秋の病害虫のこと
台風の被害、一番心配だった栃木わんぱく公園はスタッフのみなさんが厳重な風よけを作ってくださったので、大丈夫だったそう。背丈の高い植物が多いので心配もなおさらです。星の王子は、花がいくつか折れたけれども、樹木類は大丈夫だったとのこと。私の周囲や知り合いの被害はほとんどありませんでしたが、皆様のところは大丈夫でしたか?
(写真はわんぱく公園のにじいろガーデン/以下同じ)
このところ、病害虫の予防や相談のコメントをひんぱんに戴きます。やはり、そういう季節だからですね。
2012.09.30 18:42 Cさん 台風のころ、根きり虫が発生し、植物がだめになったことあります。予防法ありますか!
そうなんですよね。私も数々の経験があります。秋は特に、病害虫の被害が頻繁に発生します。とにかく、庭の偵察を! それでもダメになったり、なりかかったのを新しい土に変えて救ったり。9月中旬からは、実にさまざまな問題が起こります。といいつつ、もう10月ですが、暑いし、まだまだヤブ蚊も多く、庭の病害虫の猛威も、油断のできない秋です。
で、いつも書いているような気がしますが、私は基本的に、ニームオイル派。その効き目は緩やかで、なんとなく効いているのかな?といった印象ですが。被害が少ないということは効いているのではないかと。
ニームオイルのほかにも、今は、さまざまな天然由来の予防剤が出ていますね。でも、こればかりは、自分でいろいろと試すほかはないと思います。
しかし、ネキリムシ、にっくきコガネ虫の幼虫などは、今の時期は、まめに土を掘り起こして逮捕。これが一番でしょう。一匹見つかるということは20匹くらいは必ず出て来ます。
(赤とんぼ、オニヤンマたくさんのトンボを見ました!)
あとは緩やかな効き目の薬剤を探すこと。
問題が起きた!& どう対処すれば? と、なりますが、もっと根本的な考え方も、身につけたいと思っています。
たとえば
害虫とも適度に共存するという考え方。
をするのが、が英国の有機農法です。庭の生態バランスを考えて「徹底的に退治する」という考え方をしない。自然保護運動の歴史の長い、これも英国的。でも........これは、私の経験では、日本に比べ被害の少ない気候のせいもある!のですが、それでも、日本でも「そこそこにバランス派」が望ましいと思います。「ああ、困ったなあ」と、悩みを抱えて当たりまえ。と。風通し、健康な状態を保つこと。商業生産ならそうもいかないと思いますが、自宅の庭は、薬じゃなくて、健康の基本を見つめ直すことだと。それ、自分の体にもいえますよね。
今年の9月にでたばかりの園芸書をご紹介します。草間祐輔氏の監修による「病害虫防除」の本、いわゆる病虫害のマネジメントブックです。化学薬剤の説明もありますが、最近増えてきた天然由来の農薬の紹介もたくさん入っています。農薬に頼らない予防法や防除法、丈夫に育てるポイントも紹介されています。さまざまな視点から、対処法を考える。その一助として、考え方を学ぶことも大切ですよね。
それぞれの病害虫の、わかりやすい写真が掲載され、気持ち悪い写真もあるのですが(スミマセン!)「ああこれか!」と、解りやすい。ただし、必要な対処法だけを断片的に読んで即役立てる。というのも良いのですが、本の全体、全部の考え方を読み解き、園芸や栽培、病害虫に対する自分の考え方(スタイル)を構築するためにも、専門家から学ぶのが、ひとつの大きな学びだと思います。
また、年末には、私の尊敬する英国の園芸家の筋金入り英国版オーガニックの本もでます。なかなか日本の園芸事情にフィットしない面もあって、今は、その翻訳監修でヒィヒィいっていますが、いろいろな考え方に接して、幅広い考え方を身につけたいと思います。
やはり、私が以前から何度か話題にしている「ローズ&ガーリック」が、文中、なんどか出てきます。私が今まで聞いていたのはローズ&ガーリックはアブラムシの抑制でしたが、「黒点病の抑制」となっています。
いずれにしても、バラの横には、チャイブとかギョウジャニンニクとか、ネギ系の植物がいいのは、いまや常識となっているようです。(私はツルバキアも入れていますが、このニンニク臭いのがなんだか良いようだと感じている)いずれにしてもきっぱりとはっきりしたことは言えない。しかし「なんだか、良いみたい」なのだ。と、自分の感性がちょっと満足できる方法。それを探索しながら生きて行く、というのが、基本だと思っています。しかし、ただ今日本全国でコガネムシの幼虫、夜盗虫、ネキリムシなどがたくさん発生中、暑いからと庭をネグレクトしないように気をつけないと!
