作品が放つオーラのようなもの
先日の「華のあるガーデン孝」では、たくさんの方々のコメントをいただき、胸が熱くなりました。
ありがとうございました。写真は、今年の5月のはままつフラワーパークです。
地味好き、派手好き、いろいろあります。好みの問題。と、いってしまえばそれまで。で。
でも、究極は、その庭なり寄せ植えが放つオーラのようなものがあるはずで、派手だろうが、シックだろうが。いいものは良いはずなんですが。
....そのオーラも周囲の空気感で抹殺されることあり。空気に合わなかったら、どっちもだめかも。
興味深いコメントを頂きました。
近くのナーセリーの「ギャザリング寄せ植え」講座に参加してきました。普通の寄せ植えと違って根鉢をかなりいじることに驚きました。また予算の割には、出来上がりは、かなりシックなものでした。自分ではもうちょっと華やかにしたかった。というのが本音です。出来上がりを見た母も、「どこか寂しい感じがするね」と。いつもは「すてきねえ」」と一番にほめてくれるのですが。冬がイメージとなるからでしょうか?いや、冬場を迎えるからこそ、せめてお庭や鉢には華やかで明るいイメージを求めたくなります。吉谷先生はギャザリング寄せ植えについてどう思われますか?
mさま。ありがとうございました。ギャザリングというテクニックや表現方法。とっても興味深くて、おもしろいと思います。でも、お母様が、作品を見て「寂しい感じがする」っておっしゃるのも、一般的な正しい受け止め方なのだろうなと思います。実物を見ないとなんとも言えないのですが、どっちも間違ってない。というか。
要するに、作品を作るときは、TPO 。派手じゃないとウケない現場。シックな感じでもウケル現場。それぞれにきっと、TPO のようなものがありますよね。
最初から、目標を持って、場所 やオケージョンに合わせて作る。あってないと、うまく行かない。ということだとは思うのです。
日本のテレビ番組のスタジオ収録なんて、ド派手じゃないと絵にならないので、昔、地味な植物を集めてスタジオ収録でまったくウケなかったという経験もあります。
ぎゃ、TPOを間違えちゃった!って、本気で思いました。服装もしかり。
昔昔、結構黒づくめの服装で天気の良い春のイングリッシュガーデンを訪問して、バツが悪かった。
でも、天気の悪いロンドンでなら、黒っぽいカッコは、ピタっとはまる瞬間があったんです。
あれ?話がそれたような。要は、すっごくシックなのだけれども、素晴しく美しい!というものに、実は強く憧れます。そういう寄せ植え。作ってみたいですけれどもね〜。
しかし、それには、そのムードにあった背景や空気感も必要で。そんなことも想像しながら、広い視野でものづくりができたら良いのですが。
黒い葉っぱの、アルストロメリア’インディアンサマー’カッコいい!先日、とっとり花回廊で発見。