まんまるにじ色ガーデン
(うしろに見えているヒオウギとカンナが今回のスタープランツ。手前の赤葉のヒマは、私がフランス帰国後から自宅で愛培してきました)
二日間の作業行程を経て、栃木県にあるわんぱく公園のイベントガーデンが、おかげさまで、完成しました。
(北海道、コテージガーデン、梅木あゆみさんから送ってもらったジニアも大活躍。だいぶ病気になったと聞いて心配でしたが、いいのが一杯ありました。ありがとう!)
初日は30度を上回る猛暑日に加え、ジリジリと太陽に灼かれる炎天下、作業開始から1時間もしないうちに、思考能力がどんどん低下していくのを感じていました。エアコンのかかった屋内で、絵を描くのとは違います。文字通り、汗と泥にまみれつつ、脳みそまで汗?!芸術思考回路の配線が絡まって難航でしたが、雲一つない晴天。一昨日の大雨じゃなくてよかった。
(作業前、ミリオン5キロを撒いてもらう。写真のお方は、わんぱく公園の所長さま。今回の作業中、もっとも動いてくださった。体重が軽く、足が小さくていらっしゃるので、大足で体重の重い私(土に乗るのは土が締まってしまって危険)に変わって大稼働してくださった)その後、植物はタクト社のV-RNA活性液と065液肥を混ぜた液に浸けてから、植え込み。)
用意した植物は130種類。疲れを感じても、植物を触っていると、実は癒されます。二日目は、大雨に降られることもなく、いい感じの曇天のおかげでかなり冷静に作業再開。ただし、全日遅くまで飲み過ぎー(反省)一緒にお手伝いいただいた仲間と盛り上がったため。どうも肉体労働のあとは冷たい泡入りのお酒で盛り上がる傾向が....。イケナイ!
(一日目はまず、配置だけ。本植えはまだしていません)
一日目はだいたいの雰囲気を掴むために基本の植え付けを完了。今回のテーマはにじ色。三原色、赤、黄色、青に関係する植物を順番に繋げていくわけですが、これが!やはり、大変に難しい。色が完全に揃っているわけではないので、色のつなぎは目の錯覚を利用します。小さなコンテナでは作ったことはありますが、130種類をそれなりに繋げるのは、想像以上に難しかったことです。
(後ろ側はカラーサークルの寒色系。どうしても地味ですが、このエリアは朝日が当たる方角で、暖色のコーナーは夕陽の当たる方角にしました。基本の植え付けスタイルは、ドリフト-渦巻き状に流れるように植栽したのですが、数の足らない品種もあるので、ドリフトとドットのミックスになっています)
(このカンナとダリアも見事。イマイ氏の調達。ありがとうございました)
昨日戴いたコメントで「ごちゃごちゃして植物が多すぎ」とご指摘いただいきましたが、見る人によっては、そう感じるのかもしれませんね。しかし、直径3m程度の花壇に、あえて130種類の植物を一カ所に植えるという課題を作りました(当初は100種類を目標!しかし、いつものことながら、慎重に集めて行くと軽く予定数超え。予算が決まっているので、不経済はしたくないのですが......。一層の充実を考えると増えてしまいます。)
最初のスケッチ、このときは現場の東西南北を考えずに描画。
実際は、向かって左が東、右が西で、寒色を朝日、暖色を夕陽で観賞する意図に合わせ、左右を変えました。今回、困ったのは、黄色の花が手に入りにくかったことです。
通常こうした花壇には、3種類、多くても5種類程度の植物しか植えません。それならスッキリしたデザインも簡単です。でも、現在の日本の、秋の庭でもこんなに豊富な花が楽しめる。秋のガーデニング万歳の気持ちを混めて、10分でも20分でも、花好きなら見飽きず楽しめる。そんな眺めを目指しました。
ただし、この花壇があと二回り大きくてもう少しゆったりと植えられたら、もっといい感じになったかもしれませんね。どうしても、みっちりと植わってしまいますね。いつも....、おそらく過去には、何百回以上も「もっとゆったりと!葉と葉が触れない程度に!株間を開けて!」と号令をかけてきたのですが、私も含め、精神がみっちりと詰まってくると植え方も、みっちりしてしまいます。(汗)さらに、コンテナ植えに慣れていると、ぎゅうぎゅう詰めて植えるクセが付いてしまうのかもしれないですね。地植えはまた違います。その場合は、株間を開けて、ゆったりと、それでいて植える時はしっかりと「キュっ!」と、心を込め、心持ち深めの気持ちで植えます。ふわりと置いて土をかぶせるだけだと、後から苗が浮いて出て来てしまいますし、雨や風で倒れてしまいます。そのとき、最初に根鉢の倍は深く掘って、そのつど土を増しながら植え付けする必要あり。
しかし、周囲の評判も上々、生の花の迫力は十分、この時期によくぞ美しく咲いて、集まってきてくれたと思います。(周辺の花壇は私のデザインではありませんが、たくさんの花が咲いています)
暑さ寒さも彼岸までといいますが、今週末以降は、園芸店にもたくさんの花が出回ると聞いています。
完成後に記念写真。今回のメンバーで。沼尻さんとオリさん、オリさんは14年間連続でバラショウを一緒に手伝って来てくれたパートナー(というか、ほぼ親戚状態)で、パティシェのカオリヒロネさんのお母様です。沼尻さんのテーマガーデンも10月6日から同じわんぱく公園にオープンするので、乞うご期待!
(完成後に柳田わんぱく公園所長と記念写真。本当に、ありがとうございました!!所長かわいい!)
一昨日前のフェアリーの記事も後日アップしますね。ご参加下さったみなさま。ありがとうございました。