ルドゥーテ「美花選」展 in Bunkamura ザ・ミュージアム



花の世界を堪能して、最後には美輪先生のお言葉。これも心に響きます。先日の岡本太郎展の「太郎の言葉」とはまたちょっと違うけれども、言葉にならない感覚を抱えているときに的確な言葉をもらうと、これまた泣けてくるような、そんなインスタレーションです。最初の写真は、夫のデザインによるコーナーの展示。夫のデザインはこの部分のみなのですが、私が映っているのは同行した息子が撮ってくれた写真。背中をむけているのが夫。右端が私で、ほかの素敵な女性はキュレーターさん、作品の出品者さま。床の模様は夫が作図したもの。彼がフランスのマルメゾンでインスパイヤされた正五十面体の図柄を描いたのには、私もびっくりでした。また、ほかのゾーン、パステル調の空間演出も植物のテーマ別に色彩計画がなされていて、うっとりすると同時にとてもわかりやすく見やすい構成 です。また、お土産コーナーも充実していて欲しくなるものがいっぱいでした。
ところで、入り口のパネルに私の書いたメッセージは以下の通り。

「どんな花にも人を癒す力、惹き付ける力があります。自然の力は偉大。花はそのままで十分に美しいものです。しかし人は、本来の自然を一層魅力的に表現することもできます。花の絵師 ルドゥーテに描かれた花は、花弁や葉の色姿、ある時は茎の曲がり方や刺のありようまでが、写実的でいながら一層美しく愛おしい。….そんな花の美しさは、一つ一つが発見の連続です。美の発見を通し、あなたの心も一層豊かに開花しますように」

このメッセージは当然展覧会を見る前に書いたのですが、まさにその通りの内容となってここに存在します。自分自身を高めるキッカケやヒントとしてもおすすめです。

ザ・ミュージアムのお許しを得て、館内を撮影させていただきました。東京が遠い方も、ちょっとばかり無理して見に行こうかな。と、思っていただければ嬉しいです。