6月の庭で
昨日も、暑かったですね。先月5月の気温、観測史上初めて高温の続いた5月だったそうです。これから、6月、7月、8月の三ヶ月は、本州のガーデナーには厳しい季節かもしれませんが、いろいろな方法、あります。たとえば、暑さに強い植物に、元気をわけてもらいながらの夏越し。私の自宅での味方は、サンパラソル。暑いの平気で剪定なしで咲き続ける。
バラも、実は強い植物で、そう簡単には枯れないですよね。強い品種を選んで、しっかり有機肥、花殻剪定、少し薬。で、暑さに負けないようにしたいです。
一昨日、トレジャーガーデンで講座を開催させていただきました。たくさんの方々にお集りいただき、誠にありがとうございました!
今年は、バラが咲くのが早かったので、急に散るのも早いのかとおもいきや、案外長持ち!写真、ご覧の通り、見応え十分のトレジャーガーデンでした。庭の植栽で、よく点と線。と、お話しますけれども、この写真のように、手前にバラ(点)、背後に線の植物があると 、メリハリのある景色ができますね。
こちらの景色も。バラ(点)に対し、バーバスカム‘ウエディングキャンドル’が線の役割をして、コンビネーションが楽しい。
このトレジャーガーデンは、群馬県館林市にあり、有名な夏の最高気温候補地でもあります。それでも、頑張って生き伸びるバラと宿根草たち。 こういう庭で元気にサバイバル、1〜2年草でも、こぼれ種で増えていそうな植物を見たら、これは、アイデア拝借のチャンスですね。
私も今度の秋までに、この バーバスカム‘ウエディングキャンドルを手に入れて、庭で実験してみたいです。
日中、日差しが強すぎて、写真が難しかったのですが、徐々に夕方の光になると、素敵な庭の写真が撮れる。バラが咲く庭では、せっかくのチャンス、バラの「色」を引き立て役にして、ここは、やっぱり白いアウトフィットで。暑かったので!
庭の写真。庭を作る上で、アングルを決めるのは、大切な「美作り」の、訓練になります。自宅の庭なら、日の出の直後から。訪問先なら、夕方のシューティング。そのために、これからの季節は、蚊よけスプレーは必携ですね。
嬉しいコメントをたくさんいただき、ありがとうございます!
本当に嬉しく、元気がでます。
同じような感じのことを思って下さっている方がおられると思うと、この仕事をして行くモチベーションも上がります!
庭を作っている立場として、「木を見て森を見ず」ならぬ「花見て庭見ず」に、がっかりすると書きましたら、嬉しいお便りをたくさんいただきました。
「もっと引いて見たいです。」
と、書いてくださった方がおられました。ありがとうございました。まさに!
物事は、寄ってみたり引いてみたり、又、寄ってみたり。と、繰り返すことで気づくことがたくさん。物事は多角的に見られるべし。
そういえば、昨日、無理矢理の時間を割いて念願だった「マグリット」展に行ってきました。日曜日だったので、とても混んでいましたが、スッゴク!よかった!マグリット美術館からこの「シェヘラザード」もやってきました。とにかくマグリットの色彩。素晴しいーーー!どこを見ても破綻ゼロ。この草原の色味とかね。穴の開く程見てしまいました。
が、やはり、絵画にしても、寄ってみたり引いてみたり。その両方が楽しみのコツだと思います。絵画の前では、前に近づいてみたり、後ろに引いてみたり。壁の色との調和を参考にしたり。
(花の庭でも、前に近づいてみたり、後ろに引いてみたり。写真もそのように撮ります)
印刷や、デジタルでは解らない色彩!
(↑写真は、ブリュッセルのマグリット美術館にて)そのとき、壁の色と額縁と絵がピッタリ合っていると快感。気に入った作品の前では、近視眼、遠視眼の両方で、見たいのですが、日本の美術館では、みんなが同じに左右に横流れでご覧になるので、機敏な動きで人を交わして動き回る吉谷でありました。今回、特にマグリット展の為に選ばれたと思われる壁の色がとても絵画とのバランスがとってもよくて眼福モーメントでした。ベルギーのマグリット美術館にもない作品が世界じゅうから集まっていて、見応え最高です。