再生したバラ@星の王子さまミュージアム
「5年、かかった」一種、感慨無量の今月のバラです。土壌交換と施肥内容で。
庭の開業から5年。今まで「どこがローズガーデン?」と言われることも...。
それが、今までに見たことのない、見事な、素晴らしいバラの開花。
詳しいことは、星の王子さまミュージアムのオフィシャルページ「ボンジュール」の10月のブログに「バラ園改良」の話を書いていますが、ベーサルシュートを伸ばす方向の土壌に肥料を混ぜておくなど、肥料の配分もちょっとユニークです。その結果、徐々に良くなって、今回、こんなにもなるのだ。とは、ただただ感激するばかりでした。
↑2009年6月の工事の様子。このときは、もともとの、この土地の土壌に肥料を加えるだけでスタート。
いろいろなことを試すも。湿地帯でもある重い粘度質が改善できず。水も捌けない。普段から霧がまいて病気がでやすい。根が伸びないので、茎も葉も伸びず。あまりきれいに花が咲かないので、実はろくに写真も撮っていなくて。
ルージュ・ピエール・ド・ロンサール。今年、シュートの伸びがあまりにも凄いので、これからは、後ろにワイヤーを伸ばし、トンネルにしていくことに。
レッド・レオナルド・ダヴィンチ。姿のきれいな咲きっぷり。この品種は今年植えたばかり。
サン・テグジュペリの活躍した時代、赤いバラは、モダンローズの典型のような存在、ちょっとした流行のバラだったそうですが、お話にでてくるのも、赤いバラ。私個人的には、白や淡いピンクが好きですが、サン・テグジュペリさんのお話に出てくるイメージのバラとして、赤や濃いピンクがたくさん登場しています。
ところで、同じ肥料を3月にコンテナにも施した。それで、今もずっと開花し続けているマーガレット。3ヶ月の間咲きっぱなし。肥料の力はすごい。ウォーターメロンとかいう名前のマーガレットでした。
背景の壁の色や植木鉢との相性が調和して、目に嬉しい眺めだと心のなかで自画自賛してしまうのですが、実際は、この前を素通りされる方のほうが俄然多いのが、ちょっと寂しいですね(苦笑)
また、もうひとつの夢が叶った。ベロニカ・シビリカムが植えつけ2年目で、見事な花をつける。こちらの庭の土壌も元はバラ園と同じ。シャベルで掘り起こすのもひと苦労の堅い土だった。2年前から、有機肥料、土壌改良を続けて3年目、最初は雨が降るとドロドロベタベタ。降らないとカチカチだった土が、だいぶフカフカに。(とはいえ、まだ、結構重い土ですが)有機質、土中の酸素。本当に大切な要素ですね。
毎度、片道100キロの道のりを運転しながら、いろいろな事を思うわけですが、今日の帰り道は、5年目のバラと庭に感動。日照の問題、霧や湿度、冬の寒さ、ネガティブな植物栽培の要素があったとしても、土と肥料の内容次第で、こんなにも、違う結果がでるものかと...。
さて、私のファッションブログには、iPhoneで撮った写真、こちらは、写真の被写体は同じでも、小型一眼レフで撮っています。(たいした差が無い感じがしますが、ちょっと違います)ただ、作業の合間にちゃっちゃと撮っているので、本腰と言う訳にいかないのですが、庭も1週間の時を経れば、姿を変えて行きます。雨や晴れでも変わってくるし。その変化を捉える写真は、園芸作業と並行で気合投入で、気がつけばこれも、肉体労働ではないのですが、結構エネルギーのいる仕事。でも、エネルギーをかける価値のある作業。「よおし!いい写真撮ろう!」と、庭にでるのも園芸家の大事なライフワークになるように思います。