コンテナガーデンの基本は何色?
以前も、ご紹介したことのある写真ですが、私は好きだと思う花に同色のコンテナを調和させるのが好きです。花色を強調する、花色に対する特別な思い入れを表すために。
空間全体のなかで、花とコンテナが同色になることで、強調できる。調和する。などの理由で。
コンテナの基本色を花色に合わせる A 案は、私が一番好きな方法ですが、ほかに、コンテナの基本色を葉色に合わせる B 案が、緑色のコンテナを使う定番パターン。
葉色の緑は植物の基本色なので、緑色の植木鉢はもっともシンプルな組み合わせといえるでしょうね。私も、テラコッタの次にもっとも多く持っている植木鉢です。
緑色の植木鉢はあらゆる寄せ植えを許容します。緑の色は濃淡いろいろありますが。
基本は基本で、だから、イギリスでよく見かけるプラ鉢が緑色なのも頷ける。
あとは
植物の色彩を引き締める黒や焦げ茶色など、コンテナの基本色 C 案
自然素材で自然な雰囲気の自然色調和 D 案 (アーシィなナチュラルカラーはどの色にも似合う)
など、上記がすべてでないのですが、実はもっともポピュラーな素焼き鉢は、似合う色は限られるように思っています。まさに、似合うのはテラコッタと同系色のオレンジか、そのオレンジの補色になるグリーン。ウィッチフォードポタリーのジムさんに聞いたところ、やはり、テラコッタの同系色を合わせることが多いとおっしゃっていました。やはりね。写真はウィッチフォードにて。
反対色になる紫も映える。とにかく結構、テラコッタに似合う花は色を制限するように思うけれども、不思議なほど。古くなったテラコッタ鉢は、どんどんウェザードした結果、何色でも似合ってくるように思います。テラコッタ鉢も自然に返っていくからでしょうか?
植物とコンテナの「絶対的に似合う組み合わせスタイル」には、定番的な決まりがあり、その調和こそがコンテナガーデンの基本と、いえるか、とは思っています。要は、服でいうところの、トップスとボトムスの関係のような。だから、なんとなく、コンテナの色が似合わないと、寄せ植えそのものが素敵でも景色としては、いまひとつに見える。写真右側の英国ジェントルマン、おしゃれですね。中央のゼラニウムの花鉢に似合っていたので思わずパチリ。よく見ていただくと、奥に描かれているトロンプルイユの絵のなかのピンクのワンピースの女性と絵が繋がっています。庭園めぐりはおしゃれな服装で!
でも、そこに縛られていても、画一化してしまう。なので意外な美しさを探して日々、いろいろと研究中なのであります。ずっとずっと、美しい驚きに出会っていたいから。