雨のアルテピアッツァ美唄
念願だった
アルテピアッツァ美唄 訪問。--------素晴しかった
私が敬愛する某女性雑誌の元編集長から以前にお勧めをいただき以来、なかなか実現できなかった。
--ここは安堵の空間。人の手の入った場所、視界の360度のすべてに雑味がない。イギリスならそんな場所はいくらでもあるが、こういうランドスケープは、実は日本には希有という気がする。もちろん、美しい自然の景色は、日本中にある。でも、それは人間の手あかの付いていない場所に限る。人の手が入った場所は、途端に俗悪な建物、電線などにより、空間が壊れていることが多い。イギリスでよく目にしたのは、人々の家も道路も含めてそれが絵になっている。アルテピアッツァはそういう意味でも素晴しい。
見事な風景式庭園。写真では...感じ取れないほどの静謐な。アートのかほりと、土地の力。ここは、魂の栄誉補給に効き目ありです。
もちろん、彫刻家・安田侃さんの作品が素晴しい。それに触りたい放題というのも幸せ。
それから、ここまでのエスコートをしてくれた梅木さんが、あらかじめこちらの学芸委員の方にアポイントをとっておいてくださったので、さまざまな楽しいお話も聞けたのも良かった。
今は廃校になった1500人もの小学生がいた校舎。窓枠も床も見事な木製で、その管理の美しさにも感動する。空間のコンポジションは、見事な躍動感。時々この配置も安田氏によって変化するそう。
そしてこの滑らかなマーブルは触っても座ってもご自由に...。とのこと。
手のひらをアースすると、きもちがいい。
併設している幼稚園の玄関で子供たちを待つ彫刻。
「おまえも綺麗にしてあげよう」園児が、それまでの床掃除で真っ黒になった雑巾で彫刻を拭く姿が微笑ましかったって。周囲は困惑しつつも彼を止めなかった。それを聞いた安田氏も喜んでいたとか。
ここには、心の自由と
血の通った命がある。
今は夏休みで園児はお休み中だけれど、いつか、歌声の聞こえるときに行ってみたい。
雪の時期も、お勧めだそう。
すぐとなりの空き地に、私も、アトリエを作れたら...。などと帰りの飛行機の中で思った。この暑さで本州に庭を作る過酷さを考え、めげていたので。インスパイア。いろいろな良いものに触れて影響を受ける。
造園業も主婦業も 営業職も経営者も、さまざまな美しいものに興味を持って気持ちを豊かにする心のゆとりが大切。私もカツカツに生きているので、この空間に佇む時間が、とても貴重に感じた。