時間よ止まれ
「2泊は泊まって体験していただかないと、その良さがきっとわからない」というのが編集長のご意向。(3日間、同じ年の編集長と一緒に過ごせてハッピーでした!)
「ええ!それはもうお任せください!」体験談を書くのも私の仕事なので、頑張って2泊3日を確保した。そんなにたっぷりと時間があるなら、本なども読んで過ごせるわね。なんて、思ったら甘かった。タラサ志摩のライブラリーに見たい、読みたい本がたくさんあったのに部屋に持ち込んだものの遂に中身を見たり読む時間はなかった。
それだけ充実したスケジュールが組んであって、ウエットタラソにエクササイズ、海藻、海泥各種パックで、すっかり基礎代謝力がアップ。予備の時間も自分から進んで海水プールに浸かっていた。しかし、他の時間は原稿書きの仕事三昧。思っていたほど時間がなく、分刻みで時間を過ごした。だからこそ、充実の内容。
さて、40歳をすぎてからだろうか、時間がこんなにも早く過ぎて行ってしまうことを驚くようになったのは。20代、30代のころはもっともっとたっぷりと時間が使えたし、実際に「時間がそこにたっぷりとあった」伊勢神宮が大好きで、何度か訪ねている。外宮内宮とゆっくり回り、参拝しつつも、そのほかの神社や博物館もほとんどみんな回った。ってことはやはり時間がたっぷりあったのだ。写真はタラサ志摩のライブラリーからの景色。
当時は時間をかけてさまざまなものを見て回れた。夜は時間を気にせずお酒をのみながら友人と語りあかした。今なんて、節度を効かせて9時前にお開き、寝る前の仕事をこなしているうちもう12時!なんて慌てて就寝支度。なのでお伊勢さんにも、当初は行く予定だったけれどとてもそのような時間は取れなかった。宮内庁管轄の樹木の剪定が素晴らしいので、伊勢神宮へ行ったら松の枝振りをじっと眺めているだけでも気持ちが洗われます。
でも、時間は止まってくれない。誰にでも均等なはずの時間。でも限られた時間に何ができるか。本当にしたいことがあるなら、それはしておきたい。行き当たりばったりに時間を使うこともできる。それでも10年や20年は経ってしまう。
それから、今しかできないこともしておきたい。 子どもが子どものうちに、子どもとの関係も自分なりに極めておきたい。年老いた母とも。などといろいろ考えると「仕事を選んで」お断りしなくてはならないこともでてくる様子。健康維持も仕事と思って。エフィシェントに時間を使いたい。まずは意図的に生きることを意識することから.....。
写真はマグリットの絵みたいだった四日市の空。近鉄の車内から。
....無駄な時間もいいものですがね。
暖かなコメントをたくさんいただき、ありがとうございます!