色彩感覚は磨くもの
先日、東京新聞の夕刊に展覧会のためのエッセイを書かせていただきました。毎月、さまざまな雑誌に記事を書いていますが、新聞は、緊張します。幅広い層の方が読むと思うので。だから、実はこれを書くのに、3日もかかった(汗!)普通は1日以内で書くのに。
デュフィの絵を見て、そのまま寄せ植えの色彩構成に使おうと、思ったことがあります。これが難しい。絵とは、花の色彩の微妙な階調が違うから。園芸店で普通に売っている花は単純な花色が多いので、くすんだ色調を探す必要がある。でも、そこで、色について深く考えるチャンスになります。また、この絵のコンポジションも、参考になるはず。
そして大切なのが、本来の色彩の持つ微妙なニュアンス。それが総合的に組み合わさって初めて 、全体の美しさが生まれるの思うのですが、そればかりは、本物の絵から空気を吸い込まないと、仕事に生かすことも難しい。写真ではわからない。
(2系統以内の組み合わせの寄せ植え。園芸ガイド夏号掲載/ただ今発売中)
私がよく、一カ所で2系統までの色使いでまとめやすいカラースキームなど、講座ではお伝えしていますが、色彩感覚を磨いていくことで、数色を混ぜて芸術的なレベルに持って行くこともできると思うのです。かなり、難しいですが。でも、一番そこがやりがいと感じる部分かもしれないと。
色彩感覚は、磨くものだと思っているのですが、それを磨くには、絵画展を見るのが、かなりの早道ですよね。ファッションブログにもデュフィ展のことを書いたのですが、なんとなく眺めるのではなく、ぐいぐいと、エッセンスをたっぷりと吸い込んで。
デュフィ展オススメです!