球根の株間
(オランダの畑。きれいでしたが、随分株間を詰めるんだなあと驚きました)
球根を植える時、広い地面に植えるときは、いくらでも株間を開けて植えられますけれども、植木鉢に植えるときは、どうしても狭いところに、いっぱい植えたくなります。
植木鉢に植える球根は、地面のように植えっぱなしにはしないので、その場所では、ワンシーズンのご滞在です。永住ではないので、 あるていど株真が狭くても、その年の花は咲かせられる。
(花の咲く前、チューリップは、葉の形も美しいからそれも観賞点)
もしも、咲かない原因。は、球根自体に問題があったか、生長過程で水切れなどのアクシデント。株間が狭いとそのアクシデントも起きやすいので、やはり株間は開けたほうが良いのは事実。
ダブルデッカーという方法は、植える層を2層にして一階、チュリップ、2階クロッカス。みたいにする方法。も、みなさまご存じだと思います。
で、私も球根を植えるようになって20年以上になりますが、いろいろやってみて思うのですが、株間をどう開けたら、ちゃんと花が咲くかどうか。ではなくて、大切なのは、咲いた時に、その株間によって「綺麗なブーケ」みたいにいい感じに咲くかどうかの「想像/創造力」です。
だからチューリップの咲いた写真等を参考に、花の芯を中心と考え、この芯に対し、どれくらい離れているかを計る。
想像と実際の計測が確実な結論。すると株間は、球根の外周どうしが何センチ離れるべきかではなく、球根の芽と芽の間隔。なので、これを株間ではなく、芽間と呼んでみた。
(星の王子さまミュージアムにて、ひと株に数輪でてくるタイプは株間に注意)
花径の大きな花や、クロッカスのように一度に3輪くらい咲くタイプなら、芽間?株間?はその分開いた方が咲いたときにきれい。
球根を植えるとき、どうしても、「根張り」を考えてしまう。それも大切なことなのですが、春が来て、花が咲いたとき、花同士が窮屈に咲くのを避けたり、あまり開きすぎないように考えたり。そこがもっとも大切だなあと、思うのです。
クロッカスやムスカリのような「植えっぱ毎年咲き」の球根は、とりあえず教科書通り。
球根の2倍ほど開けて植えたほうが手間要らずに 2年目3年目も、その開花が楽しめる。
年末、いつも思うんですが、一年の早いこと! 2〜3年の経過さえも矢のごとし。
未来のことはわからないけれども、未来を想像して球根や宿根草を植える。秋は、まさに未来に思いを馳せる季節ですね。春よりも今が、一層。 ああしかし!今年もあとわずかです。(焦)