ。隣家との境界の、その下からどんどん伸びてくるので、どうしようもないのだ。
もう引き算では、済まないと書いたが、いよいよ、今ここ数年実行できなかったことを、絶対にやるべき時が来た。
「AC」である。------All Clear。
まあ、実際は全部 AC ではない。70%か。正確には、裏庭の低木や宿根草を、70%ほど掘り上げること。大きな樹木を除き、私の腕力で持ち上がる植物は、皆掘り上げる。バラも掘り上げる。掘り上げて根っこの整理、ついでにすべてのヤブガラシの根を駆除したらすっきりするだろう。
タイミングは今年の落葉期。英国では、花壇を晩秋にすべて掘り上げ、クリアにしてから来春の準備をする庭は少なくない。宿根草は、掘り上げて株分けし、更新する。私もギボウシを掘り上げ、株分けだけは結構マメにして来たのだが、クリスマスローズやリグラリアは手つかずで来た。アジサイも枝と根をコンパクトにしたいし、株をよそへ移動したい低木類もある。特にニワトコは抜きたい。2ヶ月足らずで1~2m伸びる。
そもそも狭い庭に、ニワトコを植えた私が悪かった。エルダーフラワージュースが飲みたいなんて、思ったのが間違い。
全部を自分ひとりで決行するのは無理。絶対に必要なのは男手。それには、造園土木のプロに電話をして、日程の予約をすることから。彼らの日当は、ひとり、2〜3万円前後でしょうか。トラック一杯に山積みされた剪定枝も持っていってもらうことも含めて、この一年間の自分の失敗を改訂するようなつもりで、丁重にお願いする。
裏庭:実は、掘り上げを前提に、このように、枕木を設置。その隙間で作業をするように作った。今も、枕木を木道のように使って、メンテができるので便利。ここに植わった宿根草や低木を掘り上げるという訳。
植物を植える前の、まっさらに、戻したいとは、いつも、よく思う。みなさんもそうでは?
イギリスでよくいわれていたことは、家づくりの失敗はそう簡単に直せないが植栽の失敗は、秋冬が修正のチャンス! それは本当だ。今のうちに、秋が来たら絶対にしたいことをメモにして決めておくこと。本当に秋が来ると、反省したことすら忘れてしまうことあり。
しかし、その点、ベランダや屋上は人口土壌なので、植物も爆発的に大きくなることもなく、おとなしくて良い。今、ルーフガーデンが絶好調。