パーティの支度 & 一日
誰かを自宅に招くこと。ちょっとしたパーティをすることは、自分でも毎回たくさんのことを学ぶし、ちょっと大変なんだけれど、大変じゃないと学ばないし前に進まないので、生きている限り、規模は小さくても、こうした、人との付き合いは大切にして行きたいとつくづく思います。
ワインやシャンパンのグラスは6個セットで買うけれども、今、割れたりして同じものはあまり揃っていなくて、いろいろなデザインで30数個。今回のメンバーは18人。そのうち外国から二人。どれが誰のグラスか解らなくなるので、大きめのビーズ(以前友人からヴェネチアみやげでいただいたブレスレットが壊れてしまい、そのパーツなど)これをグラスの脚に巻いてもらった。
二日前から家の掃除、アシスタントのKさんと、私はトイレ&洗面所掃除に大半を費やした。
今年は余裕が無かったことも手伝い、屋外のイルミネーションは点けなかった。でも、暗い中でゲストを迎える時、送る時に、外が真っ暗で後悔。一晩くらいキラキラさせてもよかったのに。今年は郊外の住宅街でもイルミは少ないですね。当然ですが。やはり年の瀬くらいキラキラしてほしい。ただ、新たにLEDのを買うのも考えてしまって...。
スタート直後に用意するのは、チーズのいろいろ。ブリー、モンドール2種、コンテ、ミモレット、パルミジャーノ、ロックフォールパピオンとバゲットやクラッカー、勝手に食べていただくために。
写真は、お招きしたけれども都合で来れないSさんよりの贈り物のモンドール。美味しくいただきました!このチーズは高いので、うちでも年に一回しか買わない。コンテやミモレットみたいなハードチーズは置いておくと部屋の気温で汗をかいて味が落ちるけれども、モンドールは数時間出ていてもおいしく食べられるので、パーティで重宝します。ありがとうね!なんだか、準備に余裕がなく、ろくな写真がないのですが、チーズは徐々に出していったのでテーブルに出しっ放しはこのモンドールのみでした。
4〜6人くらいだときれいなテーブルセッティングもできるけれど、18人となるともう!
今回多いに活躍したのがミセス誌の「お取り寄せページ」でも紹介された銀座GIAG GIOLO のハーブサラダの詰め合わせ。これは、素晴しい!やはりお招きしたけれども、来ることができなかった方からのプレゼントでした。雑誌編集者の方々の目利きぶりは本当に凄い。
お誘いしたけれども忙しい年末、あるいは家族の病気、諸事情あって、自分は不参加だけれども「召し上がれ!」って、気の効いたプレゼントの出来る方々偉いなあ。素晴しいなあ、素敵だなあと思いました。時間に余裕がないなんていってちゃいけないのに、私はそれができなくて。反省。
このサラダ、普通は袋に少ししか入っていなくて不満ですが、これは凄い。美味しい!たっぷり!18人がなんどもお代わりして食べたサラダの満足度は120%だったと思います。
そのGIAG GIOLO のハーブの芯として今回入れたのが、ロンドンの「ホールフード」で買っておいたベルーガレンティル(黒いキャビアみたいなレンズ豆)と普通のレンズ豆、そして日本では珍しいキヌア、このキヌアの食感がプチプチしておいしい。夏の英国旅行で夢中になったサラダ用の雑穀。最近はネットでも買えるので、きっと食べたひとは病み付きになると思います。素晴しい栄養素が詰まって注目の食材です。ほかに、細くカットしたエンダイブ、角切りにしたレッドペッパーや人参など。この直径33センチもあるボールで今回はこのサラダを4回も作りました。これは、日常食にしたいけれどなかなか手に入りにくいのが困りものです。ちなみに、サラダドレッシングは、バージンオリーブオイル&バスサミコ酢 2:1。塩コショウ。これだけ。塩コショウは小さじ何杯とかではなく、目と心と指先でパラパラーッ!おいしくなーれ!と振りかけるもの。
北海道の梅木あゆみさんから送られた、恒例の「厚岸の牡蠣」が届き、生ガキを堪能。煖炉の炭火で焼き牡蠣も。やはりミセス編集部から、石垣島のペンギン食堂のおいしいもの詰め合わせ。イタリア料理詰め合わせ、サルシッチャやカラスミなど。夜9時近くなってメインの我が家恒例のラム肉。たっぷりのフレッシュハーブで夫がソテー。今日も家中ラムの香りで溢れてこれが数日続く。
メンバーの中心がミセス誌編集部ということもあって、1月号の「お取り寄せ」特集で扱かったさまざまの、本当に本当に美味しい「御取り寄せの品」が結集。つくづく思う、力の入った美味しいものって、安くないけれども、気合いというか真心というか、パワーというか魂が入っていて、それを食べると元気になりますね。これは大切なことだなと。年末だけは、こういう贅沢をするようにカレンダーが出来ていてよかったと思いました。
しかし、30代のころから、ロンドンの自宅にヒトを招くのが楽しくて、朝から掃除、飾り付け、お料理など、すべてひとりで楽勝とは文字通り、ひとりで楽しみながら充実した時を過ごしていましたが、「1、若く体力があった。2、お金なく仕事なく子どもなく、24時間が自由時間だった」のでさまざまな工夫が楽しかったし、この二つの理由でパーティの翌日にヘトヘトになるということもなかったのですが、どうも、今、自分が思ったほど動けなくなっている事実に気づいてます。昨日は朝から、カメラマンのスタジオから、よく働くアシスタント要員Yさんと、うちのKさん、3人で準備するのですが、こういう誰かの助けがなかったら、もう、今はとてもできない。人に助けられ、教えられ、学んで充足する年の瀬です。昨日は最後まで片付けを手伝ってくれたO家が帰ったのが深夜12:30。今朝も午前中に最後の食器洗い期が稼働して日常に戻り、さあて、月曜の締め切りに間に合うように仕事を仕上げよう!