母のアイデア


母は今87歳で耳も遠く歩く速度はカタツムリ、でもありがたいことに、年齢なりに元気です。頭を使って日々の暮らしに、さまざまな工夫やアイデアがあり、見ていてとても楽しいのです。聞いてみると、すべては自分で思いついて作ったものばかり。ガーデニングにも工夫があって面白いのでその一部をご紹介。
写真一番上のペットボトルのリサイクル土入れは、似た様なアイデアを雑誌などで見たことがありますが、母のこれは、かなり大昔からのオリジナルです。この土入れやキノコやミカンの網を再利用した鉢底石パックは、私がイギリスに行く前(20年以上前)からの母自家製園芸用品で、以前(園芸に興味なくコマーシャルの仕事などをしていた頃)は「なんだ?コレ?」と、思っていたものです。2番目の写真は、背

物を引っ掛けます。一応、緑色に塗ってあるのは、イギリスのガーデニングに影響された母が自分でペンキを塗ったものです。
びっくりしたのが、液体肥料の瓶に穴が空いていたこと。でも、母のやり口を十分に心得ている私は、この穴が、いちいちキャップを開けて液体を
軽量しなくても一振りでジョウロに丁度よい量の肥料を注入できるための仕掛けであることがわかりました。他人様にお勧めできるアイデアではありませんが、確かに便利ではあります。くれぐれも倒さないでね。
感心したのは、洗濯バサミの挟まったハンギング枠。これ、やはり20年近く前に母とパリへ行き、セーヌ川沿いのガーデンショップで買った植木鉢のハンギング用の支えです。おしゃれな仕掛けだと感心したのですが、この枠に丁度良い鉢が手許にない。
そこで、母がすぐに思いついたのが、洗濯バサミをここに挟み、枠のサイズよりも小ぶりな植木鉢が抜けないようにする仕組み。
ちょっとのことですが、やはり、ほほう!と、感心しました。
最後の写真は母の寄せ植えです。なんてことのない寄せ植えですが、すっきりとしている。この軽量ポリ製植木鉢は、今はなき、埼玉のガーデニングデピアで購入。¥3800-10年以上使って元を取った気分ですまだ後20年は使えそう。とても気に入って、母にプレゼントしたものですが、ちゃんと左右対称に植えているところがいじらしい。それから、お気づきでしょうか?秋冬は太陽がお向かいのマンションに遮られて入ってこないので、太陽の当たる位置まで、涙ぐましい努力でもって高く持ち上げてあります。
今の母の小さな庭には、気ままにぽちぽち植物が置いてあるだけですが、一時はかなりの花が常時咲いていました。たくさんの花を咲かせて「この花み〜んな私が育てたの!」と、得意になっているのが微笑ましかった。子どもはいつか巣立っていくけれども、植物は永久に育ててくれる人を必要とし、人が持つところの「育てる本能」を満足させてくれる。
春はその最高の時です。 明日は箱根 星の王子さまミュージアムへ。
びっくりしたのが、液体肥料の瓶に穴が空いていたこと。でも、母のやり口を十分に心得ている私は、この穴が、いちいちキャップを開けて液体を

感心したのは、洗濯バサミの挟まったハンギング枠。これ、やはり20年近く前に母とパリへ行き、セーヌ川沿いのガーデンショップで買った植木鉢のハンギング用の支えです。おしゃれな仕掛けだと感心したのですが、この枠に丁度良い鉢が手許にない。
そこで、母がすぐに思いついたのが、洗濯バサミをここに挟み、枠のサイズよりも小ぶりな植木鉢が抜けないようにする仕組み。

最後の写真は母の寄せ植えです。なんてことのない寄せ植えですが、すっきりとしている。この軽量ポリ製植木鉢は、今はなき、埼玉のガーデニングデピアで購入。¥3800-10年以上使って元を取った気分ですまだ後20年は使えそう。とても気に入って、母にプレゼントしたものですが、ちゃんと左右対称に植えているところがいじらしい。それから、お気づきでしょうか?秋冬は太陽がお向かいのマンションに遮られて入ってこないので、太陽の当たる位置まで、涙ぐましい努力でもって高く持ち上げてあります。
今の母の小さな庭には、気ままにぽちぽち植物が置いてあるだけですが、一時はかなりの花が常時咲いていました。たくさんの花を咲かせて「この花み〜んな私が育てたの!」と、得意になっているのが微笑ましかった。子どもはいつか巣立っていくけれども、植物は永久に育ててくれる人を必要とし、人が持つところの「育てる本能」を満足させてくれる。
春はその最高の時です。 明日は箱根 星の王子さまミュージアムへ。