引き続き、コクバラ-4 また私の庭にて
昨日は急に気温が上昇。さかんに蝶がやってきます。庭のアクセントに黒を用いているので、クロアゲハが絵になる。以前、クロアゲハをメインに育成する黒蝶の庭をデザインをしてみたい。などと、夢見たことがあります。当然たっくさんの幼虫もいる。(!)ダイアナさんの墓所は白いバラに黒いスワンだそうですが。
右奥、フジの右側で咲いている今は白っぽい一重のバラ、名前を随分聞かれました。そのつど思い出せず、失礼しました。これは「ハトヤバラ」という名前でした。埼玉の鳩ケ谷で生まれたとか。
最初は咲き始めは優しいピンクでしたが、 今は白っぽくなっています。開幕から3日にして起こる凄い変化に、ついて行くのが大変な私たちです。その都度、剪定したり、枝ぶりを変えたり。
日が暮れたころ、ライトアップした庭もきれいで、メンテナンス作業中に うっとりとして作業が進まないことがあります。
この背景に見えている景色は、今回、かなり私なりにストイックに引き算をしました。昨日の昼間にジムキーリーングさんを近所の「鳥山」という炭焼きの食事処にお連れした。足し算の多いイングリッシュガーデンの要素に引き算の結晶である日本庭園の要素をここに入れたこと、等々いろいろなお話をした。
昨日の私の庭でのトークショウでも、ジムさんの「飛び入り友情出演」があり、そこで、この庭の背景の日本的引き算のことを彼が指摘してくれた。
私の思うにやはり、足し算より、引き算は更なる美意識と忍耐が必要で、難しいと思うのですが、その私の挑戦に、いち早く気づいてくれて嬉しかったです。写真は要素の多い手前の景色、背景は白の壁を極力活かした。
最後の写真は、昨日の夕方、ついにひまわりが全開。意図して世界よりも色が強く悩ましい。
そして、ピオニーも色が強い。
トークショウでも話しましたが、純色や原色が一つの景色に混ざると目が疲れるので、ちょっと.....。
最後に、あの大きな虫眼鏡みたいな ものは何かとご質問を戴いています。ダイソンのエアマルチプライヤー。この丸いところからぶわーっと、風が吹いて庭の花の香りを見学者に運ぶという仕組み。また、去年の夏の猛暑のとき、このエアマルチを庭に持ち出し、風に当たりながらの庭作業はかなり快適でしたので、それも含めての、光と風の庭です。