蘇る記憶のプロヴァンス
香りは、真っ先に記憶中枢を刺激するといいます。その香りを嗅いだ途端、心を打ち抜かれたような衝撃の走ることがある。とは大げさに聞こえるでしょうが、まさに今、心はプロヴァンス、あの素晴しい場所、あの香りを含んだ世界に気持ちが飛んで。お土産の袋を開けた途端に、私の魂が、遠いプロヴァンスにぶっ飛んでしまったのでした。
おみやげという言葉、土産と書きます。その土地の土で太陽で採れるハーブは、プロヴァンスの「土と太陽」でなくては本物の味じゃない。そう思って東京のスーパーやデパートでプロヴァンスのハーブを探すのですが、どうも、こう、しっくりこなくて。 あー!それが今ここに。
それも、昨日、フランボワーズのサロンパーティーでプロヴァンスに住む美花ちゃんと逢ったところから。それは ygsのブログに夕べ書きました。このラベンダー農家も、元々、ヒロネカオリのカオリちゃんのご紹介から。カオリちゃんとお母さんのオリさんと何度か訪ねた故郷のような場所。人との繋がりの嬉しさを感じます。
美花ちゃんの帰国が解った時点で、実は図々しくも、私は彼女にハーブを頼んだ。どうしても、どうしても欲しくて、帰国の知らせをもらう数時間前にも、そのことを考えていたほどだったから。凄い想念か偶然か。写真はマルグリットの庭の菩提樹。凄くいい香りがして天然のアロマセラピー。
ラベンダーの産地、フェラシエールのマルグリットが調合したハーブミックス、一昨年買ったものが、在庫切れで、禁断症状。これがないとパスタも肉も魚料理もサラダも決まらない。
マルグリットが何年もかけてベストの調合をしたというラヴェンダー入りのハーブミックス。美花ちゃんが書いてくれたレシピを元に、記載してみる
タイム、ローズマリー、エストラゴン、オレガノ、セージ、ラベンダー.....。
私は得に料理にエストラゴンの香りがするのが好き。魚介類のパスタにエストラゴンと生クリームだけで最高の味になる。それは、プロヴァンスの強烈な夏の太陽を浴びて育ったハーブたちでなくてはならない。
そして、そんな植物の蜜を吸って作られたプロヴァンスの蜂蜜も特別な味。さらに得難いのは、マルグリットの人間性。彼女はハートの塊。フランスの肝っ玉母さんとしてテレビ番組に取り上げられたこともあるが、人生で、旅をするチャンスがあるなら、世界でもっとも行きたいのはこのフェラシエールのマルグリットの民宿。写真は以前掲載された私の記事を手にするマルグリットと数日前の美花ちゃんと、マルグリットが手にするのはハニーコーム。
一昨年のツアーでメンバー全員でとったランチも一生最高の思い出。(あの時参加して下さった皆様ありがとうございました!)
どこでもドアがあったなら、行きたい場所。それがイギリスの庭であり、プロヴァンスのマルグリットのお城。世界には夢焦がれるような場所があって、そんなことも生きて行くための原動力になるのだと思う。今の若い人たちが海外に興味がないというのは、とても寂しい。
今後とも、自分が経験した最高の感動を、自分の企画するツアーに可能な限り、活かしたいと思っています。ヨーロッパの花ツアーは来年、イギリスツアーは2年後です。今後ともよろしく!