梅雨入り....
関東地方、もう梅雨入りだそうです。史上2番目に早いとか、強い台風も来ているとか。いつもだとバラショウの後、快晴の暑い日が続き、ショウから戻った植物の管理は寒冷紗をかける等、大変だったのですが、今年はすんなり自然環境に馴染んでいます。しかし、せっかく咲いたバラはどうなるのか。植物を栽培していますと、自然に振り回されつつ、なすがままにこちらも馴染むほかありません。
「仕方ない」と、思う。台風に備えてコンテナやハンギングの養生を。愛栽培しているブリエッタのハンギングを室内へ。しかし、この花、濡れると濡れた犬とか納豆みたいな匂いがします。カブちゃんが目の高さにいるような。室内向きじゃありません。でもこれ、たったひと株でここまで大きくなっています。そろそろ切り戻しを。
雨の週末は、仕事が減ります。この時期に大切な水やりも一切必要なし。息子が週末にビデオを借りたいというので、ビデオ屋さんへ。「ただ今、4本で千円キャンペーン中」では、ということで息子が借りたスタジオジブリ以外に私も借りました。「ファッションが教えてくれること」アメリカ映画です。一昨年前だったか、飛行機の中で見て面白かったので、もう一度。あの「プラダを着た悪魔」のモデルにもなったアメリカ・ヴォーグ編集長、アナ・ウインターのドキュメントです。ヴォーグ誌といえども大マーケットであるアメリカ女性への大衆ウケの接点を探る必要がある。私も一部の人ではなく、より多くの人に惹かれる花のあり方を自分なりにずっと模索しているのでそのあたりの直感力に興味あり。
でも、美しいと思えるものでも切り捨てる判断力って何なのだろう。妙に人が納得してしまう決断力って....。言葉で説明できない。
好きな台詞がいくつか。アナの台詞ではなくノーマン・パーキンという写真家の台詞ですが
「いつも目を開けていること。目に映るあらゆるものが、我々にインスピレーションを与えてくれる」
人が気付かないところにヒントを得るのもクリエィターの才能。私にとって海外の旅行は、そんなインスピレーションでいっぱいだけど。
7月、一緒に英国行きませんか? 黒めがねのコワそうなおじさんは確かファッションディレクター「美を見たいんだ」って、台詞もいいですよね。「美」とは、人間の本能が求める神の宿る存在みたいなものでもあるんじゃないかなと、時々思います。
先日のダニエル・オストさんの展覧会で、とても「touched(感動した)」。心に触れたので、その喜びを持ち帰ろうと、会場でこのブーケを思わず買ってしまった。生の花を特殊な方法でフリーズしてしまう「アイス・フラワー」と呼ばれる技術だそうで、プリザーブドに似ています。ちょっと高価でしたが、半年以上は楽しめるとのことで、夏に向かって水やりも、枯れたあとの処理の心配もないこのブーケで癒されたいと思ったのです。
以前、プリザーブドの花に、茎や葉をつけてブーケを作りたいと提案した事が何度かありましたが、なかなか実現せず。私が作りたかったプリザーブドフラワーのブーケはまさにこんな感じのものだったのですが。
さて!明日から渋谷の文化村でルドゥーテの「美花展」が開催されます。会場には夫、吉谷博光が空間演出したルドゥーテの作品のためのコーナーもあります。ちなみに今日建て込みなので、私も渋谷に行きます。写真は、自由が丘のカフェドイシス、夫がパリで見つけたルドゥーテの作品が飾られています。会場はこれとはまた違ったイメージで仕上がると思います。
さまざまなアーティストがコラボレーションで参加しているのですが、会場に飾るパネルには私もメッセージを書かせていただきました。で!なかでも、私たちのメッセージのすぐ上にある美輪明宏先生のメーッセージが素晴らしい!
「花は『無償の愛』を捧げ続ける... (残りは会場で!)」
もう、これを読んで会場を進むだけでも全然違う心の栄養になるのではないかしら。
私のメッセージも、そのうちザ・ミュージアムからお許しをもらってここに掲載させていただきたいと思います。
ほかに大野耕生さん、假屋崎省吾さん、田川啓二さん、相田勝之さんがコラボレーション協力されておられます。
では!これより渋谷に行ってきまーす。