こんな景色を見たかった@イングリッシュ・ガーデン
過去のGardens Illustrated 9月号から。定期購読を始めたのが、1990年代始めの創刊号からですから、かれこれ、20数年間。さまざまな季節にイギリスを代表するガーデン雑誌がどんなところに目をつけるか、ずっとアンテナをはってきました。なので、写真上、こんな景色をみたいと。ずっと思ってきたわけです。
9月の庭がおもしろい。ということになったのは、まだ、私がイギリスに住んでいた時代のこと。グレートディクスターで最も見応えがあると(私は思っている)サブトロピカルガーデンは、9月以降がもっとも美しい。6月に行っても、なにもおもしろくないし。
上の写真、Long blooming 。長く咲いてくれる植物を厳選して作る庭。 これぞ、私がデザインして作る庭が喉から手がでるほど欲しい要素ですが。気候でもその結果も違いますね、北海道なら通用するか。
私の企画するツアーでは、みんなで「まあ!きれい!」と、美しい花や庭を見て感動するのも大切だと思うのですが、どんな植物がどう使われているか。そんな観察考察もディープに加えていきたい。
私自身、1998年の9月末にイギリスから帰国して、もう早18年。18年もイギリスに住んでいなかったので、その四季をつぶさに観察するチャンスもなかった。
しかし、住んでいたときよりも、たまの旅行で目にする四季の違いは、この目にとても鮮烈に写っていました。...考えてみれば、1998年、NHKBSで「秋のイングリッシュガーデン」のご紹介をするキャスターを仰せつかったのも、あれは9月のロケ。その後、帰国してさらに「イングリッシュガーデン四季物語」の番組は、年に4回のロケで渡英。春夏秋冬のイングリッシュガーデンを紹介するというワイルドな番組でありましたが、あれも、どの庭を尋ねるのか、決めたのは私でした。定点観測的にいくつかの庭を取材した。あのとき、四季それぞれの、本当の庭の美しさに目覚めました。
そうはいってもバラが満開のピークはやっぱり誰が見てもきれい。
ツアーとなるとそんなピークにしかできなかった。
過去の9月号を全部ピックアップ。なにしろ、20年以上も定期購読しているので、その変遷はかなりおもしろいです。
Experimental nature ガーデニングの基本みたいなことですね。
私もいまだに、実験あるのみ。
ダリアの美しさに夢中になるのも Late Summer。
イングリッシュガーデンも、すっかり21世紀のトレンドになって変化して。
ここ数年、10年くらいでしょうか。現代版の本物が見たいと、ずっと思ってきました。
Fabulous foliage いいですねえ。賛成!でも、関東以西では難しい植物も加わって。