福島県の妖精の森
この写真は昨日撮影。本物の自然の森ではなく、半分くらいは自然の庭で、Nさんのご実家の、Nさんのお母様。おばあちゃんのシークレットガーデンです。そこはまさに......、妖精のウッドランドでした。在来種の花が季節ごとに、春から秋まで咲き続けるそうです。山奥の山奥の、そのまた山奥にある一軒家の。行く途中、蛇が道路を横断してた。美しい山のなかで、今、思い出しても涙がでてくる。夫と道中会話「こういう神秘的な山のなかは、まだ、妖怪とかもいるだろうね」「いるだろ」と。当然、妖精や座敷わらしがいるな、と、思ったものです。
私が金槌で頭を打たれたように驚いたのは.....。数ヶ月前、依頼主のNさんから、庭のデザインのお話を、最初にいただいたとき、最初に頭に浮かんだのが、まさにこの通りの景色だったこと。完全なデジャブである。こんな感じの「妖精の森」を作りたいと思っていた。
ところが「すでにここにある」これに勝る景色はわたしには作れない。だからこそ、違ったアプローチで作ろう。そう思ったものです。福島の山々の美しさ。自然の豊さ。穏やかさ。大勢の人が踏み入ったらこうはならない世界。だからこそ、自分達が作るなら、そんな特別な条件なく、楽しめる庭を。
ベスチャトーガーデン、あるいはハドスペンガーデンを一人で歩いていたときに、ふとこぼれ落ちた涙と、同じ涙が出る感覚に自分でも、驚いた。ああ日本にもこんな場所があったかと。
さて、本題は「これからお庭をつくる場所」です。この写真の場所でなく。(ここはしかし凄いプロトタイプだ!)じっくりリサーチして、思いを込めて、みんなが行ってみたい!と、思う素敵な景色(完成後は公開予定)を作りたいと思います。
大切なことは、その土地を愛し、想いを籠めることから.....。
しかし、我が家からは車で片道3時間半、日帰りで往復7時間のドライブはしんどかったのですが、頑張ろー!
さて、本日は、訪問のゲストや取材の方々に屋上ガーデンをご案内。気持ちのいい場所でしょうー?と管理は悪いが、植物は元気なので自慢。
ルーフガーデンでは、アリウムの花が黒い色で咲いて素敵です。この後、どんどん黒くなる。
明日も取材とミーティングの山盛り、明後日は自由が丘カフェドイシスの夏の花植え。木曜日がようやく園芸ガイドの寄せ植え撮影。その後で、なんとか、オランダ、ベルギーツアーの話に移行したいと思っております。参加者の方々には、なかなかそこにたどり着けずスミマセン!あまりの忙しさに、みなさまが体調を気遣ってくださいまして、ありがとうございます。たしかにクタビレていますが、元気です。