ビフォー&アフター@星の王子さまミュージアム
植物が威勢よく育つ場所においては、そこにいる人間も、感化されるというか。このバラたちに接してエネルギッシュに気分になりました。そして、この庭づくりに関わって5年目。ここまで、派手派手になるとは、想像もできておらず。びっくりするばかり。赤い花の庭では、派手さを抑えるために、もっと銅葉の植物の活躍も必要かと思いますが、それはこれからの課題。まずは、栽培の成功を祝う気持ちです。
ヘルメット被った変な写真ですが、背後の壁は長い間花で覆われることはありませんでした。
5年前の工事現場にて。もともとここの土壌状態も難しかったのですが、6月という、植えつけ時期も難しかった。
庭を作った工期はさまざまな事情から、あまり植物にとっては、ありがたくない6月でした。(理想は、秋、10〜11月とか、春2〜3月です)これから暑くなるのに、植物を植えるのは、リスクも大きく難しかったのですが、とにかく、夏休み前に開園を目指しての工事でした。
バラが巧く咲かないので、他の赤い植物。コリウスやメギの赤葉、ジニアや赤いベゴニアなど、栽培の簡単な品種で長いことフォローしてきた。しかし、今年は、本当に、脇役の入る隙間も無い感じで。
こうした景色になるまで、時間がかかるということ、なかなか自分でやってみないとわからないことも多いですし、思い通りに行かない歯痒さとも、ずっと付き合ってきたので、この嬉しさは、どう表したら宇良いのか。また、自分の手柄ではまったくない。協力して下さった土や肥料のご担当や、毎日面倒を見て来てくれたミュージアムのスタッフの情熱と熱意と、マメな手入れゆえであります。
枝の分岐が、ほとんど無かったころ、病気がでていないというだけでも喜んでいた。葉を落とさないように、そんなことで一喜一憂の時期。
ビフォー。なかなか思い通りに行かなかった。
アフター。角度が少し違いますが、ミュージアムのスタッフと、タクト社の方。今後、どのようにシュートを伸ばしていくか、脇役の植物をどのように活かすか、夢も膨らみますが、課題となるのは、2年後、3年後の計画やイメージを作っておくこと。理想の姿を見るような海外の庭も参考に。
今度の7月に訪問予定のシーンドマナー、バラが美しいというだけでなく、そこを美しく魅せる脇役の植物について、しっかりと見てきたいと思うのです。この写真に見るように、バラは「点」のフォルムの植物ですから、やはり、ここでも効果的に見えている「線」の植物。たとえば、ジャーマンアイリスのように「点」ではない形の植物。これが必要だな。と、強く思います。「線」の植物なら、葉が横に広がらないので、大きな日陰を作ってしまう心配もないし。
なので、ミュージアムには、何を?アイリス?ワトソニア?アリウムの仲間?みなさまのバラのそばには、線の植物、何が植わっていますか?