牧野植物園まとめ-2
これは、2日目。コンテナマスターさん達が登場する前の一日。いくら図面上で植物の配置図を描いても、実際の植物を目にするまでは、本植栽のアイデアは出ないものです。そこで、すべての植物が揃った時点で、10皿の花皿鉢の殆どの基本配置を一日目で決定。本当は、もう少しじっくり考えれば良かったのですが、時間が心配で。心配で。最初の作業は植物の職員の方々と、関東から駆けつけてくれたマスターの沼尻さんと。
これも上と同じ日の写真。一瞬、もう出来ちゃったの???といわれたのですが。まだまだこれから。右側に見えている大バケツのなかに植物活力剤、自宅から持参のバイオゴールドバイタルをドバーっと入れて生体に刺激を与えながら植え付けましたが、この太陽で、ケースに入っている3号鉢が片っ端から乾いて行く!焦った!
でも、なるべく花期の長い植物、フォリッジの美しさが数ヶ月は続くものを使いたかったので、短期に華やかなものは避けた。デルフィニュームとかダリアなど。(少しだけ使ったけれども)。ユリは高知のナーサリーから。ユリだけは、10日おきに植え替えだそうです。上の写真、黄色いプリペットの隙間にセリンセを植えた。まだ、葉のみで、ニョキニョキ伸びる茎と青い花穂がこのフォリッジの間から伸びる予定。
やはり、この花皿鉢に、効果的に植物を植えるのは、案外やってみると難しかったです。今回初めてやってみて、ああもっとこうしたら良かった。とか、別の植物を持ってくれば良かったとか、いろいろ反省もあります。とにかく、全体で100種類以上の植物、当然千株以上の配置の大方を初日に終わらせたのですが。この後大嵐が...。
嵐の直後でも、びくともしなかった背の低い植物たち。実は、土佐の光は輝くように、本当に強い光です。(かなり陽に焼け、お肌がボロボロに!)高知県、日本でもっとも光が強いのではないか?九州も強いでしょうが、この山の上は、また凄かったです。ソーラーパワーを思い知る感じです。
この植栽のタイトルを「ラディアント(輝き)」にした理由が、これでお分かりいただけると思います。
これは嵐の直後、まだ雨が時々。チョッと見は華やかなのですが。このあと倒れたり折れてしまって ダメになってしまったユリを植え替え。勿体ないなー、と。
この黄色いプリペット’レモン&ゴールド’は私の植栽の定番となっていますが、自宅や箱根で見るよりも、これまた、高知で見る方がさらに美しい、それもそのはず、この株は高知のナーサリー、Oさんの栽培環境と技術ならでは。黄色の色の輝きが全然違います。変にシュートが伸びて来ないので、とても扱いやすいプリペットです。
今回、参加してくださった英国王立園芸協会コンテナマスターさん達と終了直後に記念写真。嵐の影響もあり、この日は全員、ボランティアでのご協力ありがとうございました! 左から小松さん、沼尻さん、高橋さん、私、花崎さん。
皆さんと食べたランチも夜のご飯も楽しかった〜。そして、すっごく美味しかったです。写真は、牧野植物園のランチ、右の野菜のテリーヌは新鮮で抜群でした。そして、ここのランチはどのメニューも凄く美味しかったです。牧野植物園へ行ったら、必ず寄ってくださいね。
それぞれの花皿鉢のディテールはまた後日に!牧野植物園のブログも見て下さいね。今は、こちらのサイトで詳しい 内容が掲載されています。私の書いた説明文も、読んでいただけると嬉しいです。同じようなフォルムの植物を隣同士に植えないなど、植栽のコツも書いています。どうぞ、こちらをクリックして、見てください。牧野博士の生誕150年祭で盛上がるイベントも随時更新される予定です。