High Grove & Jekka's Herb Farm

朝9時のアポイントで、ペティファー・ガーデンを訪ねた後、名残惜しい気持ちで出発。

コッツウォルドの東端にあるペティファーから、逆にかなり西にあるハイグローブへ。

途中、花植栽の美しい街や村々を眺めながら、車窓から何度も写真を。

緑のトンネルを何度も抜けるのですが、地域によって、トンネルの形がちょっとづつ違うのも一興。
私たちの大型バスもなんなく通り抜けるけれども、時々、天井で枝葉がガリガリぶつかる音が。

(時間がなく、テッツブリーのショップに寄れず、残念!)
12時きっかりのアポイトに、急ぎ向かったのがチャールズ皇太子の庭、High Grove でした。
そのアポイントの時間には、早く着いても遅く着いてもだめだと、厳しい決まりが。

残念ながら、ハイグローブ敷地内は、カメラもスマホの使用もすべて禁止。素晴らしい眺めに出くわす都度、「ここで写真撮りたいっ!!!」と、何度心で叫んだことか。仰け反るほどに素晴らしい光景。

皇太子は、ヘリコプターでメインハウスの前の牧草地に到着することもあるが、普段は私たちが通ったと同じ写真の検問所のようなゲートから車でいらっしゃるそう。私たちもここより先の写真が撮れないので、これ以上をお見せできず、残念です。相対する警官はニコニコと感じよく、少し緊張して向かった私の心もリラックス。

この三角屋根の下で、コース・ランチを。以前は、シャンパン・アフタヌーン・ティでした。
今後も、コッツウォルドを尋ねるときは、必ず、寄りたいハイグローブでした。今回はオーチャードでたわわに実る梨やりんごの美しさに感動。

そして、最後に訪れたのが、ジェッカさんのハーブ・ファーム。
ここは、雑誌や、テレビの取材をお願いしに、20年ぶりにおそらく4度目の訪問。

昔は、ふつうにジェッカさんの家があって、畑と温室があるだけでしたが、今はビジター・センターやハーブの展示がしっかりできて、訪ねがい十分。

すでにジェッカさんの本で読んで、いくらか知っていることも、実際にご本人から伺うとズシンと心に入ってきます。すでに、お持ちの方は、ぜひ、このチャンスに読み返してみては?

品種には、それぞれ、名前とハーブとしての利用法も表記しているので、これぞと思った品種をチェック。pycanthemun pilosum マウンテンミントは、日本でも手に入りますね。
葉をお茶にしたり、花はエディブル。こうしてみると欲しくなります。

さまざまな場所で、目についた。 Agastache foenicum アニス・ヒソップ。
蝶々がたくさん寄ってくるので、オーガニックガーデンでは人気のハーブです。
咳や痰に効くとされていますが、普通にサラダやお茶にいれたり、魚料理や鶏肉料理のハーブに。
「オーガニックハーブ図鑑(文化出版刊)」79ページ


「オーガニックハーブ図鑑(文化出版刊)」215ページにもでているチェストツリー。西洋ニンジンボク。
ジェッカさんの説明があったとき、「生理痛など女性特有の子宮の症状の薬になるけれども、男性のリビドーにも効き目あり」の説明に、とっさにその意味を思い出せず。「それって...?」
「ホラ、お坊さんなんかが、ホラ、あれ、そういう衝動の時に使うのよ」
あ!わかった。ハマゴウ属のチェストツリー。西洋ニンジンボクに、こんなにたくさんの効能があったことは。中世から、秋の庭で育ってきた姿に、イマジネーションが広がります。

写真を撮るだけでなく、メモにするのは、素晴らしい、本当の「メモリー」に。
北海道からご参加の方(私がデザインした服を着ておられるので、よくお間違いいただいた)

今回、ツアーに参加された方には、きっと、日本語版に訳されたジェッカさんのハーブ図鑑がずっと読んでいても、心に入ってくるのではないでしょうか。
そろそろ絶版になってしまう可能性もあるので、英国ハーブ協会総裁、イギリス、ハーブ界の女王、ジェッカさんの提案するハーブを知りたい方には、永久保存版の名著ですので、ぜひ!