花盛り2
もう、花盛りで大変!ではありませんか? いつもこの時期お花が咲いて、きれいすてき!だからこそ、今の季節にだけできる仕事を一気に詰めよう!と思う気持ちと、いやもう、せっかく気持ちのいい春の日曜日の午後なのだから、昼間からシャンパンでも飲んで優雅に。思う自分が拮抗して、とても複雑です。生きている時間は有限。ラブリィな気分で花を眺める時間も欲しいのに、花盛りならではのガツガツ。って、花や緑を生業をする人間が今暇でどうする?ということでしょうか。まだまだ先の見えない峠が続きます。そして連休なんて関係ないまま、国際バラとガーデニングショウ!
ところで、春の花木の花盛りですが、不格好なシュートや樹形を整えるなら、今が一番!と思っています。切り花にして花を室内に飾ることもできるし、今、切り戻す限り、来年の花芽を落とすということはないから。アジサイだって、バラだって、クレマチスだって、その花が咲いているときに、それを室内に「飾りがてら」切り戻すのが一番手堅い、と。この感覚は私の20年に及ぶ園芸経験上の切り戻しセンスで、プロの庭師の感覚とは少し違うけれども...。そういうわけで、我が家ベランダ写真奥に咲くベニバナトキワマンサクも、左上に見えているカロライナジャスミンも切り戻すなら今!もちろん、植物の品種によっては、梅雨前、盛夏、落葉後などなどそれぞれのタイミングがありますが、花を楽しみたい植物は、やはり咲いているときが、その価値の高い時、集中してその美を評価、考えるチャンスです。
撮影用の寄せ植えも、ほんにまあ、たくさん作っています。上の写真はその一部。今日数えましたら、全部で30以上あります。どれも、これから数ヶ月後か来年の春に誌上デヴューの新人さんたちなので、まだブログ上での説明や公開ができないのですが、問題は、カメラマンや編集者と約束した撮影日が必ずしもその寄せ植えのベストなコンディションではないということ。「今日がいい!」なら、自分で撮っておくほかありません。それで、今日、日曜日、昨日の大雨が上がって早朝から晴天。6時半から起きて一人カメラマンな朝でした。来春の園芸ガイドです。もうヘトヘト。
そういえば、今発売中の園芸ガイドをご覧になったでしょうか?
東京昭島市にある、昭島園芸の富田さん、名付けて「寄せ植え王子」の作品。彼の仕事。私、今注目しています。株分けして挿し芽、枝を編み込んで花を散りばめる。寄せ植えにもさまざまな考え方があって、ロングライフな方式とは別に、切り花よりは長持ちのする3週間くらいは楽しめる「根付きのフラワーアレンジ」という考え方もありやと思います。先日も昭島園芸で、彼の新作を見てワクワク。とにかく、とてもかわいい。私はどうしてもグラマラスにしたくなるのですが、彼の作品はとてもプリティ。
思えば、今から1年以上前の冬のある日、彼の作品を見ておもしろい!と、思ったその場で「シャメ」園芸ガイド編集部にメールしました。その後、撮影依頼決定。その撮影日が丁度一年ほど前の事でした。最初はコラボレーションの計画でした。でも、私はアイスランドの噴火で撮影日にイギリスから戻れなかった。で、今の園芸ガイドのページが完成したわけです。とにかく彼の作品には常に彼の個性がある。岡本太郎先生もおっしゃっていますよね。「個性には普遍性がある」と。今、注目の新星です。西東京にお住まいの方には昭島綜合園芸センター、苗の価格がとっても安くてフレッシュ、お勧めです。