(写真はわんぱく公園のにじいろガーデン/以下同じ)
このところ、病害虫の予防や相談のコメントをひんぱんに戴きます。やはり、そういう季節だからですね。
そうなんですよね。私も数々の経験があります。秋は特に、病害虫の被害が頻繁に発生します。とにかく、庭の偵察を! それでもダメになったり、なりかかったのを新しい土に変えて救ったり。9月中旬からは、実にさまざまな問題が起こります。といいつつ、もう10月ですが、暑いし、まだまだヤブ蚊も多く、庭の病害虫の猛威も、油断のできない秋です。
で、いつも書いているような気がしますが、私は基本的に、ニームオイル派。その効き目は緩やかで、なんとなく効いているのかな?といった印象ですが。被害が少ないということは効いているのではないかと。
ニームオイルのほかにも、今は、さまざまな天然由来の予防剤が出ていますね。でも、こればかりは、自分でいろいろと試すほかはないと思います。
しかし、ネキリムシ、にっくきコガネ虫の幼虫などは、今の時期は、まめに土を掘り起こして逮捕。これが一番でしょう。一匹見つかるということは20匹くらいは必ず出て来ます。
(赤とんぼ、オニヤンマたくさんのトンボを見ました!)
あとは緩やかな効き目の薬剤を探すこと。
問題が起きた!& どう対処すれば? と、なりますが、もっと根本的な考え方も、身につけたいと思っています。
たとえば
害虫とも適度に共存するという考え方。
をするのが、が英国の有機農法です。庭の生態バランスを考えて「徹底的に退治する」という考え方をしない。自然保護運動の歴史の長い、これも英国的。でも........これは、私の経験では、日本に比べ被害の少ない気候のせいもある!のですが、それでも、日本でも「そこそこにバランス派」が望ましいと思います。「ああ、困ったなあ」と、悩みを抱えて当たりまえ。と。風通し、健康な状態を保つこと。商業生産ならそうもいかないと思いますが、自宅の庭は、薬じゃなくて、健康の基本を見つめ直すことだと。それ、自分の体にもいえますよね。
今年の9月にでたばかりの園芸書をご紹介します。草間祐輔氏の監修による「病害虫防除」の本、いわゆる病虫害のマネジメントブックです。化学薬剤の説明もありますが、最近増えてきた天然由来の農薬の紹介もたくさん入っています。農薬に頼らない予防法や防除法、丈夫に育てるポイントも紹介されています。さまざまな視点から、対処法を考える。その一助として、考え方を学ぶことも大切ですよね。
それぞれの病害虫の、わかりやすい写真が掲載され、気持ち悪い写真もあるのですが(スミマセン!)「ああこれか!」と、解りやすい。ただし、必要な対処法だけを断片的に読んで即役立てる。というのも良いのですが、本の全体、全部の考え方を読み解き、園芸や栽培、病害虫に対する自分の考え方(スタイル)を構築するためにも、専門家から学ぶのが、ひとつの大きな学びだと思います。
また、年末には、私の尊敬する英国の園芸家の筋金入り英国版オーガニックの本もでます。なかなか日本の園芸事情にフィットしない面もあって、今は、その翻訳監修でヒィヒィいっていますが、いろいろな考え方に接して、幅広い考え方を身につけたいと思います。
やはり、私が以前から何度か話題にしている「ローズ&ガーリック」が、文中、なんどか出てきます。私が今まで聞いていたのはローズ&ガーリックはアブラムシの抑制でしたが、「黒点病の抑制」となっています。
いずれにしても、バラの横には、チャイブとかギョウジャニンニクとか、ネギ系の植物がいいのは、いまや常識となっているようです。(私はツルバキアも入れていますが、このニンニク臭いのがなんだか良いようだと感じている)いずれにしてもきっぱりとはっきりしたことは言えない。しかし「なんだか、良いみたい」なのだ。と、自分の感性がちょっと満足できる方法。それを探索しながら生きて行く、というのが、基本だと思っています。しかし、ただ今日本全国でコガネムシの幼虫、夜盗虫、ネキリムシなどがたくさん発生中、暑いからと庭をネグレクトしないように気をつけないと!