とよた都市緑化フェアにて
愛知県豊田市で開催された緑化フェア、各種イベントや講演会が開催され、私は「緑と花のまちづくり」というテーマでお話をさせていただきました。
写真は、豊田市の駅前のハンギング、やさしい色彩で心を癒してくれました。ペンタスの淡いピンク。洗練された印象の色調です。
しかし、「街に花を飾るノウハウ」いうのは簡単でも、なかなかに思い通りに行きませんよね。
夏が猛烈に暑かった。日照りが続いた。雨が多かった。自分が忙しかった(え?)。
こんなに花が好きなのに。やはり、私自身も、自分がそういう所(花を育てるのが大好き!)から出発しているので、つい強調したくなるのですが、緑や花を愛し、元気に育てたり、数を増やすのは、もちろん楽しいことなのですが、
それを街の景色として、どのように美しく育てるか。社会貢献できるか。
というと、これは、なかなかに難しい。ロンドンの街の美しい緑と花。これは私は、圧倒的な社会貢献だと感じたからです。
イギリスで7度の夏を過し、ロンドンの街の周囲に住む住人たちが、美しい街の景色になる「ガーデニング」のノウハウを持って「成熟した文化に根付く園芸」を、楽しむだけでなく、ある種の義務感、正義感(?)を持って楽しんでいた姿から、私が学んだことは多かったです。要するに公益的ガーデニングといいますか。それはまだまだ伝え切れてないです。
ですから、栽培のコツや愛情は最も大切なことですが、どういうノウハウで、街を美しくできるのか。という点は、日本においては、まだまだ研究段階かと。(私自身も、仕事の現場は頑張りますが、自分ち。いけてないなあと思うこと多いです。とほほ。)
それには、引き算のようなアイデアが重要だし、周囲の景色とどのように調和していくのか。というような、一種の「客観性も」が大切になる。
実に、これは、簡単な話ではなく。私の庭も、プロの、木にスルスルと登って行けるような庭師の方に入って頂かないと、自分の体力での維持は無理。なので、予算や時間のことで、制限があると、これもまた理想通りにいかず。 嗚呼〜。早く、お電話して依頼しないと!いろいろ伸び放題!
いろいろな想いを45分に集約してお話するには、難しかったです。2時間は欲しかったなあ。
で、まだ、仕事の山に埋もれつつ、こちらのブログも長く書けないので、なかでも、ひとつ。夏のおすすめ植物に、ベゴニア系も筆頭に上がりますが、マンデビラ、園芸種でいうと「サンパラソル」が、景色の花に、最適だと いうような事もお話しました。伸びたツルの行く末を管理する必要はありますが、花殻摘みが必要ないので、やはり、楽です。私はこの花の眺めに、この夏何度も癒されました。
参加下さったみなさま。本当に、ありがとうございました!来年は、はままつフラワーパーク。花フェスタ2015。今は、植物の発注関係を頑張っていますが、ぜひまた、150mのボーダーを作りますので、遊びに来てくださいませね。
群馬県中之条町の花の駅「美野原」も、1万球のチューリップの庭を今計画しています!100球から200球を、種類を変えて10000球ですから、配置を考えていて、かなり混乱するのです。どれをどこに植えるか。そうとう複雑で。まだまだ、こちらも、計画夢中ならぬ、霧中ですが、何十時間にも及ぶ計画なしに、品種の多い庭づくりは成就なし。頑張ります。