好きな色とストール
絵画の世界のほかに、洋服の世界にも、時々「この組み合わせの色、大好き!」 見たとたん、鼻息の荒くなってしまう配色があります。今日はこの秋に、コーディネイトを楽しみにしているスカーフやストールをご紹介。
ひとつは、先日のパリ、サンジェルマンデプレの小さなブティックで見つけた、Sophie Digard (ソフィディガー)のスカーフ。さすが、パリが本拠地、ロンドンや東京で買うより安かったので、飛びついてしまった。日本でも、結構いろいろな種類が、売っていますね。価格がロンドンとほぼ同じだったのでびっくり。あ、今のユーロ安のせいですね。
Sophie Digard 。3年ほど前にロンドンのフォートナムメーソンの2階で見つけ、一つを買い。その後、3年間、酷使してきましたが、今でも現役。ここのスカーフは、すべてが複雑な、かぎ編みクロシェ。お花の大好きなフランス人女性のデザインで、この色、庭の世界に通じる、このテクスチャーが素晴しいです。
額縁に入れて飾っておいても、いいくらい楽しい色彩。ロンドンのV&Aショップのも素敵。写真で見て、ああ〜いいなあ。と憧れつつ眺める。
ドイツ、バウハウスの学長創始者、ワルター・グロピウスは、幼いとき、大人から「どんな色が好きか?」と、聞かれても「色は組み合わせ次第で好きだったり、嫌いだったりするから、好きな色などない」と、答えたところ、随分がっかりされたとか。学生時代に本でその話を読み、確かに色は、組み合わせ次第。と、つくづく思う。どんな色も、あるべき場所では、必要だし、濁った色もシックだったり、派手な色も綺麗に見えたりする。モネの睡蓮、この色の重なり(レイアー)がとにかく素晴しい。庭の花色もかくありたい。
色の組み合わせ、花の色も然り。とにかく、組み合わせ次第で夢の世界。この秋は水彩やパステルで色の研究も極めたい。
ブリュッセルのグランプラスにて。この間の旅行で、着ていた服。どこの服ですかー?って質問を戴いていましたが、こちらは Catherine Andre 。パリのパッサージュにあるニット・デザイナーです。
これも Catherine Andre なんともいえない、くすんだ虹色のグラデーションが素敵です。このなかの色のさまざまなバリエーションの服と色合わせができますが、印象が濃くなりそうなので、やはり、白い服に合わせる。
この大判ストールは、新しいお気に入り!日本の AS KNOW AS DE BASE の新作秋冬ものです!
立体的な刺繍とジャガード風の織物ニュアンスが素敵なコンビネーションで、バリエーションもたくさんあります。白やグレーの服に合わせて様々な変化を楽しめます。コートの季節になると、一層活躍。
どんな色の服にも合いそうな色合いです。寒色と暖色が微妙に混じった色合いは、色の過不足がなく、身につけて幸せ。飽きないし。自分自身がこれを身につけることで、派手すぎず、地味すぎず、彩りをまとうことができる。長靴ルックとの相性も良さそうです。
ああ、ストール。広げれば平面になり、絵画的な魅力が溢れる。立体で見につけてさらに表情豊か、早く涼しくなってほしいですね。秋よ来い、はーやく来い。と、思わず、ジョジョはいてみよちゃん。じゃなくて、ブーツ磨いて待ちたくなります。今月一杯は、高温注意報とか。でも、もう少しの辛抱ですね。残暑バテしないように頑張ろう。