世界遺産 ヴェルサイユは、やはり素晴しい
ヴェルサイユ宮殿の庭。以前、何度か訪ねた時に、ここが偉大だってことは理解できるけれども、広すぎて...。と、思っていました。だから、こんどこそ、その素晴らしさを理解できる旅にしたいと思っていたのです。ネプチューンの泉水で水が出始めたところ。みんなで芝生に座って観賞しました。(音楽付き)
それには、ここの回り方、歩き方とか、時間とか、チャンスとか。
だから今年はラッキーでした
噴水はいつもでているわけではない。と、いう印象です。今回は没後300年のイベントでどこでも大盤振る舞い。写真はドラゴンの泉水。
でも、昔、ここを訪ねた時に。この規模の大きさに、この世界観に、
日本の小さな暮らしで身についてしまった自分の小さめの心臓には理解の難しいような。ついていけないなー。と、思えたことがありました。そのときも、自分がこんな風に思えてしまうことは勿体ないんだけど。とは、思ったのですが。
でも、今回は、美しいー!っと、繰り返し思ったのでした。
古典あり。コンテンポラリーあり。
ネプチューンの噴水の水が出る前。電気もない時代に、このような噴水が計画されたこと自体が凄いことですね。
今回、ラッキーなことに、ルイ14世の没後300年のイベントで夜の公開があったため、庭を歩いたのが、午後8時をすぎていたから。というのはあったと思う。光がやさしい。
その日は、晴れてはいなかったし、美しい夕陽ではなかったのですが、炎天下でもなかったので。
王妃の農村もゆったり観れた。景色。というものを作る意識。300年前の日本にあっただろうか。
この庭が完成したのは、1786年。フランス革命は1789年秋に勃発。
曇っていたせいもあり、花の香りが素晴しく強く感じた。
どこに行っても、バイカウツギ Philadelphus が咲いてその香りが。
夏のフランス。夜は、10時を過ぎてもあかるい程なので、この日の花火大会も、夜は23時からの開催。
なので、微妙なダスク。トワイライトのなかをライトアップされた中、それから、幾度に修復中で観ることのできなかった噴水も、大々的に水を吹き上げて魅せる気満々だったのがよかった。歓迎されているような感じがして。
噴水も庭のデザインの一部であって、その噴水の上がり方の美もじっくり観賞できました。
修復の終わった噴水もいくつかあって。今回、一番観たかった、エンケラドゥスの木立の噴水。
こんなに見事なトレイラージュはほかにないと思われます。こうしたものも繰り返し修復されて。
18世紀の衣装のパフォーマンスの切符を買ったため、再度、宮廷内に入場できた。限られた人数で空間を占有できたので、また、いっそうの気持ちを込めながら、この世界に入りこめたのでした。
この宮廷音楽を聞きながら、320年前の6月の午後8時にも、これと同じ光がこの空間にさしてこの人達はこんな恰好をしてここを歩いたのかな。
そんなことを考えるとワクワクしました。私、もしかしてこの時代に前世があったんじゃないかなとか。
ああ、そういえば、この空間。コッポラ監督の映画、マリーアントワネットでも使われた。。
衣装の色彩、実際の衣装も明るいパステルカラーの絹が多かったようですね。
フランス革命で、奪われてしまった家具類も。今は再生されたものが、しかも、金箔やゴールドのペイントが新らしいので、輝いています。
午後10時半のヴェルサイユ宮殿前。ホテルが近かったので、寄ってみました。
映画の世界ですが、昔はここまでは、馬車で行ったのでしょうが、歩くと結構な距離です。現代の観光客はひたすら歩いて。
ヴェルサイユのオランジュリーの庭、上から見ると、本当に素敵。この写真は、午後10時30過ぎ。
ツアーのみなさんとこの時点で、はぐれ始めてしまい。私は、花火の見えるところでウロウロ。
左側にちらちと見えるトピアリーのシルエットがかわいい。中央の大きなオブジェは、アーニッシュ・カプアの作品。大きい〜
花火にはカラースキームがあって、すべての色のトーンが揃っています。
とてもエレガントな感じがしました。宮廷音楽に合わせて花火があがります。
花火が終わったのは、12時近い深夜でしたが、幸い、宮殿のすぐ横にホテルがあったため、全員無事にホテルに帰着。
あ〜。ヴェルサイユ。もう一度、行きたいです。カプーア作品が全部見られていないし。