はままつフラワーパークにて
昨日は、はままつフラワーパークでの、来春のイベントの為のガーデンデザインの第二回目のミーティングに行ってきました。パーク内のノリ面に、ツワブキの群生の見事なこと!思わず歓声をあげてしまいました。あっちもこっちもです。こうした、傾斜のある、水はけの良い落葉樹の下は、おそらくクリスマスローズなどにも良い環境かと思うのですが、これからはよく陽が当たり居心地が良さそう!
ツワブキの丸い葉とシダのギザギザの葉とのコンビネーション。そして、樹木の幹肌のバランスもすてきです。
ここが、私の担当するボーダーです。右手には大きな藤棚があり、 これも成長と共に見事な名物になっていくことと思います。このボーダーは、ダブルで作って行くので、合計すると約300メートルあります。300メートル分の少しづつ異なる植栽計画をしていくのは、図面を描いていても、大変でした。
描いても描いても、ここ半年以内に手に入りそうな植物リストを同時に作るのですが、これがやってもやっても終わらなくて、ここ数日青くなっていました。
フィリングプランツのひとつ、ここにスティパ・テヌイシマを大量に必要なのですが、今回、主に苗のことでご相談している岐阜種苗(株)さんに在庫を伺うと、1000株以上は、あるだろうとのこと。ただ今、図面上の植物配置をしているのですが、1平方で、このボーダーに必要な植物の苗数の単純計算をしてみると、13500株は使用することになるのですが、単位が大きいので、頭の切り替えがなかなか難しい。
かたや、寄せ植えの撮影用に2株3株とそれぞれに違う苗を集めているので。
心強いお仲間。塚本こなみ理事長(右)とパーク管理課の森田さん。もちろん、頼もしい男性陣もたくさん控えていらっしゃいますが、 3月の施工時には、植え込みのボランティアも募集します。今回は、300メートル!もあるので、施工前にしっかりとした植栽デザイン講座を開き、確実な植栽図面や専用スケールを用意する予定。それぞれのボランティアの方々に勉強になったと思っていただけるように。
また詳しいことはこちらのブログに書きますが、ボーダーガーデンにおける「ブロック・プランティング」と「ミックス・プランティング」の 、私としては初の試み。お金を頂いてガーデンデザインをするようになって16年ほどになるのですが、その16年のノウハウをここで一挙に詰め込もうと言う訳です。
はままつフラワーパークには、「キューガーデン」を彷彿するような見事な温室がありますが、たとえば江戸時代から伝わる「百種接分菊」これは実に見事!今はイベントが終わってしまい、食堂の端においてあるので、ジャジャーン!と言う印象ではありませんが
まあ、素晴らしい技術です。熱意です。
あらまあー。きれいです。こんなにも繊細な色彩と形の菊を生み出したのはどこのどなた?
これも芸術だと思うのです。ネイチャーとアーティフィシャルの合体した。
ところで、18日から単独ロンドン取材に行きます。それで今、あらゆるカルチャーシーンの行くべきところ探しています。なにか面白い情報があったら教えてくださると助かります。前半は、ウエスト(ケンジントン〜ポートベロ)、後半は今話題のイースト(ソーホーからショーディッチあたり)に滞在して、21世紀のカルチャーを全身に浴びてきます。
ガーデンの世界もここに来て、完全に、20世紀のイングリッシュガーデンとは異なる、21世紀の姿をくっきりと現し始めています。本物の庭も見る事はいわずもがなですが、ピカデリーのハチャーズで3時間も立ち読みしてれば、くっきりと解ること。それを反映させつつ、来年のガーデンツアーの土台を作ってきます。