ガーデンジュエリー2010
文化と芸術の香り高い東京、丸の内仲通りで本日から「ガーデンジュエリー2010」がスタートしました。
今年で7年目、丸の内の恒例となったこのイベントも周囲の工事が終り、景色がコンプリート。
さすが東京!と感じるビル街のランドスケープで展開されるガーデンの表現は、年毎にグレードアップしています。
ご覧のように、ハンギングも美しく調和し、目に入る景色の360度が美しい仕組みです。
木々も育って見事になった。もともと此処の街路樹は立派だけど。そして、すぐ横の行幸通りの美しいこと!必見です。
そんな景色に調和するガーデンコンテスト、まさに洗練されることこそが最大のテーマと思える内容です。
実際の今回のテーマは「文化×コミュニケーション」、人と人の対話を誘うような庭の景色がテーマになっています。毎年レベルアップしています!技術だけでなく、独創性が際立った今年。共通のキーワードは、日本、現代、丸の内、秋の植物日本の在来種を上手に使った作品が印象に残りました。
2010 のシンボルガーデンのデザインは、あのチェルシーショウで連続金メダルをとったことでも世界的に知られる石原和幸さん。
丸の内に里山の雰囲気が登場です。緑はまさに人の心を癒しますが、この感受性はまさに日本人独特の感覚ですね。英国のチェルシーショウで英国人が惚れ込んだ訳がわかります。
こんどは一緒に何かイベントしましょう!
と盛上がって、今回のテーマ、文化×コミュニケーション を地でいきました。
それにしても、たった2日でこの緻密な世界を作るのですから、本当に大変です。やっぱりね、好きじゃなければできません。体力を大幅に上回る気力が必要。
コンテストともなれば、まさに。
グランプリをとったアトリエ朴さん。実はまだ受賞前に撮らせていただいたので....。
デザイン企画力、施工技術、オリジナリティetcで群を抜いていた。
私としては何といっても植栽の巧みさ。ご本人に伺ってみると、とにかく引いて引いて引き算に徹したとのこと。 まさにひと皮むけたとの評判。
丸の内らしくて良かった銅賞の笹原さんの作品。
ハイヒールに植わった盆栽やシャネル風やボッテガ風のハンドバックに植わった植物が秀逸でした。惜しくも入賞だけで終わった堀越造園さんの作品は部分的に素晴しくピクチャレスクで好きでした。この画面以外の部分が、少し暗く感じられ残念でした。
秋のコンテストの注意点、やはり、春と違ってほとんどの緑色そのものが「明度の暗い緑」が多いことも計算に入れて、秋の光の色温も計算に入れ、明るく華やかな完成度を目指すことが大切だと、私個人は思っています。
全体にジャパネスクなのは、この丸の内の雰囲気に似合っています。日本風は、ウエスタンスタイルがしっくりくる初夏の国バラではあまり映えないスタイルなので、丸の内の方が日本的素養を発揮したジャパニーズモダンが映えそうな印象です。
最後に、石原さんに見せていただいた、これがチェルシーのゴールドメダル。こんなに間近に見たのは始めて!
綺麗ですー。
私自身はどこかにでて勝負をしようという野望がない、というより、昔から競いあう試験やコンペティションが大の苦手。そういうプレッシャーを乗り越え、私財を投げうってでも、西洋にに向かい勝負をしようという気概に直接触れ、とても刺激になりました。凄いガッツが必要な勝負です。そういう結果の輝きがこの金メダル。
人とのコミュニケーションって、本当にエネルギー源です。
今日から日比谷のガーデンショウも始まりますね。 都心にでたついでにゴッホ展もまだ会期中、六本木にも足を伸ばしては? 午後3時以降が空いているそうです。私ももう一回行くつもりです。好きだった麦穂の作品をもう一度みたいので。やはり、何をするにも表現の世界にアートは必須科目、それには、凄いアートに触れるのが一番です!それから、今日、行くつもりでいて、行けなかった「三菱が夢見た美術館」も丸の内で開催中。梅原龍三郎、ルノワールに会える。そして昨日のランチは土佐料理。会った人は長崎から来た石原さん、岩崎弥太郎=三菱、と、私も熱くなってる龍馬伝にちょっと近くて嬉しい! 丸の内仲通りのファッションのウインドウショッピングも素敵だし、マダムよ!財布を持って、外に出よう!