鉢底穴と 思い出の陶器
植物が健康に育つためには、水はけが超重要です。
水はけよく、土中に酸素がある状態が望ましく、団粒構造の土がマスト。
水はけ穴のない器で植物を育てるには、一定のコツあり。それは、水のある状態と酸素が豊富な状態が交互にあること。それは、植物栽培の勘所というか、非常に感覚的なことで。植物に対し、水分を与える与えないの判断を感じながら、維持していくもの。
そこで、何年も生かすことができるのか、短期間で楽しむのか。
は、各自の問題かと思いますが、いずれにしても、
植物に必要な新陳代謝を、栽培の念頭に置いて付き合います。
植物を育てるコンテナ、使えなくなった愛着のある道具をコンテナにするのって、楽しいですよね。
(上記は、1997年に女性誌ラ・セーヌに掲載し、その後、ムックにもなった記事の一部)
(靴底に穴が開いてて、水やりするとジャーっと水がしたたる靴)
いずれにしても、コンテナに水はけ穴があれば、水やりと同時に排水しながら代謝ができますね。
問題は、水はけ穴のない容器。
私は、水分や新陳代謝のイメージを描きつつ、自分なりの感覚。「ドライブ」感で水を与える、与えない。というのか、これは、なかなか、他者には伝えにくいですね。
ただ、水はけ穴のない器で2〜3年ほど植物が機嫌良く育ってくれていると、自分のドライブ感覚がその植物とうまく相性していることの証しとして、それが本当に嬉しいです。ファレノプシスは、我が家で長年、マグカップの住人です。
mさまから、投稿いただきました。
- 陶器に穴をあけることができますよ。波状になった釘を使い、金槌で少しずつコツコツと。旅先で買ったマグカップなど、思い出が詰まっているのにちょっとした油断で欠けてしまったものがたくさん。それらの陶器に植わってる植物たちに癒されてます。
ありがとうございます。お気に入りのマグカップ。私も、捨てたくないので、小さな植物のコンテナにしています。うまく穴が開いたら嬉しいですよね!波状になったクギを使うのはいいアイデアですね。私はドリルを使ってましたが、ドリルにもスパイラルが入っていかない時があり。摩擦で熱が起きて怖いほどになっても、穴が開かないこともあります。
なので、陶器に穴を開けるのは、うまく行く場合と大失敗する場合と。特に、リモージュ焼きや有田焼きのような磁器は、まず、クギでコツコツやっても、空かないのではないでしょうか?
(もしもうまく行く方法があれば、ぜひ!教えてください!)
ウェッジウッドのマグカップも、あの手この手でやってみたんですが、ついに穴を貫通することができませんでした。で、割れちゃったー。
上記の写真は、1995年ころに撮った写真で、もうはや、20年も経ってしまったのですが、焼成の甘いアースウエア。今も、家にあります!捨てられない! ほとんど、テラコッタと同じような赤土で焼かれた素材だったので、これは、簡単に穴が空きました。
その後も、いろいろな素材で試したのですが、やはり、割ってしまうことも多かったです。
それでも何かにできないかと思って、モザイクタイルの素材として割れた陶磁器を取っておいたり。
やっぱり、捨ててしまったり。
そのような経験から、リモージュ焼きやいわゆるチャイナと呼ばれる陶磁器は恐ろしくて、穴があけられません。それゆえに、水耕栽培の植物の植木鉢カバーとして使用。
しかし、クリスタルのグラスに穴が開いた「水切りボール」などもイギリスのアンティークにはあるので、きっと、陶器に穴を開けるのは、不可能なことではないのでしょうね。
最後の写真は
夫の仕事場、コーヒーやお茶を入れるためのキッチン.テーブルをモザイクに。その割れた食器たちでカバーしたのは10年前のことなんですが(夫の自作)、こぼれたコーヒーなどが、まあ!染み込む染み込む!
汚い〜。感じになってしまったんですが。断捨離とは相反するのですが、愛着のある食器。どれもイギリスで買ったものばかりなので、なかなか、しぶとく、捨てられません(汗)。いつか、吉谷家のイギリス家具食器アンティーク大放出をしてみたいとの夢あり。