何を着て行く?どんな服?何色?
またまた素敵なコメントたくさんありがとうございます。思いを込めるとその思いが全国から戻ってきます。嬉しいです。
今月は、講演会、テレビの収録(11月10日「美の壷」放送)、雑誌のスタジオ撮影、パーティと、人前の外出が多かったので、洋服のことについて考える時間が、長かった気がします。私にはどうも無駄な時間に思えるのですが、実はとても大切なはずです。あまり考えないで出てしまうと、後悔することあり。「人生、毎日、今日限り」。普段は、おしゃれ面倒、地元では、時間も労力ももったいないのでヒドい恰好で仕事をしていますので。どうか、見かけても営業中じゃない時は、声をかけないで下さい(笑)ね。おのずと写真もありません。髪をセットするのもイヤ、眼鏡かけて頭には帽子かスカーフ。
でも、行く場所、出会う方々、その時の自分の役割によって、ドレスコードは大切ですよね。誰かが決めてくれるわけでもなく、空気読むのも案外難しい。
最初に「何を着よう?」に始まって「どんな感じの服?」カジュアル度の松竹梅、ドレスアップ&ダウン、フォーマル度の松竹梅。それが T P O ということなのでしょうが、いろいろあります。未だに、はっきりとは、わかりません。言える事は自分で決めたことが自分らしいという結果。
それにしても、お着物には勝てない。何色だろうと、エレガントです。宇佐美恵子さんはお洋服姿もカッコいいけれど、凛とした美しさです。着物には憧れます。京都の叔母や母が誂えてくれた着物はあるのですが。
(え?浴衣ですか?先日、松本を訪ね、永田さんと沼尻さんと温泉へ。素敵な温泉でした)温泉は皆が同じ浴衣を着るので楽しいです。こんな習慣、日本だけです。面白い。着物のTPOにはルールがありますが、覚えておけば失敗しない。いいものですね。でも「年増は地味な色を」ってのはどうも?意義あり。
話題戻しますが、その空間で自分が「何色であるべきか」は大切です。そこでは、明度や彩度が影響する。まだ我が国の洋服の歴史、100年も経っていないし。
寄せ植えも同じ。人に見てもらうには、明るい色のほうが得。花色も、顔色の映え方も合わせる色によってまったく違います。
チョコレートコスモスは好きだけれども、それに銅葉のヒューケラ を合わせたんじゃあ、引き立たない。合わせるのはもっとも明度の高い色を。となると一番に白!
ということで、顔色がくすんでいる私などは、くすんだ色は NG 。でも本来、地味な色やくすんだ色が「大好き」。カーキ色とか黒とか茶とか 、明度の低い色が落ち着く。だから普段はくすんだ色の服着てます。安心するんです。明るくて、汚れやすい色の服は、サービス精神で頑張っている。
でも、英国に住んでつくつく感じた。白人に比べ、くすんだ肌色、黒い髪の毛の日本人が暗い色の服を着ているのは、本人が思う以上に、そこだけ色彩がくすむ。その日本人がいる場所だけ、くすんだ空間が出来上がったのです。色彩の効果だけで、こんなに印象が変わってしまうなんて。
そんな体験を通し、プロヴァンスの旅行の時は、参加者全員に「明るい華やかな色彩の服を用意を」と、呼びかけました。「困った!」という反応も聞きましたが、結果的には、南仏の人たちのウケがよかった。ピンクや黄緑色の東洋のマダム集団。「華やかだね!」とか、南仏の方々からも高反応。以前から一人で歩くのとはまったく違う「日本人の団体に対する周囲の冷ややかな目線」が気になっていたので、せめて洋服の色彩だけでも明るくすることで、みんなと一丸になって楽しくなれました。ユニクロのTシャツでいい。
こちらは、今年のイギリス。指定しなかったけれども、みなさんとても明るく軽やかな色のお洋服で素敵でした。
海外に行く時、白い服を用意することが多い私ですが、何を着ているかで、周囲の反応がまったく違うということを、知ったのは、はじめての3ヶ月間のヨーロッパ旅行(1982年〜)でした。あれ以来、いやというほど味わった体験からくる、色は、私の掟です。
何色を身につけるのか。それから、自分のテーマカラー、私の場合はライトグリーンですが、テーマカラー、自分のラッキーカラーがあると選ぶ時に便利です。
美輪明宏先生もおっしゃていますよね。着るもの、インテリアの色、すべてがあなたの心の色に反映する。明るい心には明るい色を!年をとるほど、明るくしようと心がけています。
Kさんから素敵なコメントをいただきました。ありがとうございます。
イタリアの新聞に 日本人観光客が黒ばかり着ていてあれはよろしくない とあったというのを聞いたことがありますが さすがガーデナーの方々は日本人でもお洋服がカラフルでとっても素敵ですね。(中略)やっぱり浅黒いわたしたちには 黒ばかりでは顔映りや印象も暗くなってしまうのかも。
同感です。以前、イタリア人が「日本人は服も心も、もっとブリリアンテに」と、言っていたのを聞いたことがあります。イタリア人の色彩感覚ってまた特別なのかもしれませんね。ブリリアントな色彩の服。身も心も、ブリリアントに心がけたいと思っています。(美輪明宏著「花言葉」は、東急文化村ミュージアムのルドゥーテ展の展示より)
「器量の衰えてくる50代からは、頑張りすぎない程度に」って、先日の田辺聖子さんのお言葉通りですが「明るい色」ってだけでも、あまり頑張らなくてもできるヒントかなと思います。
でも、実際、お店で売っているのは黒、茶、紺、グレーなど、地味な色ばかり、秋だからか...。仕方ないけれど、実は欲しい服がなかなかお店にありません。でも、それくらいが丁度良いのでしょう。買わなくて済んでいるのですから。
気づいたら長くなってしまいました。さあて!これから名古屋です!春日井でお会いしましょう。明るい色のシャツを着て、6:40発の電車にのって、元気に行ってきます!そして、これから数日ブログをお休みします。11月2日は箱根、星の王子さまミュージアムの公開ワークです。クリスマスの準備をしてきます!