Pettifers Garden
イングリッシュガーデンツアー、初日の最初に訪ねる予定なのが、Pettifers Garden です。名前をご存知ない方もおられるかと思います。
実は、私も、ここを訪ねるのは初めてです。なので、当然、私が撮った写真もありません。
というのも、アポイントメント・オンリー。一般公開をしていないので、イギリスに住んでいた時代も、よほど、取材で尋ねるとか、特別なアポを取らないかぎり、見ることができない個人の庭だったのです。写真は、コッツウォルズにある個人庭ボートンハウス。今はもう、オーナーが変わってしまった。
普段、ツアーの旅程を組むときは、なるべく有名な庭園を優先的に選びます。有名庭園は、あらゆる意味でみる価値がありますから、コッツウォルズを訪ねているのに、ヒドコートを見ない、キフツゲートをみないのは片手落ち。とも言えるのですが、今回の旅程では、ほかに行きたい庭を優先するため我慢でした。
(写真はヒドコート)
さて、そこまでして、なぜ? Pettifers Garden? それは9月の訪問だからです。
愛読書 Gardens Illustrated 2011年の記事に取り上げられて以来、いつか見たいと思っていました。2015年の同誌でも、私が尊敬するアラベラルノックスボイド女史にも絶賛。
この庭を作ったGina Price さん。
Pettifers Garden のホームページからわかる限りの情報ですと、
庭が始まったのは1984年の夏。まったく何も植わっていなかった空白の場所に、潅木とバラを植えることから始まった庭であること。
始めた頃は、何の知識もアイデアもなかったけれども、幸運なことに、親交のあった、アイコニックな有名庭園である(ヒドコートの向かいにありますね)キフツゲートガーデンの、当時のオーナーであった Diany Binney と彼女の姉妹、Betsy Muirが、年に一度、批判やアドバイスをしてくれたことがどれだけ助かったかと記されています。
おもしろいと思ったのは、彼女がグラス類の植物と恋におちて以来、バラを banished (消えされる、追放される)していった話。そのあたりは、現地で詳しくうかがってみたいと思います。
で、私は、ぜひ、9月〜秋に行くならと、見たい庭の筆頭にあげていた次第です。
with an emphasis on Autumn.(emphasis=強調)と書いてありました。期待が高まります!
さて、以前私が取材キャスターとして、出演させていただいた、1998年9月に収録をした NHK BS 「イングリッシュ・ガーデンの秋」では、ベス・チャトーさんのほか、さまざまな庭の取材をしました。(写真はベスチャトーガーデンズ)
当時はまだ、現地に住んでいたので、あらゆる手を尽くして調べましたが、1998年当時は、まだPettifers Garden は注目されていなかったと思います。
その名前を頻繁に聞くようになったのは、2000年以降の本当に最近のことです。しかし、庭のスタートから、30年が経って、その偉大なることは確実。
ただし、ボッティチェリ・メドゥという名のエリアは、どうも春が美しいらしい。きっと、ボッティチェリのプリマベッラ、ほかの絵に出てくる野の花が美しいのでしょうね。それもいつか、見たいですね。
ブログの記事には最新の状態や写真を見ることができて、期待が高まります。
https://pettifers.wordpress.com