寄せ植えコンテストで勝つ作品
とても、難しいです。コンテストで勝つ作品とは、どんな作品か。
という課題。サントピアのコンテストの続きです。
でも、確実に、コンテストで勝つ作品の傾向ってあると思います。
もちろん
その審査員にもよるし、審査員の好みもあるかもしれないけれども、
私は、長年審査員をさせていただいていますが、
「自分の好み」では、選ばないです。
世の中にとってお手本になる作品はどれか。
という視点です。
こちらは、かなりの高得点だったハンギング。
長持ちする品種をうまく入れていて。
コンポジション(形のメリハリ)もうまくいっていて。
でも、暗いかな。
というのがポピュラリティ、大賞から外れた理由かもしれません。
植物は明暗でみましょう。
とは拙著「庭の色」でも書いていますが。
大賞作品は、明暗のメリハリと、品種選びで。
得点はなかったものの、背景の素材なども、よくできていた応援作品。
植物の大きさとの捉え方と、手前多くきく後ろ小さくでまとめてうまい。
しかし、明るい、暗いのバランスで惜しかったです。
背景の作り方もうまい。この環境で長持ちする花が選ばれて。
器選びと、花色選びと形選びが上手で、こころ惹かれました。
でも、植物たちが窮屈そうに見えて、少し残念でした。引き算難しいですが。
背景と花のカラーコントラスト。とっても素敵です。ですが、その株間が
もう少しふんわり開いてたら。
国バラの庭のコンテストでも、花の詰め込みすぎで、息苦しい感じがしてしまうと減点なのですが、意気込みがわかるだけに、一歩引くのはなかなか勇気のいること。
でも、素晴らしい作品がたくさん集まったので、嬉しい悲鳴だったのは確か。
欲張りなことをいっていますが、いいなと思った作品やその部分のご紹介でした。
今年の国バラの審査員が去年までとメンバーチェンジ。私はハンギングバスケットのコンテスト審査員です。同時に、シンボルガーデンのデザインもあるので、こっちも頑張ります!
●ふんわりとよく育って健康そう。
●草花の色彩が適度に明るい。暗いのは難しい。
●草花のセレクトが、ライトプレイス、ライトプランツ。
●独創性。作品が放つエネルギー。
コンテスト作品、その出来上がりを客観的にみるためには、やはり、写真に撮ってみるのが良いです。
欠けているポイントを自分で気づけたら大したもの。ガーデンコンテストの締め切りももう間近。
ハンギングのエントリーは、3月上旬です。
きりがないですが、春がずんずん音を立ててやってきているようで焦りますね。