梅雨明けの箱根 星の王子さまミュージアム
箱根仙石原といえば、もう少し涼しいかと思いきや、炎天下は(熱)!文字通りの汗だくガーデニング。わが家の庭の39度に比べればマシだけれども、作業していると通りがかりのお客様に「ボランティア?好きじゃないと勤まらないわね」と哀れみの言葉が。それでも、庭作業をした一日は清々しい!などと言えるのは箱根だからか。そして、帰りに箱根温泉でひと風呂浴びれば、その後2時間の運転も上機嫌で夜9時帰宅。前の夜、あまり寝ていなかったのに、実は庭から元気をチャージできたのだろうと思う。体力気力の補充は、良く眠ったり、おいしいものを食べたり、人から優しくされたり、それ以外に、場所や植物から力をもらうことってあると思う。
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湿気で溶けてしまった植物も多かったが、すごく元気だったものもあり。写真上は、記念写真の名所になっている王子さまのフィギュア。両サイドのハコネクロア(フウチソウ)とホスタ(共に黄斑)、ヒューケラと赤花インパチェンスの寄せ植えは、元気全開!日本の夏はこういう寄せ植えに限りますね。ロングライフでストレス知らず。来年の夏も楽しむことができます。次、8月には、この植木鉢を王子さまの台座と同じブルーにペイント予定。
「植物はフォルムで組み合わせる」というテーマでいうと、点(花)、線、面(共に葉)のバランスで、要素を盛り込みすぎないのもコツだ。
しかし、写真左のようになってしまったコンテナも多く、なかなか厳しい。土の見えているところだけを掘ってそこに何かを植えても良いのだけれども、この場合、西洋式原則でいうと、コニファーが左右対称、真ん中にいないとならない。一度全部抜いてコニファーを中央へ、隙間に均等に一年草を植え直し。日本人のDNAは左右「非対称」を好むので、誰も気にしないかと思いつつ。しかし、フランスがテーマの庭なので、少し面倒だと思う気持ちを押さえて全面仕立て直しを。完成形の写真を撮りそびれたので、また8月に撮影しようと思います。スミマセン。
去年植えたルドベキア、これでひと株。大きく育った株と生き延びなかった株がでている。また、いままでふっくらと繁茂していたヒューケラ’キャラメル’が小さくなっていた。成長するものあり、退化するものありで、なかなか難しい。私の計画ではこのルドベキアの下に、ふっくらと繁茂した植物が満杯になるはずだったが、かなり土が見えている。この写真にも見えているアンゲロニアは、熱帯の植物だけあって猛暑と湿気には強いが、乾燥にはあまり強くない。一度根付いてしまえば良いのだが、絶好調になるのは8月下旬か。
去年の工事の際、ここには、トラック一杯のパーライトを混ぜるなど、もっと徹底的な土壌改良が必要だった。相変わらず、土壌に悩まされている。
発芽時に霜が降りたり雪が降ったり、アジサイの開花率が悪かったなかで、アメリカアジサイ’アナベル’は絶好調。
まだまだ、この土地への生態適応を観察している感じもあり、宿根草で花壇を作る際の定番「3株でひとグループ」で植えてもそのうちのひと株が欠けたりするので、絵にするのが難しい。先日、見事なイギリスの庭を見てきただけに、ジレンマもあり。それでも、いつものことながら、チケット売り場から入って来られたお客様から「まあ〜綺麗!」と、歓声があがると嬉しいものです。ただ、月に一度の作業では、やりきれないのも事実。ああも、こうも、と、思いつつ、できることは、一日という短い時間でも、エネルギーをそこにつぎ込むこと。
この写真は、去年植えたエキナセア、箱根の冬を越して無事開花して嬉しいが、同じものがわが家の屋上ではサバイバルできず、アメリカ原産なら行けると思ったのだが、案外乾燥には弱いのか。