9月のロンドン コンテナガーデン
ロンドンの街中では、これでもか!というほどに、たくさんのウインドウコンテナを見かけます。
6〜7月のハンギングは、痛みがなく、とても美しいと思いますが、9月は、たまに痛んだものもありますが、うまくいっているものは、さらに育って大きくなっているので、迫力あり。
オーガニック・ガーデニングが叫ばれて久しいイギリスですが、こうしたコンテナでは、かなりの量の化成肥料が使われています。
あちらではおもに、オスモコートというプロダクツが有名ですが、3ヶ月で効き目がでる緩効性肥料だけでは、とても持たないので、毎週の液肥や、置き肥の追加など。街を走るロンドン市の散水自動車のタンクには、水だけでなく液肥も混ぜてあるはずです。液肥は私がイギリスに住んでいた時代にも非常に盛んでした。
しっかりとした施肥計画の歴史も結構長いのかなと思います。おそらく100以上もの間。
講演会などでも、何度も話してきたことですが、
こうした花を咲かせているプロの方に「これだけの花を咲かせるにはどうしたら?」
という私の質問の答えに「え〜!そんなに?」と、思うほどの施肥が前提でした。
夏は梅雨がなく、日照時間が朝4時から9時ころまでと長いのも、大きな理由ではありますが、ビルの谷間であまり日当たりのよくない場所でもよく咲くハンギングやウインドウコンテナを目にします。
やはり、日当たりのよくない箇所では、ベゴニアなどその環境にあったものを選んであります。
ただし、地面は違います。地面は土壌の有機物を生かすための有機肥料、やっぱり伝統的には、馬糞堆肥、海藻堆肥が多いでしょうか。
9月ともなると。みごとに大きく育ったコンテナがあるかと思えば、枯れてしまって情けないものもこの時期、ありました。
サマーバケーションでお留守が続いたのかな、と思うお宅も。
でも、ショッピングエリアは、契約でメンテナンスをするプロがいるので、継続的にきれいな寄せ植えを見ることができます。
フランスやオランダ、そのほかヨーロッパの街のシティ・コンテナには、見事な花をたくさん見かけますが、やっぱり、イギリスが世界一!
東京の街も、それに続いて欲しいのだけれども、なかなか現実は厳しいですね。
オリンピックを契機に少しは改善するのでしょうか。センスよく、花を飾る。なんでも咲けば良いのではなく、ここが肝心だとは思っていますが。